第57話【義妹とロマンチスト】
「お兄ちゃん……わたしが焦っているってどういうこと?」
「いやなんて言うか……今お前……『本番』をするつもりだっただろう?」
お兄ちゃんってば、何をいうかと思ったら……
「しようと思っていたよ? それが何?」
「やっぱりな……なんなら一緒にお風呂入った時もそうだったろう?」
「そ、そんなの……言わなくても分かるでしょう?」
そう、わたしはお兄ちゃんと『したい』と思っている。だって、お兄ちゃんとこうして付き合って『エッチな関係』になってなら二ヶ月は経っているのだ。
だったらエッチの一回や三百回くらいはしたいと思っているに決まっているじゃん!
わたしはもう……そういう体になっているんだから。
「お兄ちゃんがわたしをそうしたんだよ?」
そう言って、わたしは自分のスカートを脱いだ。
そして、自分で『そこ』に指をあててお兄ちゃんに開いて見せた。
「見て……わたしのここ……こんなになっちゃっているの……♡」
わたしの体はこんなにもお兄ちゃんを求めている。なのに、ずっとお預けをくらっている状態なのだ。それが『焦っている』なんて言われてそうじゃないなんて言えるわけも無いだろう。
「お兄ちゃんは……『本番』したくないの?」
「そりゃ……俺だって……」
「ならいいじゃん……しようよ……お兄ちゃん♡」
そう言って、わたしはゆっくりとお兄ちゃんと体を入れ替えるようにしてベッドにパンツ一枚になったお兄ちゃんを押し倒した。
あとはこのお兄ちゃんのパンツを脱がせるだけ――
「でも、桃花!」
「わたしは……我慢出来ないよぅ……♡」
そして、、わたしが我慢できずにお兄ちゃんのパンツを脱がそうとした瞬間、お兄ちゃんは言った。
「ゴムが無いんだ!」
「……あ」
そうか、ここはわたしの部屋だからゴムは置いてないんだった。それなのに『本番』となると……別の意味での『本番』になっちゃうよね。
「だから、焦っているって言っただろう……」
「焦っているって……もしかしてそういう意味?」
「ああ、だって風呂場でもゴムなんて無かったし……桃花が『したい』って気持ちは分かったけど流石にゴムなしはなぁ……」
確かにそれは危ない。お母さん達に怒られるどころの騒ぎじゃなくなっちゃう可能性だってあるのだ。
「お兄ちゃん……ゴメン。わたし……ちょっと、冷静になってなかったかも……」
「謝らなくていいよ。桃花の『したい』って気持ちは俺も嬉しいからな」
「お兄ちゃん……」
「だけど、やっぱり『本番』はちょっと俺達にはまだ早いんじゃないかなとも思うんだ」
「お兄ちゃん?」
やっぱり、ヘタレているだけなんじゃ……
「いや、違うんだよ! なんか『本番』って、もっと、ちゃんと『特別な日』にするようなもんじゃないのか? やっぱり『初めて』は大事にしたいって言うか……」
「お兄ちゃんってば、とんだロマンチストじゃん……」
それ、普通は女性側が言う発言じゃないのかな?
これだと、まるでわたしがお兄ちゃんの『初めて』を無理矢理に奪おうとする狼娘みたいじゃない!
「俺は桃花を大切にしたいんだよ」
「じゃあ、わたしはわたしで好きなようにするね♡」
でも、ヘタレなお兄ちゃんは押しに弱いから、わたしからの『行為《好意》』は断れないはずだ。
「お兄ちゃん見て……」
「桃花」
そう言ってわたしはお兄ちゃんのパンツの上から『あそこ』をこすり付けるように腰を前後に動かし始めた。
「お兄ちゃん……んぁ♡」
「桃花……」
結局、それでも好きなんだから『したい』って気持ちは変わらない。
だから、わたしは自分の『好き』をお兄ちゃんに押し付けることにした。
「本番はしないって……」
「だから、練習しよ? お兄ちゃん♡」
「練習……」
「そう……練習だよ♡」
そう『練習』だから『本番』にはならない。だって、これはお兄ちゃんの言う『特別な日』に向けての『練習』なんだから……♡
そして、わたしはパンツ越しにお兄ちゃんの上にまたがり腰を動かし続けた。
「お兄ちゃんっ♡ んあ♡ はぅ……あ♡」
わたし達は練習を始めた。
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