第32話【義妹と0.01秒の攻防】
「来週は進路を含めた三者面談があるから、このプリントを親御さんに見せるように」
その日、学校の帰りのHRで言われたことに俺と桃花は二人で帰りながらその話題を離していた。
「三者面談か……」
「わたし達もう二年生だから、来年には進路とか色々考えなくちゃいけないですからね」
「それにしても二年の夏休みの前なのに三者面談は早すぎるよ」
「ゆうくんは……進路とか決まってないんですか?」
「全然決まってないけど……今のままなら一番近くの大学に行くかな……桃花は?」
「わたしは……ゆうくんと一緒の大学がいい……」
「それ三者面談でどう伝えるんだよ……」
「えへへ、だよね……」
学力だと俺より桃花の方が圧倒的に高い。この周辺の大学ならあまり勉強しなくても入れそうな大学が近くにあるから、俺はそれにしようと思うが、桃花は学年主席レベルの成績なので多分、それでは桃花のお母さんも先生も納得しないだろう。今の桃花のレベルを考えるなら今の家からは少し遠いが有名な頭のいい大学があるのでそれを進められるのがオチだろう。
「そうだよね……ゆうくんは将来とは考えているの?」
「将来か……桃花と一緒にいること以外は考えてないかな」
「えへへ、わたしも♡」
そういうと、桃花は外にも関わらず腕を絡めて抱き着いて来た。
「も、桃花さん……」
「ゆうくん、ダメ……ですか? だって、わたし達は外では恋人同士なんだから……」
「まぁ、そうか……」
でも、もう直ぐ、家にもつくけどね?
すると、桃花が言った。
「ゆうくん、わたしはね。ゆうくんが好きだからできる限り触れ合いたいんだよ? 家でも……学校でも?」
「そ、そうか……いや、そうだよな!」
そして、俺はそう言って言葉にしてくれる桃花の気持ちに応えようと、あることを決めた。
「じゃあ、桃花。今からコンビニで買う物があるんだけど少し目を瞑ってくれないか?」
「え、う、うん……分かったね。ゆうくん」
そして、コンビニに入った俺は例の物を手に取り店員さんに見られないようにセルフレジで会計をしてコンビニを出た。
「桃花、もう目を開けて言いそ……」
「う、うん……ゆうくん……」
そういうと桃花は既に目を開けて顔を真っ赤にしていた。もしかして、コイツ……目を開けていたな!?!
「じゃあ、帰るか……」
「そ、そうだね。ゆうくん……」
すると、桃花は腕を絡めるのを止めて手だけを握った状態で俺と並んで歩き始めた。
そして、俺も桃花がコンビニで目を開けていたであろうことを指摘せずに家に帰った。
何故なら、俺が桃花の目の前で買ったものはコンドームなのだから……
【おまけ】
ゆうくん、コンビニにはいるなり、目を閉じて居ろなんて一体どんな毒主なプレイをするつもりなんだろう……
ピッ、ピッ!
(何かを買っている音? この感じはセルフレジかな?)
そう思って、わたしは閉じろと言われていた目をうっすらと開けてゆうくんが買っている物を目撃してしまった。
『超極うす! 0.01ミリ コンドーム!』
何か妹を横に侍らせながらコンドームを買っているぅううううううううううううううううううううう!!??
ちょっと、お兄ちゃんってばそう言うのは事前に買っておいてよ! ってか、何で妹を横に連れてコンドームを買っているの!?
そ、それに……0.01ミリって! そんなのないようなものじゃないの!?
え、これを買うってことはお兄ちゃんは……今日わたしの初めてを!?
で、でも、初めては責任が取れるような年齢になってからだって……はっ! お兄ちゃんは……この前誕生日を迎えたばかりで17歳! つまり、結婚できる年齢は18歳からだからあと一年で……お兄ちゃんは責任を取れるようになる! そして0.01ミリはあるも無いも誤差の薄さ! つまり、お兄ちゃんにとっては17歳も18歳も0.01ミリの誤差ってことなのではわあぁ!?
*この間0.01秒
「桃花、もう目を開けて言いそ……」
「う、うん……ゆうくん……」
「じゃあ、帰るか……」
「そ、そうだね。ゆうくん……」
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