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第30話【義妹と本気の夜】



 深夜、全裸の状態でベッドに横になり妹は言った。



「そんなの無くても……お兄ちゃん、わたしは『いいよ』♪」



 今、桃花の体には何も無くすものがない。上も下も素っ裸だ。

 誘惑されてる? いや、今日という日に桃花も心の中で準備していたのかもしれない。

 だから、今こんな無防備な格好で……


「いや、でも、ダメだろう……」

「でも、お兄ちゃんのは正直だよ?」

「……っ!」


 そこで俺は自身も裸なのを思いだしてパンツを穿いた。しかし、パンツを穿いていても俺が興奮しているのは桃花からしたらまる分かりの状態で……


「お兄ちゃんは……したくないの?」

「そりゃ! したいけど……」

「わたしもしたい!」


 そう言って、桃花は全裸のまま俺に抱き着いて俺の体を再びベッドの中へ押し倒された。

 さっきは俺が桃花を押し倒す形だったのに、今では俺が桃花に押し倒される形になっている。

何でこうなった!?


「いや、でも、ダメだ桃花! 責任が取れないのは……」

「責任なら、お兄ちゃんがわたしをこんな気持にさせた責任を取ってよ!」

「……っ!」


 そこで、俺は自分がなんと中途半端なことをしようとしていたのか改めて実感した。

 親に迷惑はかけられない。そんなことを言っていたくせに中途半端に桃花と距離を詰めて、責任なんか取れる年齢でもないのに、中途半端に桃花に手を出して……。


「本当だな……桃花、ゴメン。こんなお兄ちゃんで……」

「本当だよ……わたし、今日お兄ちゃんに全部あげるつもりでいたんだよ?」


 でも、中途半端だからこそ、自分の言ったことには責任を取らなきゃいけない。


「すまない、桃花。だけど、俺が桃花を好きだって言ったことは本当だ」

「なら、お兄ちゃん!」

「だからだ! だから……初めては俺が責任を取れるようになってからしよう」

「うぅ……義妹のおっぱい見たくせに」

「……はい」

「義妹のおっぱい揉んだくせに……」

「……はい」

「義妹のお尻も揉んだくせに……」

「……はい」

「義妹とキスしたくせに……」

「……はい」


 あの、これ以上罪状を並べるの止めてもらっていいですか?

 その……責任は感じてますんで……

 すると、最後に、桃花は裸のまま俺に抱き着いて耳元で甘えるような声を出した。

「本当に……しないの?」

「ああ」

「もう、お兄ちゃんのバカ……ヘタレ!」

「はい……はい……」

「お兄ちゃんが言ったんだからね! 初めては俺が責任を取れるようになってからしようって……」

「うん、言いました……」


 どうしよう、もしかして、今夜ってこのまま全裸の義妹に罵られるだけで終わり?

 そう思った次の瞬間、桃花は再びベッドに仰向けになってこう言った。


「だから『初めて』以外はしよ……お兄ちゃん♪」

「……え」


 すると、桃花から俺にキスをして来た。


「わたしをこんな気持にさせたのはお兄ちゃんなんだから、責任取ってよね」

「桃花……っ!」


 そして、返すように俺も桃花にキスをした。


「……んっ!」

「……っ!」


 じゃあ、今日はキスだけにしようということか? と一瞬俺の頭をよぎったが、そのすぐ後に口づけを離した桃花が耳元でささやいた。


「おっぱいも揉んでもいいんだよ……お兄ちゃん」


 そうだ! 今の桃花は全裸なんだ。

 そのまま俺は何も隠されていない桃花の胸を鷲掴みにした。



「お兄ちゃんは妹のおっぱい好きだもんね」



 どうやら、今夜の誕生日は忘れられない日になりそうだ。



 そして、再び、気持ちを伝え合うように桃花と唇を重ね合わせながら、俺は心の底から思うのだった。



「お兄ちゃ――んっ!」

「桃花……っ!」



 てか……コンドーム、買っておけばよかったぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!






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