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第11話【義妹とルール】


「本当にすみませんでした!」

「うぅ……見られた上も下も全部見られちゃった……」


 あの後、とりあえず桃花には服を着てもらって再度俺は土下座をしたのだが、桃花の機嫌はあんまり芳しくないものだった。

 それもそうだ不本意とはいえ一日に二回も全裸を見られてしまったんだからな。


「その……お、お兄ちゃんはわざとじゃないんだよね?」

「それはもちろんだ!」

「ち、因みに……どこまで見た?」

「それは……」


 上から下まで全部とは流石に言いずらい。


「あぁああああああああ! やっぱり、全部見られたんだぁあああああああ!」

「いや、本当にゴメン! 責任なら取るから! 俺ができることなら何でも!」


 一応、この後、桃花を落ち着かせて俺達は改めてこの家でクラスルールを決めることにした。


①朝の着替えは先に起きた方が片方を起こして着替える間、部屋から出てもらう。

②お風呂は今回みたいな事故が起きないように二人がいる時に交互に入る。

③覗きダメ絶対


 そして、最後のルール決めの時、桃花が言った。


「それで……ゆうお兄ちゃん、さっき『責任なら取る』って言ったよね?」

「あ、あぁ……」

「それって……どうやって『責任』を取るの?」

「そ、それは……」


 ヤバイ、とりあえず適当に責任を取るとか言ってしまったから何にも考えていなかった。

 でも、彼女の裸を不注意とはいえ二度も見てしまったのだ。それ相応のことは覚悟しないといけないだろう。


「とりあえず、俺ができることなら何でもする! そ、それで許してくれるか分からないけど……」


 すると、その俺の返事を聞いて桃花が『じゃあ……』と最後のルールを口にした。


「お、お兄ちゃんは……これから『毎晩わたしの抱き枕になる』……これが最後のルール」

「……へ、そんなのでいいのか?」


 正直、もっと厳しい罰でも与えられるのかと思った。

 何ならちょっと嬉しい寄りの罰である。


「も、もちろん……エッチなことは禁止です!」

「それは分かっているよ! てか、しない!」

「ほ、本当に……?」


 俺信用ないなぁ……まぁ、今回の事とか考えると仕方ないか。


「でも、そんなに疑うなら、おれが床で寝てベッドを桃花が使うでも俺は構わないぞ?」

「それはダメ……だって、わたし一人じゃ眠れないの……ゆうお兄ちゃんは知っているでしょう?」

「それはそうだけど……」


確かに、この義妹が一人で眠れないことは知っているが……


「それに……」

「それに?」


 すると、桃花は恥ずかしそうにしながら俺を見つめてこう言った。


「こんなの……お兄ちゃんしか頼れないから……」

「わ、分かったよ……」


 まぁ、仕方ないか。責任を取るって言ったのは俺だしな。


 しかし、この『お願い』が俺の地獄の始まりだとは……この時は思いもしなかった。





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