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第52話【義妹とのぼせるまで】



「もう、お兄ちゃんってば『ダメ』って言ったのに……義妹の体を洗いすぎ!」



 あの後、義妹との『洗いっこ』が終わり、体を洗い流した俺と桃花は水着姿のまま一緒に湯船に浸かっていた。俺の上に桃花が座るような構図だ。


「ごめんって……ちょっと、楽しくなっちゃってさ」

「許さないから! もう、お兄ちゃんのケダモノ! 野獣! ヘンタイ!」


 そう言うと、桃花は俺の上に座ったまま体を横にして俺の体に寄りかかるようにしながら、顏を近付けてさらにこう続けた。


「だから、お兄ちゃん……罰としてこの後は優しくして……」


 そして、桃花が俺に向かってキスをねだるように顔を向けた。


「桃花……」

「お兄ちゃん」


 湯船に浸かりながら、お互いに顔を近付けて軽いキスをした。そして、そのまま俺は桃花の体を抱くようにして、その手が桃花のビキニに軽く触れた。


「もう、お兄ちゃんてば、まだ触り足りないの?」

「いや、そうじゃないけど……手の置く場所が無くてだな」


 桃花に注意されたが、体を密着されている所為で手の置き場所がないのだ。お互いに水着ということもあり不用意に手を置くと変な場所に手が当たってしまう。

 なので、良い位置に両手を置きたいのだが……そう思って、俺は桃花のお腹に手を回したのだが……


「お、お兄ちゃん! お腹はダメ! 触っちゃダメなの!」

「何で!?」

「だって……ごはん食べた後だから……ぷにぷにしちゃっているもん……」

「なら、俺の手は何処に置けばいいんだよ?」

「仕方ないなぁ……じゃあ、ここでいいでしょう」


 そういうと、桃花は俺の手を持って自分の胸元を抱きしめるように手を組ませた。

 どうやら、お腹を触られるよりは胸に腕が当たる方がマシらしい。

 そんな桃花の胸の感触を腕で確かめながら、俺は桃花の体を抱きしめるようにして彼女の体を引き寄せた。


「もう、お兄ちゃんてば……のぼせちゃうよ?」

「桃花とならのぼせても本望だ……」

「お、お兄ちゃんてば……大好き」

「俺もだよ。桃花……」


 そのまましばらく湯船に浸かりならお風呂場でイチャイチャしていると、結構時間が経った辺りで桃花が不安そうに言った。


「お兄ちゃん、そろそろ上がらないとお母さん達帰って来ちゃうかもよ?」

「それは……マズいな」


 でも、せっかくの水着姿の桃花とイチャイチャできるのに……できればもう少しイチャイチャしたい。何なら『洗いっこ』の先も――


「桃花……」

「お、お兄ちゃん……んっ♡」


 そして、もう少しイチャイチャを楽しみたいと思った俺は桃花にキスをして義妹を無理矢理黙らせることにした。

 すると、俺の意図を組んだのか桃花が俺と向き合うように座り直し俺の股の上に腰を下ろし、再びキスをしながらお互いの水着をすり合わせるように動き出した。


「お兄ちゃん……あっ♡」

「桃花……大好きだよ」

「あっ……♡ お兄ちゃん……わたしも大好き♡」


 そして、桃花が俺の股の上で腰を動かしながら水着の状態でお互いのそれがこすり合わされるのを感じながらイチャイチャに没頭し始めた。



「お兄ちゃん……♡ もう、しちゃおうか?」

「桃花……俺も――」



 その時、お風呂場の外から『ガシャン』という明らかに誰かが家に帰って来た音がした。



「ヤバイ!? 誰かが帰って来た!?」

「お、お兄ちゃん!? とりあえず、お風呂場から出よう!」


 そして、慌てて二人で水着のままお風呂から上がり脱衣所に出ると――



「あらあら、随分とお楽しみだったみたいね? ……ウフフ♪」



 そこには仕事から帰って来たお義母さんの姿があった。


「いや、これはですね……」

「お、お母さん……」


 俺と桃花が水着姿のまま固まっているとそれを見てさらに追い打ちをかけるようにお義母さんが頬に手を当てて困ったようにつぶやいた。


「ちょっと、これは……二人共、元気過ぎじゃないのかしら?」


 ヤバイ、これは何かいらない誤解まで生んでしまっている可能性がある! 一応、未遂とはいえ俺達は『してはいない』のだ! なら、ここで否定しないと!


「ま、待ってください! 俺達の恰好を見てください! 水着とはいえ着ている物は着ています! 俺達は一緒にお風呂に入っただけであって、お義母さんが思っているようなことはしていません!」


 すると、俺の必死さが伝わったのか、お義母さんは一旦、考える素振りをした。


「あらら、確かに……じゃないわよ? 水着とはいえ二人でお風呂に入っているのはねぇ……」


 畜生、このままだと余計な誤解をされたままになってしまう。何か……何かお義母さんを納得させるようなことは……


 そして、苦し紛れに俺は一つの質問をした。


「お、お義母さんは……父さんと水着を着てお風呂に入ったことはありますか?」

「お、お兄ちゃん!?」

「…………」

「お母さん!? 何で無言なの!?」


 やはり、この娘にしてこの母あり、二人は親子なのだということだ。

 そして、妥協したようにお義母さんは俺達にこう言った。


「はぁ、仕方ないわね……。そう言うプレイは今後、お義母さん達がいないうちに終わらせなさいね?」


 どうやら、俺達の疑いは晴れたようだ。




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