回復
傷はゆっくりと治ってはいるが、やはり相当な深手だったのだろう。
傷口から血が止まったと同時くらいに光が消えた。
「はぁ、はぁ、、」
女性から疲れ切った声が聞こえた。
「とりあえずはここまでか、、、。」
女性はそう言いながらたかひろを教室内に移動させ、一息つくと翔のほうを向き「さてと、、、」
そう言ってから話し始めた。
「ごめんなさいね、急にいろいろあって疲れたでしょ?」
翔は返す。
「いや、あなたのおかげで助かることができた、ありがとう。」
いいのよお礼なんて、、小さい声でそう聞こえた。
「あっ、そういえば自己紹介がまだだったわね。私はれいか、橘怜夏。
こっちは安田隆弘。よろしくね?」
自分と男を指差しながらそう言った。
「俺は込町翔だ。よろしく。」
翔はそのあとに続ける。
「なぁ、聞きたいことがたくさんあるんだがいいか?」
えぇ、と怜夏は答える。
「その前に俺の考えを聞いてもらいたい。まずこのカードとリングだが同じ色のカードとリングを触れさせるとそのカードに描かれている能力が発動する。そして、俺が出した炎が小さくて遅かったってことは使用者によって威力が変わる、違うか?」
怜夏はうんうん、と頷きながら言った。
「そうね、だいたいは正解ね。君頭いいのね、こんな短時間で冷静に解析できるなんて。でもね、ただ違うのは能力を使用する際には必ずその能力に見合った体内エネルギーを消費するの。たくさん消費させれば威力もあがるわ。」
こいつら、、
翔は思っていたことをようやく口に出した。
「どうしてそこまで知っている?まだこのゲームが始まって数時間だぞ!?やけに詳しすぎないか?」
「それは、、、」
怜夏の口からとんでもない言葉が発せられる。
「一度このゲームをやっているから。」




