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第38話【義妹とベッドでイチャイチャ】



「ゆうくん、矢印良品店着いたよ♪」

「あぁ、桃花。分かっているから手を引っ張らいでくれ……」


 あの後、俺達はさっそく桃花の家具を買うために矢印良品店に来ていた。

 それも、手を繋いだまま……


「なぁ、桃花。この手を繋ぐのはいつまでするんだ?」

「そんなの帰るまでです……だって、これはデート何ですから!」


 つまり、この家具選びデート中俺達はずっと手を繋いだままこの店を回るということだ。少し恥ずかしいな……。


「桃花は恥ずかしくないのか? こんなずっと手を繋ぐなんてまるで俺達バカップルみたいじゃないな?」

「ゆ、ゆうくん、うるさいです!」


 そういうと、桃花は手を繋ぐどころか体制を変えてさらに腕組みまでして俺に寄りかかって来た。

 どうやら、この反応……桃花も若干恥ずかしさを感じているようだが、デートってことで向きになっているらしい。

 そう言えば、学校では恋人同士とはいえこうして外でイチャイチャすることは無かったし、家では義妹とお兄ちゃんとしてイチャイチャしていたから、桃花にとって桃花のままで外でイチャイチャする機会はあまりないのか……


「まぁ、そうだな……せっかくのデートだし楽しむか?」

「ゆ、ゆうくん……うん!」


 俺がそう言うと桃花は嬉しそうに頷ぎ、俺の腕を引っ張りながらあの机が欲しい、あの椅子がどうだの店内にある家具を楽しそうに選び始めた。


「机と椅子はこれでいいのか?」

「うん、ゆうくんの使っているやつと似ているからこれがいい♪」

「別に俺と同じような奴にしなくてもいいんじゃないか?」

「そんなことないもん。部屋のレイアウトも統一されている方が二人の部屋って気になるでしょう?」

「部屋のレイアウトごと俺に似せるってことか」


 だから、机も椅子も俺の部屋にあるのと似たデザインを選んでいたのか。まるで、考え方がこれから同棲するカップルみたいだな。

 でも、周りから見たら、こうして腕組みをして家具を選んでいる俺らをこれから同棲を始めるカップルのように映るのだろうか?


「ねぇ、ゆうくん。次はベッドを見に行こう」

「あぁ、ベッドは上の階だったかな」


 そうして、上の階に手を繋いだまま移動して周りの店員さんからも『若いカップルね~』などと温かい目で見られながら俺達はいろんなベッドが置かれたコーナーに移動した。


「ねぇ、ゆうくん。この際だからベッドもダブルサイズ買っちゃおうか?」

「いや、それだと予算オーバーするだろ」


 既に机と椅子で予算の半分は使っている。その半分の予算ならシングルベッドは十分に変えるが、ダブルベッドとなるとかなり予算が厳しい。


「でも、ダブルベッドなら一緒のベッドで寝ても今みたいに狭くないよ?」

「お義母さん達にどう説明するんだよ……。お兄ちゃんと一緒に寝たいからダブルベッドにしたって言えるか?」

「それはそうだけど……」


 すると、桃花は『じゃあ、ゆうくん!』と言って俺の腕を引っ張って展示されているダブルベッドの一つに横になった。つられて俺も桃花の腕に引っ張られて桃花の横に倒れた。


「買うのはシングルでいいから、今だけダブルベッドの感触を楽しもうよ♪」


 そういうと、桃花はいつものよううにベッドに倒れる俺にしがみつくように腕を絡ませて横になった。

 ちょっと……家でならまだしもここはお店だぞ!?


「桃花、店で店員さんや他の人が見ている前でこれは流石に恥ずかしいんだが……」

「むぅ……ゆうくんはわたしにこうして抱き着かれるのが恥ずかしいの?」

「いや、そういうわけじゃなくてだな……」

「なら、良いんじゃん! ただわたし達はダブルベッドの感触を確かめているだけなんだから」

「その割には俺にくっ付き過ぎなようなきがするんだか」


 すると、ベッドに横になった状態で桃花が俺の顔を見てこう言った。


「恋人なんだからいいでしょ?」

「それは……そうだな」


 まるで、このままキスできそうな距離だ。しかし、いくら俺でもここがお店というは分かっているので自重はできる。


「ゆうくん……ん♪」


 しかし、目の前の義妹は自重する気がない様でこの状況でまさかのキスを求めるように唇を突き出してきた。


「桃花。それは本当に自重しよう」

「ゆうくん、誰も見てないよ……一瞬だけ……ね?」

「いや……一瞬と言われても……」


 確かに今このフロアに店員さんの姿は見えないけど……と思った瞬間エスカレーターから一組の男女がこの階に上って来て、ダブルベッドで横になっている桃花と俺とその男女二人と目が合った。


「「……あ」」

「「あ……」」



 その男女二人は俺の父さんと桃花のお母さん……つまり、俺達の両親だった。





 『クラまい』書籍化目指してます!


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