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第47話【義妹と水着選び】



「お兄ちゃん、水着売り場こっちだよ!」


 現在、俺と桃花は近くのショッピングモールの水着売り場に来ていた。

 理由はもちろん明日行くプールの水着を買う為だ。


「どの水着にしようかな~? まずは試着とかしてお兄ちゃんの反応を見たいけど……」

「俺の反応を基準に水着を選ぼうとしないでくれる?」


 別に、水着なんて自分が好きな物を選べばいいだろうに……


「てか、水着って試着できるのか?」

「お兄ちゃんってば何を言っているの? 別に、下着の上から着ればいいんだから試着できるに決まっているじゃん」

「あぁ、そうか……直接着る必要は無いもんな……いや、でも、下着の上からだと下着とかが見えて見栄え悪く無いか?」

「もう、お兄ちゃんてば、義妹にどんな際どい水着を着せるつもりなのかな……?」

「いや、ゴメンて……別に、そんなエロい水着を着て欲しいなんてこれっぽちしか思ってないから……」


 ただ、義妹の水着を沢山見れるのなら少しくらいはそういう水着姿も見たいと思うのが男心だろう?


「もう、お兄ちゃんのバカ、ヘンタイ」


 そして、義妹にいわれのない罵倒を受けながら、俺は試着室に何着かの水着を持って入った桃花を見送り試着室の前で待つこと数分……


「お兄ちゃん、この水着はどうかな?」


 ワンピース型の露出控え目な水着を着た桃花が試着室から出て来た。


「うん、胸元のフリルとスカートの間のおへそが見える構図がエロくて可愛いな」

「もう、お兄ちゃんってばどこを見ているのかな!?」


 俺が正直な感想を述べると桃花は見えているおへそを両手で隠すようにしながら怒り出した。

 素直な感想を言ったつもりなのに……


「しかし、意外と露出が少ない……じゃなくて可愛い水着を選んだんだな」

「お兄ちゃんってば、言葉を濁しているようで全然それ濁せてないからね? これ、一見水着っぽく見えなくて可愛いと思ったんだよね」


 確かに、桃花の一着目の水着はトップがフリルで装飾され、下はハイウエストのスカートでおへそが見える以外はエッチぃ要素の少ない可愛い系の水着だった。


 そして、その後も義妹の水着の試着会を続けたのだが……


「お兄ちゃんこれは」

「セパレート型のフリルビキニか……もうちょっと露出が欲しい60点」


「お兄ちゃんこっちは?」

「大人っぽい赤い布ビキニにハイウエストのショーツかビキニのわりに露出が少ない55点」


 こんな感じで義妹のエッチい水着を求めた試着会もいよいよ最後といったところでそれは現れた。


「じゃあ、お兄ちゃん……こ、これは?」

「お、おおお!」


 桃花が最後に選んだ水着はシンプルな白い紐タイプの極端に布面積の少ないビキニだった、


「100点!」

「採点早くない!?」

「いや、桃花、完璧だ。それにしよう……」

「うぅ~、でもこれ体形が丸出しでスタイルに自信ないと着れないよ……」

「いや、でも、お兄ちゃんは今日これだけを見れただけで大満足だぞ? もしこれがラノベだったら、見開きのカラーイラストに採用されるくらいには素敵だ」

「褒め方が独特過ぎてよく分からないよ!」


 すると、桃花が『ちょっとこっち来て』と俺を呼んだので近づくと腕を掴まれて更衣室の中へと連れ込まれてしまった。


「ちょ! 桃花何をして――」

「しっ! この水着お兄ちゃん以外には見られるの恥ずかしいんだもん」


 恥ずかしいって店内にいたのは店員さんか女性客くらいだっただろう。

 しかし、更衣室に連れ込まれたことで白ビキニ姿の桃花とほぼ密着するくらいの距離で緊張してしまう。


「ねぇ、お兄ちゃん……わたしのこの水着……似合っている?」

「ああ、それはもちろんだ!」

「じゃあ、もっとこの水着姿見たいと思う?」


 そういうと桃花はビキニの胸元の紐を引っ張ってより素肌が見えるような恰好を取った。


「あ、ああ、見たい……」

「でも、お兄ちゃん……わたしがこの水着を着るってことはプールでも他の人にこの水着姿を見られるってことになるんだけど……それは良いの?」

「は……」


 その瞬間、俺の脳裏にこの水着を着た桃花が他の男達からエロい視線を向けられる様子が簡単に想像できた。


「やっぱり、その水着はダメだぁああああああああ! 桃花のエッチな水着を見ていいのは俺だけなんだぁああああああああ!」


 例え、これがラノベであってもカラーイラストも挿絵でも桃花のこの白ビキニは誰にも見せねぇ! この白ビキニは俺だけのものだぁああああああああああ!


「桃花。やっぱり、お兄ちゃんは最初の水着が一番いいと思うんだ」



 俺が間違っていた……プールに行くということは他の野郎どもにもこの桃花の素肌を晒すということじゃないか! なら、露出が少なくて可愛い系だった最初の水着が一番桃花に似合っていると再認識したよ。


 すると、桃花は何故か嬉しそうに笑みを浮かべながらこう言ったのだ。


「フフ、お兄ちゃんのスケベ……」




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