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第27話【義妹とお兄ちゃんの誕生日】


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「お兄ちゃんの誕生日って六月三日なんですか!?」



 翌朝、家族四人の朝食で父さんが『そう言えばもう直ぐ悠木の誕生日だな』という発言から、桃花が大声を出して驚いていた。


「あら、六月三日が悠木くんのお誕生部なのね! じゃあ、その日はお寿司でも頼んじゃいましょうか?」

「そう言えば、母さんと桃花ちゃんには言ってなかったな。うちの息子の誕生部」

「お兄ちゃん何で教えてくれないんですか!? お誕生日もう直ぐだって……っ!」

「いや、別に……あんまり自分から言うものじゃないかなと思って……」

「もう! お兄ちゃんのバカ……」


 父親の再婚から義妹ができたりとここ最近は色々とあったから、正直自分の誕生日とか忘れていた……というのは言い訳としては不十分か?


 しかし、いきなりできた義妹に『実は一か月後に俺誕生部なんだぜ!』なんて言えるわけもないしなぁ……


 でも、そうか。俺の誕生日が来るってことは、もう桃花と一緒に住むようになってから一ヵ月が経つのか……早いな。


 その後、学校に行くタイミングで俺と桃花は一緒に家を出て桃花が『話したいことがあるから』と途中まで一緒に学校に行くことになった。


「それで、話って何だ?」

「うん、ゆうくんってもう直ぐ誕生日でしょう? だけど、わたしそんなの知らなくて誕生日プレゼントとか用意してなかったから……」

「別に、そんなことは気にしなくていいよ。黙っていた俺も悪いしな。だから、プレゼントなんて無くても――」

「違う。そう言うことじゃなくて……」


 では、何だろう? と思い桃花を見ると彼女は少し恥ずかしそうな顔をした後に俺の耳元でこうささやいた。


「誕生日の夜……ゆうくんがしたいこと何でもしてあげる……」


 そう言って「そ、それはわたしがゆうくんにしてあげられる誕生日プレゼント」と言って逃げるように、桃花は「先に学校行くね!」と言って俺から逃げるように学校へと向かってしまった……。


「何でもって……」


 それを言われて真っ先に俺の頭に浮かんだのは――


 もう一度キスがしたい


 それだった。


『義妹とキスしちゃったね……お兄ちゃん♪』


 あの夜の気持ちよさが忘れられない。

 多分、俺は桃花が好きだ。

 今少なくてもこの感情は性欲ではなく一人の女性として桃花が好きだと自覚している。


 だから、けじめを付けなきゃいけないと思った。


「桃花! 待ってくれ!」


 瞬間、俺は走り出した桃花を呼び止めて追いかけていた。


「お、お兄ちゃん!? な、なに……」


 そして、振り向いた桃花の手を掴んで俺は今までずっと言わなきゃいけないと思っていたことをついに口に出した。


「桃花、俺もお前のことが好きだ」

「ふへぇ……」



 俺は義妹と付き合うことにした。



「ふぇえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」






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