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          7  領民

 マリエールは、領民の苦しみをあまりにも知らなかったこと気にする。今も気づかない事がないか常に確かめる。

            7  領民


 マリエールは領民が様々な苦しみにあってきた事を知った。砂漠化や魔獣、役人らの不正---------------。全てを解決したのかマリエールは自信がない。重大な見落としがないか心配だ。その事をアンドロイドに相談した。

「全てを見抜く目をマリエール様がお持ちでないなら様々な目をマリエール様持つべきです。幸いマリエール様にはテレパスの能力があります。多くの人々に会えば人々の思い、感じている事が判ります。またアンドロイドに命じて人々を今苦しめているものが何か知る事もできます。」

かつての自分は愚かだった。万能だと思って実は何もできなかったり2人に言われるまで不正がある事など知らなかったのだから。

「真実を知る事は怖いけど、知らない事はもっと怖いわ。私は領民の心からの笑顔が何よりも見たいから。」

アンドロイドは自分の主人が何よりも誇らしい。命を捧げるに値する主人だ。主人のためなら躊躇わず何でもできる。

 アンドロイド達は領民と積極的に話す。領民が不満に思っている事は様々だ。付近に魔獣がいて怖い事、職場に気の合わない人いて嫌な事---------------。はっきりした不満はまだないようだ。このまま注意を払えばいいだろう。

 アンドロイドはマリエールは領民の不満ばかり気にするけど、領民の希望にもっと目を向けて欲しいと思う。マリエールこそが領民の希望になり得る人物だから。アンドロイドの心叫びはマリエールの心に届かなかった。

 男爵領の東の砂漠地帯の新しい工事が始まった。砂漠地帯の北側の山脈地帯の土を掘り、砂漠の砂を掘り、半分は砂の代わり土を盛り残りの半分は海水を淡水化した水で満たす。この繰り返しで徐々に砂漠は縮小していく。

 山がなくなり北からの風が吹く、湿った風だ。雨をもたらす。恵みの雨だ。砂漠だった地帯に雨をもたらす。緑をもたらす。魔獣がこの地帯にも移動していく。砂漠地帯の東側にもアンドロイドがフライで飛んで行った。砂漠地帯の向こうは森の地帯だ。転移陣を置いて続々とアンドロイドが進出していく。未知の国だ冒険が待っている。

 マリアンヌとマリアンネは、砂漠地帯の開発と北の山脈の収納と砂漠地帯を越えて森の地帯に到着した事に衝撃を受けた。かつて砂漠地帯からもたらされる熱い乾い風によって男爵領の東は砂漠化に見舞われた。結果東にいた魔獣が西に押し寄せた。両親は魔獣に殺された。2人は孤児になった。孤児院長の不正によって2人は孤児院を逃げ出した。マリエールのアンドロイドによって命を救われた。マリエールのアンドロイドは男爵領の東側を潤し更に砂漠地帯を潤し出した。砂漠地帯を越え森林地帯に至った。砂漠地帯の向こうに何があるだろう。北側に何があるだろう。興味は尽きない。冒険譚が書けるだろうか。

 一緒にいるアンドロイドによれば、転移陣があれば人間2人ぐらい一緒に森林地帯まで行く事は可能だそうだ。冒険譚が書けそうだ。夢が広がる。

 マリアンヌとマリアンネは砂漠地帯の向こうの森林地帯の冒険譚を書く事を決意した。一緒にいるアンドロイドに森林地帯に連れて行ってもらうことになった。

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