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第5話【義妹と添い寝】



「すぅ……」

「…………」


(眠れねぇえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!)


 あの後、桃花は俺の腕を抱いて眠りについたわけだが、当の俺本人はこんな状況で寝れるはずがなかった。


(だって、考えてみてくれよこの状況……)


「すぅ……」

「…………」ムギュ ←桃花の胸が押し付けられる感触


(寝れるかぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!)


 俺の腕を抱きしめているということはその大きな胸が押し付けられるということで……こんなの平然と寝れる男子高校生がいるわけ無いだろう。

 しかし……だ。


「すぅ……」

「…………」


 この状況、桃花が胸を当てている訳であり、俺自体は腕を一ピクリとも動かしていない。

 これで、胸が当たっているのは不可抗力だろう。

 桃花だって、最初は胸を当てないように腕を抱きしめて寝ていたはずなのに、寝息をたてたと思ったら――


「すぅ……」

「…………」ムギュ ←桃花の胸が押し付けられる感触


 ――これですよ。もしこれで俺が腕を動かして桃花が起きるようなことがあればその瞬間に俺の人生がGAME(ゲーム) OVER(オーバー)だろう。

だから、極力腕を動かさないように意識を集中するため一睡すらできないの状況なのだが……


「すぅ……」

「…………」ムギュウ~


 ……おっぱいってこんな感触なんだなぁ。なんか、柔らかいとかそういうものだと思っていたけど押し付けられている感じはまるで水風船が振れているような――って、何を俺は押し付けられるおっぱいの感触を楽しんでいるんだ!


 そろそろ、俺も寝ないと明日寝不足になってしまう。まぁ、時計の針が三時を指している時点でもう手遅れ気味な気はするけど……てか、俺ってかれこれに時間近くおっぱいの感触を楽しんで――ゲフンゲフン、じゃなくてこの姿勢を保ち続けていたのか。


「…………」

「…………」


 なるべく桃花が起きないように注意を払って首の位置を変えて向き合うように眠る桃花の顔を俺は眺めた。


「…………」

「……綺麗な顔しているな」


 細くて長いまつげ、綺麗な顔立ちに小さく柔らかそうな唇……そして長くて良い匂いがする髪。誰がどう見ても美少女だ。


 今更だけど、こんな子とこれから同じ部屋で暮らして俺は大丈夫なのだろうか? 今日一日でさえ片腕を持ってかれているのにこれがもし毎日続くとしたら俺の『男の子』としての理性は保っていられるのだろうか?


「…………」

「すぅ……」


 そう思いながらも、俺の意識はやがて彼女の良い香りと柔らかい感触に包まれていくのだった。






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