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          13 北部

 マイク王子の話しが本当なら対処が必要だ。領主に話しをする。養女の話しは本当にあるようだ。対処を急ぐ必要がある。

            13  北部


 もし、マイク王子の言う事が本当なら対策が必要だ。複製のできるマリエールには開拓とか事業にあまり熱心ではなかった。しかし本当に領地が10倍になるなら北部の事を調査しないわけにはいかない。マリエールは5体のアンドロイドを北部に送る事にした。今日は領主への報告である。マリエールはマイク王子からの話しを領主にして話しを聞いた。領主は、

「確かにマリエールを国王の養女にしたいと言う話しは聞いておる。しかし今の状況でそなたを手放すことはできんと断っている。」

やっぱり話しはあるんだ。国王側が強行に迫れば実現してしまう。

「私もできればこの領に残りたく思います。しかしそうも言えなくなるような気がします。準備はしましょう。先ずは北部の調査です。」

マリアンヌ達も同行する。冒険譚を書くためだ。あまり過激な冒険であって欲しくはない。できれば人の住めるところであって欲しい。

 先発隊が出発した。転移陣を設置するためだ。先発隊が出発して3日後転移陣が設置されたと連絡があった。マリアンヌ達の出発だ。マリエールも見送りに来ていた。

「素敵な冒険譚ができる事を祈っているわ。」

2人は礼を言って転移陣に向かった。2人が転移した先は爽やかな空気が漂う草原だった。2人は実況中継を始めた。

「ここは北部の草原です。爽やかな空気が漂う楽園のように思える場所です。周りには鹿が草を喰む様子も見られます。川や森、湖や小高い丘も見られます。アンドロイドによれば妖精や精霊もいるそうです。それだけ自然が安定した状態で保たれた証拠だそうです。妖精や精霊がいるならば妖精女王かエルフがいる可能性もあるようです。」

報告を聞いたマリエールは、

「いい環境のようで何よりだ。男爵領と繋げる事に問題はなさそうだな。むしろこちら側から北部の環境を変えてしまわないように注意が必要かも知れない。」

マリアンヌの実況中継は続いた。場所を変えつつ北部の自然について解説していった。解説が終わる毎に高所までフライして次の場所を決めた。先発隊が霊気が極めて強い場所を発見した。妖精女王のものではないかと推測された。ならばマリアンヌがインタビューする事は難しい。正確な情報が得られない可能性がある。急遽マリエールは北部に転移した。

 現地では先発隊が待機していた。霊気の流れはマリエールにも判った。小高い丘の洞穴から霊気が漏れている。しかも莫大な量だ。

「妖精女王ではないかも知れないわね。」

マリエールは妖精女王にも会ったことがないから確かなことは言えないが妖精の進化した妖精女王にこれ程の霊気があると思えない。

「神獣か神様か。霊気であることは間違いない。悪い存在ではあるまい。」

マリエールは洞穴に向かった。以外と長い洞穴だった。洞窟だろうか。明かりはないがマリエールには問題ない。奥に行くほど霊気は強まる。終点と思われる地点に明かりがあった。どうやら霊気の根源のようだ。

 北部の地帯にアンドロイドとマリアンヌ達を送った。妖精や精霊がいる自然豊かな場所だ。強烈な霊気をアンドロイドは感じた。

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