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          14 神様

 強い霊気を放つ洞穴の奥に光の点があった。念話で呼び掛けると、女神が現れた。願うを伝えると、分身魔法を授かった。

             14   神様


 マリエールは、光に向かって念話を送った。

「光を放つ神聖たる存在よ。我が願いを聞き届け姿を現し給え。我は貴方に力添えを願うものなり。」

光は一層輝きを強め、一つの形をとった。輝きはその強さを弱めそれが女神の姿だと判った。女神は、

「その方の願いを申して見よ。」

マリエールは国王がマリエールを養女にして直轄地の砂漠化防止させようとしている。マリエールとしては男爵領の民のために働きたい。何とかできないものだろうかと。女神はニッコリ笑い、

「簡単よ。分身体を作ればいいわ。丁度いいわ。他星の神に人探しを頼まれていたわ。貴方の分身体なら丁度いいわ。貴方に分身魔法の能力をあげるわ。能力も姿も思うがままよ。さぁ贖わず受け取りなさい。分身魔法の能力を。」

マリエールは身体が輝くのを感じた。膨大な能力と知識が流れ込んで来るのを感じた。心配は何もない。ただ必要に応じて力を使うだけだ。

 マリアンヌの視察は終わった。北部地域は自然も気候をも良好、山脈を除くのは何ら問題ない。領都の山脈を幅100km、深さ10000m削った。そこへ海水を淡水化した水で満たした。北部地域から爽やかな風が流れ込む。男爵領から北部地域へ行くにはフライか船しかない。

 マリエールは領主に女神から分身魔法を賜わった事を告げた。3体に分身してその内1つ消えた。2体の一つを領の養女にしてもう一つを国王の養女にする事になった。3体ともマリエールだが名目上は国王の養女になるのがマリエールだ。能力は思いままだ。

 マリエールに国から正式の養女の打診があった。領主もマリエールも受諾した。マリエールは王宮に行く。任務は砂漠化の対策だ。男爵領の民に拘ったマリエールが王宮に行く。男爵領の民は不安だ。領主の養女のマリエールは、

「心配ないわ。私が全てのこの辺境伯領の民を守るから。」

マリエールの行う数々の施策により領民は豊かになった。マリエールの能力が上がった事によりアンドロイドの能力も向上した。

 マリエールは砂漠の東の森の東のドラゴン討伐に乗り出す事にした。平原まで転移して後はフライだ。感知能力を上げてドラゴンを探した。様々な魔獣を討伐したけれどドラゴン討伐は始めてだと思い至った。

 山中深く入ったところでドラゴンを感知した。同行したマリアンヌに、

「マリアンヌ、ドラゴンを感知したわよ。しっかりレポートしてよ。」

マリアンヌは、頷いて、

「砂漠を越えて山中に入ってドラゴンを感知しました。ドラゴンの心臓はエリクサーの材料になると言われます。我々は人々を救う道を探し求めています。ドラゴンのエリクサーもきっとその有用な手段になるはずです。今から実況しますのでお聞き逃しないようにして下さい。あっ、ドラゴンが見えてきました。まだ遠距離でしかとは判りかねますが、周りの物から類推しますと50mほどでしょうか。大型のドラゴンです。向こうも感知したようです。ブレスを放ってきました。遠距離ですが凄い強風です。我々はこれ以上近づけません。アンドロイドの方々に奮闘してもらいましょう。」

実況中継はまだまだ続く。

 マリエールは領主の前で3体になると、一体は直ぐに消えた。残った2体を国王の養女と領主の養女とする事になった。

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