6 アンヌとアンネ
アンヌは孤児院長の不正の数々を上げた。孤児院長ばかりでなく海辺の街の幹部が関わっている可能性がある事も告げた。
6 アンヌとアンネ
2人はお風呂に入り、着替えて身だしなみを整えてマリエールと会った。姉は、
「なんだちびじゃん。」
と罵った。アンドロイドは姉を叩こうとしたがマリエールは止めた。マリエールは、
「そうですね。私は貴方よりも年下のようです。貴方達は私が決定した措置に従わなくてもいいとアンドロイドが伝えたそうですので私も貴方達がどのようになさっても構いませんよ。ただ姉の我が儘で妹が命を落とすのは頂けませんね。妹さんは死にかけていたそうじゃないですか。妹さんはきっと生きていたいのだと思いますよ。何があったのか知りませんが妹さんが生きていける選択をしませんか。」
それから姉は割と素直に話しに応じた。海辺の街の孤児院の院長の横暴、院長につるんだ職員や子ども達の不正や虐め、それを正そうとする職員や子ども達への報復、どうやら院長単独の不正ではなく街の幹部がグルである可能性、姉妹は領主に訴えるべく孤児院を飛び出したが何処に向かっていけばいいのか判らなくなり領主もグルだった事を考え旅を続ける意味を見失った。
マリエールはアンドロイドに調査を依頼した。マリエールは姉妹に、
「そんな崇高な目的のために旅を始めたんた。敬意を評して2人を名前で呼びたい。教えてくれるかな。」
姉妹は少し迷ったが、
「私がアンヌで妹がアンネ、親はマリアンヌとマリアンネと名付けたけど院長が勝手にアンヌとアンネにしたの。悔しかったわ。」
孤児院の不正は正される事になった。後に街長を含め街ぐるみの不正であることが判った。領内の総点検に繋がったのは言うまでもない。その点検でロイドの父親の執事の横領が明らかになった。執事は鉱山送り、執事家は財産没収になった。
マリエールは2人に、
「マリアンヌとマリアンネは取り敢えず、読み書き計算を覚えて欲しいの。そして沢山の本読んで好きな道に進めばいいわ。そのまま学者になってもいいし私の仕事を手伝ってくれてもいいわ。言い忘れたかも知れないけど私は人々を救う仕事をしているの。興味があったら幾らでも説明するわ。」
残念なことに2人はマリエールの仕事にそれほど興味を示さなかった。総点検は厳正に行われ処刑が30人、鉱山送りが80人、財産没収が200人、失職、罰金が500人にも及んだ。そのためアンドロイドが1000体作られた。引き続き不正には厳しい目が向けられる事になった。
2人はアンドロイドの元、読み書き計算を学び商業に関心を持った。商品のアイデアとか物流の流れとか芸能、芸術、工芸とかとにかく多才だった。2人の才能を活かすためアンドロイドを傍らにおいてフリーな立場でアイデアを出す仕事にした。王都の図書館に通えるように王都に住む事になった。マリエールはアンドロイドに、
「これでマリアンヌもマリアンネも幸せになれるかな。」
アンドロイドは思案しながら、
「それはマリエール様次第だと思います。2人のアイデアを活かすも殺すもマリエール様次第なのですから。」
マリエールは責任を感じた。
2人はアンドロイドの元、読み書き計算を習った。商業の才能がある事が判った。商品を生み出す能力がある。




