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第42話【義妹と尋問】



「お母さんとお昼何処で何をしていたの!?」


 お義母さんとのデートが終わり、お義母さんと一緒に家に戻ると、玄関で待ち構えていた桃花がいきなり俺の胸ぐらをつかんで詰め寄って来た。


「わたしが起きたら、ゆうくんはいないし、挙句の果てにお母さんと一緒に出掛けたって言うし、一体何をしていたの!?」

「いや、落ち着け桃花……確かにお義母さんと一緒に出掛けたけどそれはカフェに行っただけで……」

「あらあら、桃花ってば、そんなにやきもちを焼かなくてもいいのよ? ただ悠木くんとカフェでデートしてきただけだから……ウフフ♪」

「ちょ! お、お義母さん!?」

「ゆうくん! お母さんとデートってどういうこと!? 浮気か!? 浮気なのか!?」


 そんなわけで桃花のご機嫌を損ねてしまった俺は(主にお義母さんの所為である)お詫びとして桃花とランチをかねて近くのイタリアンカフェでお馴染みのサイゼリヤンにお詫びデートをすることになった。


「サイゼリヤン行くの久しぶり~♪ お昼ごはんまだだったから何食べようかな~」

「桃花、いくらサイゼリヤンがリーズナブルなイタリアンカフェだからって言ってもお兄ちゃんの財布に優しい注文をしようね?」

「お母さんと二人っきりでデートしていた裏切り者が何を言っているのかな? あ、すみませーん! このミラノドリアとマルゲリータのピザにデザートでイタリアンプリンをください!」

「じゃあ、俺はこのペペロンチーノで……」


 うん、どうやら今日俺の財布は多大なダメージを受けることが確定したようだ。

 まぁ、そんなことより、桃花の奴、俺がお義母さんと二人で出かけたことかなり根に持っているな……。


「そう言えば、お兄ちゃんがお母さんと二人で出かけている間にゆうくんのお父さんと少しお話したよ」

「え、どんな話!?」

「わたしとしてはお兄ちゃんがお母さんとどんな話をして来たかの方が気になるんだけど……」

「うっ、それは……」



『ちゃんと『避妊』はするのよ……。責任が取れるまで中に出しちゃダメなんだからね♪』



 言えるわけねぇえええええええええええええええええええええええええええ!

 ええと、他になんか言えそうなことは……


「どうか、娘の支えになって欲しいって言われたよ……」

「お母さんが?」

「あぁ、娘と今後も付き合っていく覚悟があるなら、あの子の傍に居続けて欲しいって……あと、責任もちゃんと取れって釘を刺されたな」

「ふぅ~ん、それでお兄ちゃんはどう答えたの?」

「もちろん、その覚悟もあるし、責任も取るつもりだって答えたよ」

「ふぅーん、そうなんだ~えへへ、まったくお兄ちゃんはシスコンだなぁ~」


 そういうと、桃花は届いた料理を嬉しそうに食べ始めた。

 ふぅ……どうやら、義妹様のご機嫌はどうにか取り戻せたらしい。


「それで、桃花は父さんとはどんな会話をしたんだ?」

「ああ、それね。えーと――」




「息子が迷惑をかけていないだろうか……」

「そんな全然……むしろ、ゆうくんは眠れないわたしの為に添い寝までしてくれて……あと、ゆうくんも一人じゃ眠れないからって」

「悠木が眠られない?」

「知らなかったんですか? 実は――」


「そうか。私は親として失格だな。悠木のそんな悩みさえ気づいてあげられなかったなんて……今度も父親失格だ」

「そんなことないです! ゆうくんはお父さんに迷惑をかけたくないって、ずっと言っていました。それは多分お父さんおことを家族だと認めていたからだと思います。それに……」

「それに?」

「わたしに手を出す機会は沢山あったんです。でも、その度に『お父さん達に迷惑はかけたくないから』って……何度言われたことか」


「フフ、そうか……本当にヘタレな息子ですまない」




「――って、感じかな?」

「……何で最後に俺、実の父親にまでディスられてるの?」

「お兄ちゃんがヘタレだからじゃない?」

「ぐはっ!」


 結局、このあと、俺は財布だけでなく心にも多大なダメージを受けて帰路につくことになるのだった。



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