第10話:ギャル直伝・前髪お直し大作戦
お読みいただきありがとうございます!作者です。
今後は不定期での更新となります。少し投稿日が空いてしまったらすみません。
前回、大将戦で傲慢な天才・荒金遥輝を21-0のストレート完全完封で分からせ(ざまぁ)、黒鉄学園との激闘に最高の勝利を収めました!
第10話は、第1章のラストを締めくくる番外章です! 激闘を終えた紬ちゃんの家での最高に尊い放課後のパジャマピザパーティーをお届けします。今回は能力バトルや難しい設定は一切なしの、純粋な日常ファンサービス回です!
それでは、お楽しみください!
黒鉄学園との激闘が幕を閉じ、湘南に夕焼けが広がる頃。
私は三浦半島・間口岬の近くにある、家賃3万2千円の小さなワンルームアパートに帰宅していた。
ドアを開けて制服のローファーを脱いだ瞬間、ドサリと大きなエナメルバッグが床に転がる。
「つーむーぎーーー! お邪魔しちゃうぜー!」
後ろから強引に靴を脱いで入ってきたのは、少将戦で見事なアドリブ無双を決めた我が部の攻撃型ギャルエース、一ノ瀬凛だった。
「ちょっと凛、勝手に入らないでよ……狭いんだから」
「いーじゃん、今日は団体戦大勝利の記念すべき祝勝会だよ!? ほら、スマホでピザの特大Lサイズとコーラ、もうポチッと注文しといたから!」
凛は私のベッドに我が物顔でダイブすると、すぐにスマートフォンの画面をパチパチと叩いて大はしゃぎしている。
やがて、届いたアツアツの照り焼きチキンピザを二人で口いっぱいに頬張り、炭酸の抜けたコーラで乾杯した。ベンチでポロポロ涙を流していた由依先輩からも、『二人とも本当にありがとう。お兄ちゃんも喜んでるよ』と、可愛いスタンプ付きのLINEが届いて、胸の奥がじんわりと温かくなる。
ピザを3ピース平らげた凛が、ゴロゴロと床に転がりながら、じっと私の顔を覗き込んできた。
「それにしてもさー、紬。今日の試合の時の前髪上げた顔、マジで超絶美少女だったよ? なんで普段そんなダサい地味子のフリしてんの?」
「……目立ちたくないだけ。おじいちゃんのカットを静かに守れれば、それでいいの」
「もったいなーーい! よし決めた、アタシが今日から紬の『前髪プロデューサー』になってあげる!」
凛はガバッと起き上がると、自分のポーチから、ラメの入った可愛いヘアピンをいくつか取り出した。
「ちょ、ちょっと凛、痛いって……!」
「動かないの! ほら、こうやってサイドをパチッと留めて、おでこを少し出すだけで……ほら見て、鏡!」
凛に強引に手鏡を握らされ、自分の顔を映し出す。
長い前髪が綺麗に編み込まれ、凛のギャル直伝のテクニックによって、普段の地味子とは違う, どこか凛とした戦闘モードの私がそこにいた。
「ね? マジで世界最高峰の可愛さじゃん。これなら、第2章のインターハイ予選でどんな怪物質が襲来しても、ビジュアルでも完全勝利間違いなしだね!」
凛は満足そうにプロの顔で頷き、コーラをゴクゴクと飲み干した。
私たちはそのまま、夜が更けるまで全校のライバルたちの動画を見ながら、次の作戦会議を続けた。
聖ヨハネス茅ヶ崎学園の絶対神、桐島イエス。
私たちの本当のラリーは、まだ始まったばかりなのだ。
(第10話 第1章・黒鉄学園襲来編 完結)
第10話をお読みいただき、ありがとうございました!
これにて、第1章『黒鉄学園襲来編』が堂々の完結となります!
凛ちゃん直伝の前髪お直し作戦、楽しんでいただけましたでしょうか?
次回から、いよいよ物語は新ステージ【第2章:インターハイ予選・群雄割拠編】へ突入します!
日本に彼らしかいない伝説の血統・亝藤兄弟の
『絶対計算』や、葛葉馨の『完璧な死角の観測者』、そして絶対神・桐島イエスがコートに降臨します!
紬ちゃんと凛ちゃんの日常にニヤニヤしてくださった方、第2章が楽しみな方は、ぜひ画面下部から、
・ブックマーク登録(更新時に通知が届きます)
・下の「☆☆☆☆☆」からポイント評価
をポチッと応援よろしくお願いいたします!
それでは、第2章の開幕でお会いしましょう!




