残酷
「おい!しっかりしろ!!」
翔は必死に怜夏に呼びかける。
「いや〜、きっと誰かが揃えてくれるとは思っていたよ。
まさかこんなに早く揃うとは思わなかったけど。」
男はへらへらしながら言う。
「、、、うっ、、」
!!よかった!まだ息はある。
その様子を見ながら男は言う。
「あれっ?おっかしーなー、ちゃんと心臓を狙ったはずなんだが、、、、ちっ、あいつか。」
男は窓際に横になっている隆弘を見た。
隆弘はほんのわずかであったが能力を解放させて攻撃の軌道をズラしていた。
「よくあの攻撃を見切れたな。
まぁ、個別能力のおかげだろうが。」
、、、。
隆弘は何も言わずに男を睨む。
「ったく、しゃべれもしねえのかよ。
まあどっちにしろテメエは用無しだ、じゃあな。」
男はカードを取り出しリングにあてる。
カードとリングはともに緑色だ。
スパーーン!
いきなり隆弘の横腹が切り裂ける。
「ぐはぁぁぁ!」
尋常じゃないほどの声が聞こえる。
「ちっ、またそらしやがって。だがもうこれで終わりだ。」
男は別のカードを手に取り発動した。
強烈なカマイタチが隆弘にせまる、、、
一瞬時が止まったのかと思った。
今まで聴いた中で1番エグい音。
それから隆弘の声が聞こえることはなかった。
「、、、、たか、ひろ、?、」
隣から今にも消えそうな声で怜夏が言う。
コツッ、コツッ
一歩ずつ男がこちらに近づいている。
や、やばい、、殺される、
ここで死ぬかもしれない、、、、そう頭の中によぎったとき怜夏が言う。
目には涙が浮かんでいた。
「、、私ももう、だめみたい、、。隆弘のあとを追わなきゃ、、、。
最後に、ひとつ、、お願いをしても、いいかしら?
こ、れで、、私たち、の敵をとって、、、、。」
最後の力を振り絞って動かした手にはレベルアップカードが握られていた。




