第5話:天才ギャルの出陣と、少将戦の火蓋
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今後は不定期での更新となります。少し投稿日が空いてしまったらすみません。
前回、黒鉄学園の女子卓球部と1年の男子エース・荒金が翠ヶ丘に乗り込んできました。
今回、ついに翠ヶ丘高校と黒鉄学園による、少将、中堅、大将の順で戦う変則の練習試合が幕を開けます。
まずは少将戦、翠ヶ丘のエース一ノ瀬凛が出陣します。
それでは、第5話をお楽しみください!
「お前らのそのお遊びのオワコン女子卓球部に、本物の強豪ってやつを叩き込んでやるよ」
黒鉄学園の1年男子エース・荒金が、相変わらずニヤニヤとした不快な笑みを浮かべながらホワイトボードを叩いた。
提示されたのは、双方の高校から3人ずつを選出して戦う、変則の団体戦。
試合順は、少将、中堅、大将の3試合。2本先取した方が勝ちというシンプルなタイマン勝負だ。
黒鉄学園側のオーダーは、少将に男子のレギュラー部員、中堅に圧倒的なパワーを誇る女子エース・國贓美沙、そして大将に全国ベスト4の荒金本人が大柄に踏んぞり返っている。
対する我が翠ヶ丘高校は、少将に一ノ瀬凛、中堅に2年生の先輩、あるいは大将には――数合わせとして、部内最下位の私、星野紬の名前がひっそりと書かれていた。
「ハッ、大将がその地味な球拾いかよ。まぁ、大将戦まで回る前に中堅の國贓先輩が全てを終わらせるだろうけどな」
荒金や黒鉄の部員たちがクスクスと下劣に笑い声を上げる中、少将戦のコールがかかった。
「……待たせたわね。うちの先輩たちをコケにしたこと、その身体で後悔しなさい」
金髪混じりの長い髪をポニーテールに結び、ラケットを強く握りしめた凛が、猛獣のような鋭い眼差しでコートへと足を踏み込んだ。
翠ヶ丘のエースとしてのプライド、そこで仲間をバカにされた激しい怒りが、彼女の全身からオーラのように立ち上っている。
少将戦、試合開始。
「ッシャアアアアアン!!」
試合が始まった瞬間、第2体育館の空気が凛の咆哮とともに爆発した。
凛の左腕から放たれた前陣速攻の超高速ドライブが、目にも留まらぬ速さで激しい金属音を立てて相手のコートへと突き刺さる。
ワンルームでの私との地獄のマンツーマン特訓によって、私のエグい超回転を狂ったように打ち込み続けてきた凛の攻撃スピードは、以前よりも遥かに「鋭く、重く」進化していた。
「速っ……!? なんだよこのギャル……っ!」
黒鉄の荒金が焦りを見せるが、一度ノリに乗った凛の爆発力は誰にも止められない。
相手の逆を突く激しいコース打ちと、台の白帯スレスレをぶち抜く弾丸スマッシュが次々と炸裂していく。
「ゲームセット! 11対4、11対2! 勝者、翠ヶ丘高校・一ノ瀬凛!」
まずは少将戦、凛が圧倒的なストレート勝ちを収めて先制点を勝ち取った。
「見たか黒鉄! これが翠ヶ丘のエースよ!」と凛がラケットを掲げてベンチへと戻ってくる。翠ヶ丘の部員たちから大歓声が沸き起こった。
しかし、黒鉄学園のベンチは全く動じていなかった。
中央で静かに立ち上がったのは、ショートカットの髪を短く刈り上げ、男子顔負けの強靭な体幹を誇る黒鉄の絶対的女子エース――國贓美沙だった。
「ふん、少将が負けたところで関係ないわ。次で、その安っぽいおままごとの夢を完全に終わらせてあげる」
國贓美沙が重い鉄板のようなラケットを手に、ゆっくりとコートへ歩みを進める。その背中から放たれる圧倒的なまでの重量感が、体育館の空気を一瞬で凍りつかせた。
中堅戦。翠ヶ丘の先輩部員と、黒鉄の怪物・國贓美沙による、恐怖の蹂躙劇が始まろうとしていた。
(第5話了)
第5話をお読みいただき、ありがとうございました!
少将、中堅、大将という熱すぎる団体戦が開幕し、まずは凛が圧巻のハイスピード卓球で先制点を挙げました。
しかし次回、黒鉄学園の絶対的女子エース「國贓 美沙」がついにコートへ立ち、その圧倒的なパワーで中堅戦を蹂躙し始めます……。
今後は不定期での更新となります。少し投稿日が空いてしまったらすみません。
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