見破
とりあえずは、相手がどこまで知っているのか調べさせてもらおう。
おそらく、カードのことについては大体知っているであろう。
翔は女性に話しかけた。
「なぜ、それが狙いだとわかった?」
「なぜだと?お前の指輪が黒色だからだよ」
女性は答えたあと少し笑った。
「ふっ、まぁでも確かに私もカードを集めていた。ちょうどいいとこに来てくれたな。
どうだ?交換しないか?」
意外なことにむこうから交渉を持ちかけてきた。
翔は彼女の手を見た、、
黄色か。
黄色のカードなら数枚あったはずだ。
「わかった、じゃあ俺の持っている黄色のカードすべてとあなたの持っている黒のカードすべてを交換でいいか?」
「いいだろう。」
互いに了承の末、カードを交換することにした。
黒のカードが3枚差し出される。
こちらは、、黄色カード4枚だ。
翔はばれないようにこっそりとポケットから黄色のカードを3枚だけ取り出した。
カードは多く持っていて損はないからな、次の交渉で役に立つかもしれないし。
「3枚ずつか、ちょうどよかったな。」
翔がそう言いながらカードを差し出して相手のカードを受け取ろうとしたとき、彼女が差し出していた手を戻した。
「貴様、、、、嘘ついてるな?」
彼女の目つきが急に怖くなる。
「な、なに言ってんだよ、嘘なんかつくわけないだろ?」
翔は焦ったが必死に対抗した。
ここで嘘だとばれるわけにはいかねえ、交渉自体なくなってしまうかもしれないからな。
「無駄なことはするな、すべてお見通しだ。」
彼女の顔をみて翔はポケットから黄色いカードを一枚取り出した。
ダメだ、、、完全にばれている。
「ふんっ、なにがちょうど3枚だ。もう1枚あるじゃないか。」
?? 嘘は見破っていたのにもう1枚あることはわからなかったのか?




