第29話【義妹と誕生日の夜】
そして、誕生日の夜。
「ふぅーお寿司美味しかったね。お兄ちゃん」
「あ、あぁ……そうだな」
家族で寿司を食べてささやかな誕生日ケーキを食べて、夜の就寝となり、俺はガチガチに緊張していた。
何故緊張しているかって? それは――
『誕生日の夜……ゆうくんがしたいこと何でもしてあげる……』
ついに、その誕生日の夜が来てしまったからである。
「ねぇ、お兄ちゃん」
「は、はい!」
「ベッド、一緒に入ろう?」
「お、おう」
言われて俺は桃花と同じベッドに潜り込んだ。だけど、桃花に寝ようとする様子はまったく無くて……
「お兄ちゃん、抱き着いていい?」
「お、おう」
すると、俺の胸元に耳を当てて抱き着いて来た桃花が意地悪そうな声でつぶやいた。
「フフ、やっぱり、お兄ちゃんの心臓の鼓動が凄いバクバクしている……お兄ちゃんってば緊張しているんだ?」
「んなっ! それは……」
ヤバイ、図られた! コイツ甘えるフリをして俺の心拍数を確認して来やがった。
すると、桃花が顔を上げて胸を押し付けるようにして俺を見上げながらこう言った。
「ねぇ、お兄ちゃん……今日はお兄ちゃんがしたいこと何でもしてあげるんだよ……? こんなに緊張しちゃって……一体、義妹に何をさせるつもりなの……?」
「そ、それは……」
手を出してもいいかぶっちゃけ考えてます! なんて正直に言えるわけねぇぇええええええええええええええええええ!
しかし、そんな理性を崩すかのように桃花は俺に向けて口を差し出し、いわゆるキス顔というやつをして来た。
「お兄ちゃん……いいよ」
「…………っ!」
迷った果て俺は欲望に耐え切れず妹と唇を重ね合わせた。
「……んっ!」
「……っ!」
そして、俺はキスをしたまま妹の胸に手を伸ばした。妹の胸は今日もノーブラでパジャマの下からすんなりとしっとり柔らかい物が手に収まる。
「はぁ……んっ!」
「ぷはぁ……っ!」
そして、一度キスを止めて息を整えて、改めて俺は再び妹にキスをして、今度は別の手で妹のお尻を揉んだ。
「んんっ! ふぅ……んむっ!」
「っ! 桃花……っ!」
キスまでして、
おっぱいを揉んで……
お尻まで揉んだ。
もう、我慢しているのはアレだけだ!
「桃花……」
「……お兄ちゃん」
一度口と手を放し、立ち位置を桃花に覆いかぶさるように入れ替えて名前を呼ぶと、桃花はトロンとした表情で声には出さず口だけを動かしてこう言った。
『いいよ……』
もう、声に出さなくても俺達は通じ合っているそう思った。
俺は無言で寝間着を脱ぎ出して、桃花もパジャマを脱ぎ始めた。
そして、お互い生まれたままの姿になって、俺は用意していたコンドームを使おうとして……
コンドームを買っていないことに気が付いた!
そうだったぁああああああああああああああああああああああああああああああ! あの後コンドームを買い直そうと思っていたけどすっかり忘れていたぁあああああああああああああああああああああ!
「お、お兄ちゃん……?」
俺の様子がおかしいことに気づいたのか全裸の桃花が俺に声をかけて来た。
し、仕方ない……ここは正直に言うしか……
「桃花、すまない!」
「え、何、お兄ちゃん!?」
一体、ここまで来てアレがありませんでしたで桃花は許してくれるのだろうか? しかし、無い物は言うしかない……
「実はその……買っておこうと思っていたんだが……あ、アレが無いんだ! だから、本番は……その……」
「お兄ちゃんってば何を言うかと思ったら……何だそんなことか……」
そんなことって、桃花怒っていないのか!?
そう思って顔を上げて桃花の目を見たか俺は固まった。
「そんなの無くても……お兄ちゃん、わたしは『いいよ』♪」
桃花の目はマジだった。
良ければ作品の評価、感想などを頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。




