011 現代 助けたJKその後
少し時を遡り
「ねえ~桜今日も街中に行くの?」
「うん どうしてもお礼が言いたいから・・・」
「だけど本当に事故で腕が千切れたの?頭打って幻でも見てたんじゃないの?」
「ううん あの時もう助からない死ぬんだって思ったら凄く冷静になってね よく覚えてるの
確かに右腕が千切れてた 頭も強打してて血が流れてるのも確認したの
段々薄れゆく意識の中で銀髪の女の子が駆け寄ってきて「待ってて今治してあげる」って言った後に
温かい光に包まれて・・・気が付いたら病院だったんだけど傷一つ無くなってたんだ」
「だから回復魔法で治してもらったっていうのも・・・にわかには信じられないんだよね」
「だけど即死に近い怪我を治すなんて現代医学じゃ不可能でしょ?しかも傷一つなく」
「まあねえ・・・そういえば最近ようつべで見たんだけど凄くリアルな魔法放つ動画があるんだけど・・・
そこで魔法使い演じてる娘が銀髪だったわね」
「え? 洋子それ今見れる?」
「あ~あたしもう今月は通信量が限界で・・・ごめん」
「いいよいいよ 今日スマホ修理終わるはずだから自分で見てみる」
・放課後
「やっと戻って来たね 代替え機借りてたらよかったのに」
「少しの間ならスマホ無くても問題ないと思ってたんだけど意外と辛かったね
依存症になってるのかな? じゃあ何処かに寄って見てみない?」
「じゃあそこのスタパで良いんじゃない?」
洋子に教えてもらった「【女神の使徒】ユウの異世界旅行」のチャンネルにアクセスし動画を視聴する
そうだ!この子に間違いない!あの時私を助けてくれた子だ!
顔も銀髪も声もあの時と一致する 間違いない!
動画を3本ほど見てみたけどCGにはとても見えない攻撃魔法を放っていた
私は回復魔法で助けて貰った事もあって この魔法もすんなり信じれた
そして異世界の女神の使徒っていう設定も本当なのだと確信出来てしまった
「桜~本当にこの子だったの?助けてくれた子って」
「うん間違いないこの子だよ とりあえず登録してお礼のDM送った」
「行動早! まあ本人なら直ぐに分かるだろうし良いんじゃない?」
・
私は家に帰ってからもユウさんの動画が気になり全部視聴した
山賊に襲われたサーシャちゃんを回復させてる動画もあり益々確信を深めていった
「異世界かぁ~こちらの世界には何しに来てるんだろう?あの時は何しに来てたんだろう?
・・・あ!返事来てる!」
名も知らない少女へ
あれからお体の調子は如何でしょうか? 魔法で身体は治しましたが心に負った傷だけは
魔法では治せないので気になっておりました。
お礼の言葉ありがとうございます。いろいろあって目立つ行動は避けたかったのですが
流石に見過ごすことが出来ず回復魔法を使用した次第です。
これは私の勝手な行動ですのでお気にならさらずに。
あと私のチャンネルも登録されたようで有難うございます。
まだ新米の配信者ですがこれからも宜しくお願いします。
「ああ!名前書き忘れた! やっちゃったぁ~」
なんか随分と丁寧な・・・年頃の女の子が書く文章じゃない気もするけど返事が来た!
やっぱりユウさんが私の命の恩人だった!
感謝の気持ちは一応伝えることが出来たけどDMでは表し切れないよ
会って直接伝えたいなぁ そういえば名前伝え忘れてたしもう一度DMしよう!
・
ここ最近俺たちは朝から夕方まで異世界で旅をし夜はこちらで過ごすといった
車で移動するには味気ないし馬車が多く通り 車移動では色々目立つので徒歩移動
ついでにサーシャに日本語の青空教室開きながらのんびりとした旅だ
魔物が襲ってくるかと思ったんだけど馬車が頻繁に通る街道沿いでは滅多に現れないんだそうだ
動画配信者としては何かトラブル起こってくれないと動画にし難いんだけどなあ
「ねえ こんな楽な旅って初めてなんだけど・・・」
「サーシャちゃん・・・楽なのは良いことだよ?」
「こんなに楽なのに明日明後日は休みなの?」
「私はホワイトな依頼者だよ?週休2日は当然だね 働き過ぎは心も身体も壊すよ?」
「そのホワイトってのは良く分からないけど 休みって何するの?」
「休みってのは当然身体を休ませる為にあるから何もしないか・・・お出かけして精神的な癒しをするかだね
サーシャちゃんは何したい?」
「そういう何するじゃないけど・・・出かけてもうちょっと日本を知りたいな」
「おっけ 明日は電車に乗って街中に行こう いろいろ珍しい物が見られると思うよ
あと私に会いたいって子がいるから 向こうの都合が合えば会おうと思ってるけど良いかな?」
今はスマホのSNSでやり取りしてるので桜ちゃんに明日か明後日なら会えると送った所 速攻で既読が付き
明日会うことになった




