8 冒険譚
マリアンヌとマリアンネは砂漠の東の森林地帯で実況中継を始めた。始めは森林地帯の様子からだ。次にエルフとの対談になった。
8 冒険譚
マリアンヌとマリアンネは、アンドロイドに連れられて砂漠地帯の東の森林地帯についた。
「鬱蒼とした森林地帯です。男爵領の森と違って一つ一つの木が太く高く、手の届く遥か上に木の葉が繁っています。手の届く範囲は下草が僅かに繁っているぐらいです。周りは薄暗く、生き物は、猿、リス、鹿、キツネ、タヌキ、イノシシ、蛇、熊、他に知らない動物を何種類か見ました。アンドロイドがいるので命には別状ありません。別の班が人間を発見したようです。そちらに向かいます。」
2人の実況中継をアンドロイドが記載していく。2人を守りながらなので気が抜けない。しかし襲ってくるような相手はいない。初対面でもアンドロイドに挑んでくるようでは生きていられない。2人の実況は続く、
「人間は木の上にいる。木の上に棲家がある。木の下にも生活するのに必要な物がある。アンドロイドの一人が木の上の人間と話しているらしい。木の上の人間はエルフと言うらしい。人間と違って耳が長い、寿命は2000年あるとのこと、人間に会いたいそうだ。アンドロイドが運んでくれる。」
ここまでアンドロイドの言葉を述べたが、ここからは直接会話する。直接と言っもアンドロイドの通訳付きだが。万能言語まじ羨ましい。2人から挨拶した。
「始めまして、人間のマリアンヌとマリアンネといいます。西の砂漠の向こうからアンドロイドに連れてきてもらってやって来ました。冒険譚を書きたくて来ました。今日色々あなた達の話しを聞かせて下さい。我々の話しもします。」
相手はエルフの長老らしい。2人を胡散臭げ見る。
「この村の村長だ。人間は短命だと聞いたが全員幼く見える。良く砂漠を越えて来れたな。目的はなんだ。この村を占領しに来たか。」
酷い誤解だ。誤解を解くのにしばらく時間がかかった。ややあってようやく長老はエルフの事を説明しだした。
「エルフと言うのは、霊的存在が実態化したものだ。実態化した霊的存在としては妖精女王もそうだがあちらは妖精が進化したものでエルフは始めからエルフだ。人間と霊的存在の中間的存在だ。人間種としては欲が薄いし、霊的存在にしては欲深い。」
色々話した。こちらには魔獣がいない。オークを出したら気持ち悪がられた。オーク肉を焼いて勧めたら美味しそうに食べていた。今後の友好関係については、
「我々は特に望まない。霊的存在故に大きな変化は種の存続に関わる。存在その物が世のことわりに反しているからお主らと深く関わることは恐らく我々の存在を危うくするだろう。」
つまりエルフは幻の存在なのだろう。エルフの存在を危うくするなら深く関わるのは止めよう。
この地帯に我々が深く関わっていいところあるか聞いたら、
「森抜けたところに平原がある。あそこにいる物達は霊的存在に係りないから、お主達が係わっても存在に影響はないだろう。」
最後にこれは聞いておきたいと思った。
「先程、寿命が2000年と仰いましたが、寿命が尽きたら霊的存在になるのでしょうか。エルフは無限の存在なのでしょうか。」
期待を込めて聞いた。
「エルフが寿命が尽きてから妖精や精霊のように存在がエルフが確認できるような霊的存在になる事はない。それは多分エルフが子孫を残せるからだろう。エルフが寿命が尽きても霊的存在でいられると信じるのは人間の魂は永遠と信じるのと同じだろう。」
つまりエルフは永遠の存在ではないと言う事だ。
2人は最後に期待を込めて、エルフは寿命が尽きたら霊的存在になるのか聞いた。エルフが永遠の存在だと考えるのは人間の魂が永遠と考えるのと同じだと言われた。




