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第45話【義妹と隠し事】


「えー、明日から夏休みだからって羽を伸ばし過ぎないように、じゃあ、これでHRを終わりにする。委員長、号令」


「「「「ありがとうございました」」」」


 夏休み、ついに今日の登校を最後に俺達は明日から夏休みへと突入した。


「ゆうくん、夏休み楽しみだね」

「そうだな。桃花」


 HRが終わると真っ先に桃花が俺の所に来て腕を組んで来た。もう既に俺と桃花の関係は学校でも家でも隠すことは無くなったのでこれくらいで冷やかす生徒は――


「吉田、見ろよ……桜井の奴また白根さんを侍らしてやがる」

「ああ、山田。俺達に見せつけているんだよ。マジで羨ましいぜ……」


「「桜井の奴、コロス!」」


 ……どうやら、まだいるみたいだった。


「そう言えば、桃花は進路まだ決まっていないだっけ?」

「ううん、もうゆうくんと同じK大にするつもりだよ」

「あれ、そうだっけ? 確か、先生とお義母さんが反対しているとは言ってなかったか?」

「うん、最初はもっと上の大学を進められたけどね。結局、お母さんもわたしがK大に行きたい理由を察したみたいだし、K大で話は進んでるよ」

「そうか……」


 多分、桃花のK大に行きたい理由というのは俺と同じ大学だからと言うものだろう。だから、お義母さんもその理由をこの前のことで察したということか。

 けっきょく進路は大雑把には決めたが。もう二年生の夏ということもあってよほどのことがない限りは俺と桃花は二人でK大に行くことだろう。

 K大奈良俺の学力でもあんまり勉強しなくて大丈夫だし、夏休みは何をするか――


「そう言えば、桃花の誕生日って夏休み終わってすぐだったよな?」

「うん、ゆうくんってば、覚えてくれていたんだ。そう、9月4日だよ♪」


 9月4日か……受験勉強もあんまり必要なさそうだし、夏休みは何かバイトでもして桃花に誕生日プレゼントを渡すとかしても良いな。

 よし、後でいいバイト先でも探しておくか。


「ねぇ、ゆうくん? 何か考えているの?」

「うーんと、今のところは内緒かな」

「何それ? わたしに隠し事なんてゆうくんには100年早いんだよ!」

「おい、桃花! 脇をくすぐるなって!」


「なぁ、山田……」

「なんだ吉田?」

「俺……あいつらみたいな夏休みが欲しかったよ……」

「分かる……分かるぞ……山田」


 こうして教室でイチャイチャして後ろの席の奴らになんか言われるのもこの三ヶ月で十分なれた。まぁ、でも、俺と桃花が教室でイチャイチャしているのなんて夜のイチャイチャに比べたらおままごとみたいなものなので許して欲しいまである。


「ほら、桃花。帰るそ」

「うん、ゆうくん。一緒に帰ろう」


 そして、俺は桃花の頭に手を置き、桃花は俺の腕をつかんで一緒に教室を出るのだった。



「「お前ら、爆発しろ!」」



 よし、明日から夏休みが始まる! まずは稼げるバイトでも探すか。





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