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第33話【義妹と初めての】



「「引っ越し!?」」



 家に帰って久しぶりの家族四人の夕食、話があると言われて両親から出てきた言葉は『新しい家に引っ越すことが決まった』とのことだった。


「二人共、何を驚いているんだ? この家に住むのも新しい家が見つかるまでの数ヶ月だって言っただろ?」

「そうよ。前から言っていたじゃない。それに喜んで、新しい家には二人共別々にお部屋があるのよ!」


 それを言われて、俺と桃花は一瞬顔を固めてしまった。


「二人に……」

「別々の部屋……」

「どうした? 二人共あんまり嬉しそうにないけど?」

「そうよ。最初は二人で一つの部屋だから大変だって言っていたじゃない?」


 いかん、桃花と部屋が別々になるってことを聞かされて総情以上にショックを受けてしまった。

 その疑念を払拭するように俺と桃花は同時に喋り始めた。


「いや、なんか急に引っ越しだって言われて実感がわかなくて……」

「そ、そうです……二人とも新しい家の話なんてしてなかったから、まだ先なのかと思っていて……」

「忙しくて時間が無かったからな。二人にはほとんど相談しない形になったけど、引っ越しは早い方が良いと思って決めたんだ」

「一応、休日にお父さんと内見はしたけど、素晴らしい家よ! 二人とも気に入ると思うわ♪」


 そんな笑顔の両親に俺と桃花は頷くことしかできなかった。


「ああ……」

「……うん」




 そして、夕食後の夜。

 俺と桃花は二人でベットに隣同士に座り今日のことを話していた。


「お兄ちゃん……」

「何だ?」

「引っ越ししたら……部屋離れ離れになっちゃうんだね」

「ああ、そうだな……」


 そういうと、桃花が俺の肩に頭をコテンと乗せて甘えるように言った。


「わたし……お兄ちゃんと別の部屋になるの嫌だ。一緒が良い……」

「そう言われてもなぁ……どう説明するんだよ?」


 普通なら引越しでそれぞれに別の部屋があるとなれば喜ぶのは当然だ。

 なのに、一緒の部屋が良いと言い出したら父さんと桃花のお母さんにも俺達の関係が怪しく見えてしまうことは確定だ。


「いっそ、付き合っているのを話すのは?」

「言っただろう? 父さん達に心配はかけないようにするって……」

「それはそうだけど……」


 すると、桃花は俺の肩に持たれるだけでなく、そのまま抱き着くようにしがみついて俺の腹に顔を埋めた。


「じゃあ、お兄ちゃんがわたしと離れたくないって駄々をこねるとか……」

「それ、付き合っているのを話す以上に、俺が義妹を愛しすぎるシスコン野郎認定されちゃうから止めようね?」


 俺がそう言うと、桃花は顔を上げて意地悪な笑みを浮かべてこう言った。


「ちがうの……? お兄ちゃんは義妹に手を出しちゃうシスコン野郎じゃないの?」

「いや、それとこれは話が別だろう……」


 しかし、かわいい義妹の追撃は止まず、桃花は俺をベッドにそのまま押し倒しながら胸を押し付けてこう尋ねて来た。


「お兄ちゃんはわたしのこと嫌い?」

「……嫌いじゃないよ」

「……じゃあ、好き?」

「ああ、大好きだ……」

「嬉しい……わたしも」


 そう言うと、桃花は俺に馬乗りになった状態でパジャマを脱ぎ出して、全裸になった。

 綺麗な桃花の胸がプルンと解放されてつい、俺は桃花の胸に目を奪われてしまう。


 すると、桃花が言った。


「お兄ちゃん、エッチしよ」

「いや! 桃花……それは俺が責任を取れるようになってからって……」

「でも、お兄ちゃん。わたし達別々の部屋になったら、こうやって二人で寝れなくなっちゃうんだよ……」


 そう言うと、桃花は裸のまま俺に抱き着いて来た。直に抱き着かれることで桃花のおっぱいの感触がダイレクトに伝わり桃花の心臓の鼓動までも聞こえてくるようだ。


「それに、別々の部屋になったこうやって毎日イチャイチャすることもできないんだよ?」

「うぅ……」


 それは確かに嫌だな……。


「だから、お兄ちゃん。そうなる前に……しよ?」

「桃花……」


 すると、桃花は慣れたように俺の服を脱がしてあっという間に俺はパンツ一枚の姿になってしまった。

 ヤバイ! このままだと勢いでまた一線を超えそうになってしまう! 

 本番だけはしないように桃花を止めないと!


「桃花! 悪いが本番は――」

「お兄ちゃん、コンドームあるでしょう?」

「うっ、それは……」


 しかし、俺が言葉にするよりも先に桃花が俺の鞄の中から今日買ったコンドームの箱を取り出して見せて来た。

 コイツ……やっぱりコンビニにで俺がそれを買ったのを見ていたのか……っ!

 いざと言う時のために買ったものが俺の退路を塞ぐために使われている……っ!?


 そして、とどめを刺すように、桃花はコンドームの箱からそれを一枚口にくわえて、こう言った。


「お兄ちゃん、使うの? わたしは良いよ……」



『初めては俺が責任を取れるようになってからしよう』



 その言葉を破るつもりは無い。だけど……


「桃花!」

「きゃっ! お、お兄ちゃん……」


 俺は桃花を抱きしめてついにパンツを脱いだ。

 そして、今の俺の正直な気持ちを桃花に伝えることにした。


「俺は桃花のことを大切にしたい! だけど、それ以上に……桃花を抱きたい気持ちもある」

「お兄ちゃん……なら――」


「でも、ダメなんだ! そんなのじゃ……今の俺じゃ父さん達に後ろめたさを感じたまま桃花を抱くことになっちまう! だから、桃花を抱く時は父さん達にちゃんと俺達の関係を言えて俺自身が責任を取れるようになってからにしたいんだ!」


「お、お兄ちゃん……わたしのこと……そこまで考えてくれて……」


 だから、今の俺に桃花を抱くことはできない。

 なら、出せる結論は――



「だから、桃花……胸でしてくれないか?」

「……へ?」






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