012 現代 桜と洋子
「電車移動か~わくわくするね!」
「あんまり騒がないでよ?Kの人が来たら厄介だからね」
「わかってま~す なるべく大人しくしてま~す」
「大人しくする気がない様にしか聞こえないんだけど」
今日はタクシーを使い駅まで移動 そこから電車で街中へ
そこで桜ちゃんとあと一人お友達と合流する予定になっている
なんでもその友達のお陰で私のチャンネルの存在を知り会うきっかけを作ってくれたそうで
本人も興味深々で会いたがっているそうだ
こんなおっさんがJKと会うって・・・犯罪臭がプンプンと匂ってくるわ
『見た目は私なんだから問題ないでしょ?まあストレージに入っている寂れたおっさんなら
即職質されるわね』
「まあその通りなんですげどねなんか傷つきます 俺豆腐メンタルなんで」
・
「いい?私と同じ行動取ってね 切符をここに入れてからゲートを通過して
出てきた切符を取る OK?」
「分かった ここに切符を入れて・・・よし通過出来た!」
「出るときも同じことやってね~」
サーシャには事前にTVや動画配信など見せて予備知識植え付けておいたので
思ったよりすんなり通過 電車が来たときはちょっとテンション上がってたようだったけど
これくらいなら許容範囲だろう多分車の時とは違い電車の旅は楽しかったようで
終始はしゃいでいた 楽しそうでなにより
「さっきから凄いしか言えないけど こんなに高い建物どうやって建てたんだろう?」
「私も詳しくないから分からないけど 建築技術は凄いってことだけは分かるねぇ
さて待ち合わせ場所は変なオブジェの前だけど・・・あの子かな?」
あ 向こうも気が付いたようだ一人のようだけど まだ友達は来てないのかな?
「ユウさん・・・ですか? 初めまして私 御門桜です!今日はありがとうございます
どうしても直接お礼を言いたくて・・・本当にありがとうございました!
あと友達なんですが 少し遅れるって連絡がありまして・・・ごめんなさい」
初対面の挨拶から始まって他愛のない世間話になっていったのだが余り頭には入ってこなかった
何故かというと遅れてくる友達の名前が鈴木洋子というらしい
う~ん同姓同名だよな?実は俺の兄貴夫婦の子供が洋子って言うんだよね
「あ!洋子~こっちだよ!」
やっぱりヨウちゃんだ 暫く会ってなかったけど一目で分かった
「ああヨウちゃん久しぶり 大きくなったね」
「え?え? 私ユウさんとは初対面だよね?何処かで会ってた?」
『ちょっとユウさん! 今の身体では会ったことないんだから!素に戻っちゃダメ!』
おあああ!?俺今なんて言った!?思わずおじさん目線で口走った!?
やばいぞ!なんて誤魔化す!?「俺 実は雄大おじさんだよ~」無理!絶対無理!
ここはあれだ 娘ってことになってるし写真で見たことあるってことにして誤魔化すしかない!
「ああゴメン! 私なんだけど 洋子さんに鈴木雄大っておじさんいるでしょ?
私その娘の・・・日本名は鈴木優って言います お父さんに写真だけ見せて貰ってたから
洋子さんの顔は知ってたもので・・・」
「ええええええぇぇぇ!!?? おじさん結婚してたの!?子供いるなんて知らなかったよ!?」
「その辺は複雑で・・・結婚はしてなかったけど私のことは認知してて・・・
私は今まで別の所で暮らしてたんだけど今はお父さんの家に住んでて・・・
(やばい!どんどん墓穴掘っていく!考える時間取らなくては!)
その話はまた後でするんで 先ずは何処かの喫茶店にでも行かない?」
かなり大きな墓穴掘ったようで・・・移動中女神様に相談しながらいろいろ設定
母親は異世界の姫様で国が魔物に滅ぼされそうになったので転移魔法で逃げた所
何故か異世界日本に転移その時にお世話になったのが鈴木雄大で
結婚まで考えたのだがどうしても姫という立場上異世界に戻り国の復興を
しなければならないので 赤子だった私と共に異世界に戻ることになった
そして私は異世界で暮らしてたのだが ある日神託で女神様の力を授かり使命を帯び旅を始めた
その過程で異世界転移の力も得たのでお父さんに会いに来て
今はこちらで暮らしながら使命を全うしている
因みに母親は病死したことにする もし会わせろと言われても困るので
穴だらけな設定だが掘った墓穴を埋めるにはこうするしかなかったと思う
そして最後に大きな問題が立ち塞がったのだが・・・
『もう魔法で寂れたおっさんの身体を蘇らせるしかないわね』
「(それしかないですかね?だけど生き返らせたとしても俺の魂はこの身体に
はまり込んでて抜けないんでしょ?どうすればいいのか・・・それがワカラナイ)」
『そこは私が入って動かすしかないでしょうね もう貴方が余計な事口走るから・・・反省してくださいね』
「(家に帰ったらDOGEZA謝罪します)」




