第96話 屋根の端
エルネアが座るための、粗い腰掛けが一つ増えました。
翌日、ユウマはその傾きを少しだけ直します。
そしてさらに翌日。
今度は雨が、三人で過ごすには少し足りない場所を教えてくれます。
翌朝。
水を汲んで戻る途中から、昨日作った腰掛けのことを考えていた。
「直すって言ったしな」
誰に約束したわけでもない。
エルネアには、気が向いたらと言っただけだ。
それでも一度気づくと、少し斜めなのが気になった。
空き地へ戻る。
ハクアは火の近くにいた。
棚の端には、エルネアが置いていった小さな容器がある。
その少し離れたところに、昨日作った腰掛けがあった。
「朝からこれか」
水を置き、腰掛けへ近づく。
手で押す。
かた、と丸太がわずかに動いた。
「やっぱりな」
片側の丸太の下へ入れた石を見る。
昨日は、その場にあったものを適当に差し込んだだけだった。
少し厚すぎる。
石を外し、周囲を探す。
「もっと薄いやつ……」
平たい石を二つ拾い、手の中で比べる。
「こっちだな」
差し込んでから、もう一度押す。
今度はほとんど動かなかった。
「よし」
念のため、自分で座ってみる。
少し低い。
座面も完全には平らではない。
それでも。
「使える」
立ち上がると、ハクアがこちらを見ていた。
「何だよ」
白い耳がぴくりと動く。
「俺が座ってもいいだろ」
当然、返事はない。
「お前のために作ったわけじゃないからな」
ハクアは興味を失ったように、火の方へ顔を戻した。
俺も朝の作業へ戻った。
◇
その日は、エルネアは来なかった。
腰掛けも使われない。
棚の容器も、置かれたままだった。
俺は薪を集め、乾かしていた草をまとめた。午後には雨避けの上も確認する。
空は晴れていた。
急いで直すところはない。
「こっちも、まだ大丈夫だな」
支えている木。
屋根材を留めた紐。
雨が流れる側。
どれも何度か直してきたものだ。
綺麗とは言えないが、俺とハクアが雨を避けるには足りている。
ふと、屋根の端へ目を向けた。
「…………」
少し狭い。
そう思った。
けれど。
「今まで足りてたしな」
それ以上は考えず、そのままにした。
◇
さらに翌朝。
空は昨日と違っていた。
薄い雲が広がり、風にも少し湿り気がある。
「降るかな」
水を汲みに行く前に空を見上げる。
すぐに強く降り出す感じではない。
それでも念のため、外へ出していた乾燥中のものを屋根側へ寄せた。
ハクアは鼻を上げ、風の匂いを嗅いでいる。
「分かるのか?」
白い耳が動いた。
「雨なら、早めに戻ってこいよ」
ハクアはまだ出るとも決めていないらしい。
その場に座ったままだ。
「今日はいるのか?」
返事はない。
「まあ、好きにしたらいい」
俺は水を汲みに向かった。
◇
午前の途中。
エルネアがやって来た。
姿が見えるより先に、ハクアの耳が森の方へ向く。
「来た?」
俺も顔を上げた。
少しして、銀色の髪が木々の間から見える。
「こんにちは」
「こんにちは。今日は降りそうだな」
エルネアも空を見上げた。
「少しね。長くは降らないと思うけど」
「帰る頃には止んでるかな?」
「どうだろう。止んでくれるといいね」
空き地の前で足を止める。
「入っていい?」
「もちろん」
エルネアが中へ入ると、すぐに腰掛けへ目を向けた。
「あれ?」
「直した」
「本当に? 座ってもいい?」
「そのために直した」
エルネアは鞄を下ろし、腰掛けへ座った。
少し身体を動かしてから、目を丸くする。
「揺れない」
「でしょ」
「昨日より、ちゃんとしてるね」
「最初からちゃんとしてた」
エルネアがこちらを見る。
「昨日は揺れてたよ」
「少しだけな」
「その少しを直したんでしょう?」
「……そうだけど」
エルネアが楽しそうに笑う。
「じゃあ、ちゃんとしてるね」
「そういうことにしておく」
俺は作業へ戻った。
◇
今日は、細い紐を作り直す。
以前作ったものの中に、ほつれ始めたものがあった。
エルネアは腰掛けで記録帳を開く。
ハクアは雨避けの外で、まだ降っていない空を見ていた。
「何を書いてる?」
「昨日までに見たものの整理」
「今日の分じゃないのか?」
「今日はまだ何も見てないから」
「来る途中に何か見てそうだけどな」
「見たよ。でも、まだ書くほど整理できてない」
エルネアが筆記具を動かす。
俺は繊維を指で撚った。
「ここで書く必要はある?」
「ないよ」
「じゃあ、どうしてここで?」
エルネアは少し考えてから答えた。
「ここで書きたかったから」
「それだけ?」
「それだけ」
あまりに迷いのない返事だったので、俺は少し笑った。
「そっか」
「変かな?」
「いや。エルネアらしいと思っただけだ」
エルネアは何も言わず、また記録帳へ目を落とした。
紙を擦る音。
繊維が指の中で擦れる感触。
時々、風が葉を揺らす音。
いつもの時間が静かに続いた。
◇
昼前。
最初の一滴が腕に落ちた。
ぽつ、と小さな音がする。
「降ったな」
空を見上げる。
もう一滴が地面に落ちた。
やがて葉を叩く音が、少しずつ増えていく。
「入るか」
俺は作りかけの紐を持ち上げた。
エルネアも記録帳を閉じる。
「まだ弱いけど?」
「弱くても濡れる」
「それはそうだね」
ハクアも立ち上がった。
三人で雨避けの下へ入る。
◇
「…………」
狭い。
入ってすぐに分かった。
俺とエルネア、それにハクア。
それだけなら、何とかなる。
でも今日は、エルネアの鞄に記録帳、採取用の布、小さな容器が二つ。
俺の作業途中の繊維と、乾かしていた草もある。
火も消すわけにはいかない。
濡らしたくないものが、いつもより多かった。
「そこ、雨が入ってる」
エルネアが屋根の端を指した。
「端だからな」
屋根から落ちた水が、少し内側へ跳ねている。
俺は鞄を動かした。
「こっちならどうだ?」
「そこにはユウマの草があるよ」
「ああ……」
草をさらに奥へ寄せる。
今度は自分の足元が狭くなった。
「…………」
「狭いね」
「今、同じことを言おうとしてた」
エルネアが少し身体をずらす。
けれど、ハクアが伏せている場所へは寄らない。
「ハクア、少し詰めてくれる?」
白い耳が動く。
身体は動かない。
「無理みたい」
「動く気がないな」
「聞こえてると思う?」
「聞こえてても動かないでしょ」
俺たちは顔を見合わせ、少し笑った。
◇
雨は強くない。
それでも、すぐには止まなかった。
葉から落ちる水。
屋根材を伝う水。
端から落ちる雫。
火は問題ない。
俺とハクアだけなら、いつも通りだったはずだ。
「記録帳、そこは大丈夫?」
「今はね」
エルネアは記録帳を膝の上に置いている。
「書かないのか?」
「ここで開いたら濡らしそう」
「じゃあ鞄へ入れればいい」
「鞄を置く場所がないの」
足元を見る。
確かに、俺の道具や草の間に置けば雨水が跳ねる。
奥へ置けば火に近すぎる。
「…………」
俺は屋根を見上げた。
「一人増えただけなんだけどな」
「ハクアもいるよ」
「ハクアは前からいる」
「じゃあ、私一人分が増えたってこと?」
「そうなるな」
エルネアが屋根の内側を見回す。
「一人分って、意外と広いね」
「荷物もあるからじゃない?」
「研究には必要なの」
「土とか?」
「今日は土じゃないよ」
「珍しいな」
「毎回、土を持ってくると思わないで」
「違うのか?」
「違うよ。今日は葉と種」
「……それも、似たようなものじゃない?」
「全然違うよ」
エルネアが少しむっとした顔をする。
雨音の中で、また笑いがこぼれた。
◇
しばらくして、ハクアが立ち上がった。
「どうした?」
白い身体が少しだけ向きを変え、俺の足元へ寄ってくる。
「お」
「場所を空けてくれたの?」
エルネアが嬉しそうに言った。
「違うと思う」
「どうして?」
「雨が跳ねてきたんじゃない?」
さっきハクアがいた場所を見る。
屋根の端から落ちた雫が、地面で跳ねていた。
「ああ……」
「残念だったな」
「別に期待してないよ」
「今、期待してた顔だったけど」
「してない」
エルネアは笑いながら、空いた場所へ鞄を移した。
「でも、使わせてもらうね」
「空いたからな」
「ハクアのおかげだね」
「あとでお礼を言う」
「たぶん、分からないよ」
「それでも言う」
「律儀だね」
「そうか?」
「そうだよ」
会話が途切れる。
俺は屋根の端を見た。
雨垂れ。
跳ねる水。
置き場のない荷物。
今まで気にならなかったところばかりが目についた。
◇
昼を少し過ぎた頃。
雨は弱くなった。
葉を打つ音も減っていく。
「止みそうだね」
エルネアが外を見る。
「もう少し待つ」
「うん。急いで出ても濡れるだけだし」
急ぐ理由はない。
そのまましばらく座っていると、やがて雨音がほとんど聞こえなくなった。
屋根の端から落ちる水だけが残る。
「止んだな」
俺は外へ出た。
雲はまだ残っているが、空は明るい。
エルネアも続いて外へ出る。
ハクアは少し遅れて、雨避けの下から出てきた。
「地面が濡れてる」
エルネアが足元を見る。
屋根のすぐ外側には雨水が集まり、小さな流れができていた。
「ここ、もう少し逃がした方がいいな」
「排水?」
「うん」
しゃがんで見る。
前に掘った浅い溝までは、水が流れている。
ただ、屋根を伝った分が少し手前に溜まっていた。
「延ばす?」
「少しだけ」
「今すぐ?」
「雨が止んだし」
エルネアが俺を見る。
「また、気づいたらすぐ作るんだね」
「後で忘れるよりいい」
「腰掛けの時と同じだ」
「そういうこと」
「分かりやすいね」
「何が?」
「ユウマの考え方」
俺は返事をせず、石の道具を取りに行った。
◇
まず排水から始める。
溝の端を少し延ばした。
深くはしない。
水が流れるくらいで十分だ。
湿った土は、乾いている時より削りやすい。
「こっちへ流せばいい」
水の跡を見ながら、少し角度をつける。
エルネアが横から覗き込んだ。
「ここ?」
「うん。さっき水が溜まってた」
「もう少し外まで続けた方がよくない?」
「やりすぎると面倒になる」
「必要な分だけ?」
「そう」
「やっぱりユウマだね」
何となく意味は分かった。
「悪い?」
「悪くないよ。無駄がないってこと」
「ならいいけど」
排水を終え、次に屋根を見る。
「…………」
一番の問題は、広さだった。
「広げる?」
エルネアが聞く。
「少しだけ」
「本当に?」
「さっき狭かっただろ」
「私は端にいれば大丈夫だよ」
「記録帳を濡らしそうだったじゃん」
「それは……そうだけど」
「なら広げる」
決めると、エルネアは小さく頷いた。
「分かった。手伝うよ」
◇
立派なものはいらない。
今の屋根を全部作り直す必要もない。
一人分の座れる幅。
荷物を横に置けるくらいで十分だ。
「支柱を一本増やせばいけるかな」
今ある柱の外側に、少し離れた位置を決める。
「ここだ」
「近くない?」
「広げすぎない」
「一人分?」
「一人分」
エルネアがその場所へ立った。
「私、このくらい?」
「何で本人が測ってるんだ」
「分かりやすいかと思って」
「荷物もあるから、もう少し広くする」
エルネアが一歩横へ動く。
「ここ?」
「そのくらい」
「じゃあ、印をつけるね」
「頼む」
地面に小さな印をつけてもらう。
エルネアがそこから離れると、印の位置を見て頷いた。
「本当に私一人分だ」
「だから言ったじゃん」
「もっと広げてもいいのに」
「必要になったら広げる」
「先には作らないんだね」
「使うか分からないものを作っても仕方ない」
エルネアが少し笑った。
「それもユウマらしいね」
◇
使えそうな支柱を探す。
乾かしていた木の中から一本を選んだ。
太さを確かめ、長さを見る。
「少し長いな」
「切る?」
「削って調整する」
石斧を何度か打ち込む。
切り口は綺麗ではないが、長さは合わせられた。
地面へ浅く穴を掘り、支柱を立てる。
「押さえててくれ」
「これでいい?」
「もう少しこっちだ」
エルネアが支柱を動かす。
「ここ?」
「そこ」
俺は土と石で根元を固めた。
一度手を離すと、支柱が少し揺れる。
「まだ弱い」
「倒れそう?」
「今のままなら」
「じゃあ、もう少し押さえてる」
「頼む」
さらに石を詰め、土を踏み固める。
何度か揺らして確かめた。
「もういい」
エルネアが手を離す。
支柱は立ったままだった。
「成功?」
「まだ柱だけ」
「先は長いね」
「そんなに長くない」
◇
次は屋根材だ。
今ある端へ継ぎ足す。
新しく全部作るわけではない。
乾かしてあった大きめの葉。
細い枝。
繊維の紐。
使えるものを集める。
「これを持ってくれる?」
「じゃあ、葉を持つね」
エルネアが束を抱える。
俺は細枝を並べた。
「ここへ渡す」
今の屋根の端から、新しい支柱まで枝を渡す。
一本。
もう一本。
紐で固定する。
強く引きすぎれば繊維が切れる。
緩ければずれる。
「そっちを少し上げてくれ」
「これくらい?」
「もう少し」
「このくらい?」
「そこでいい」
紐を締める。
「もう離していい?」
「いいよ」
枝は落ちなかった。
「次だ」
二本目も同じように固定する。
エルネアは途中から要領をつかみ、俺が言う前に枝を押さえてくれた。
「ここを持てばいい?」
「そうだ」
「学んだよ」
「腰掛けの時も言ってたな」
「ユウマだけじゃなくて、私も学ぶから」
「それは助かる」
エルネアが満足そうに笑う。
作業を続けた。
◇
骨組みができたところで、葉を重ねる。
「雨は、どっちへ流す?」
エルネアが屋根を見上げた。
「今までと同じ側だ」
「さっき水が溜まっていた方?」
「だから溝を延ばした」
「ああ、そういうことか」
屋根の傾きを見る。
外側を少し低くし、水が奥へ入らないようにする。
「ここは高すぎる?」
「少しだけ」
支柱を切り直すほどではない。
屋根材を留める位置で調整する。
「これくらいなら流れる」
「本当に?」
「雨が降らないと分からない」
「じゃあ、次の雨で確認だね」
「そうなる」
「もし失敗していたら?」
「直す」
エルネアが笑った。
「やっぱり、それなんだね」
「それでここまで作ってきたから」
否定する理由はなかった。
◇
葉を重ね、隙間を減らす。
端を紐で留める。
すべて終わる頃には、午後もかなり過ぎていた。
「できた?」
エルネアが少し離れて眺める。
「一応な」
俺も横へ立った。
元の雨避け。
その端に、少しだけ伸びた屋根。
支柱が一本増えている。
「…………」
大きく変わった感じはしない。
本当に、一人分だけだ。
「狭くないか?」
俺が聞く。
「入ってみよう」
「そうだな」
三人で屋根の下へ入る。
俺。
エルネア。
ハクア。
さっきと同じ顔ぶれだ。
ただ、エルネアは新しく広げた方へ座った。
鞄を横へ置き、記録帳も取り出す。
「どうだ?」
「さっきより広いよ」
「荷物も置けるか?」
「うん。これなら記録帳も開ける」
エルネアが鞄の位置を少し動かす。
「濡れないし、火にも近すぎない」
「じゃあ、いいな」
ハクアを見る。
白い身体は、元々の場所へ伏せていた。
「ハクアは変わらないな」
耳が動く。
「ハクアの場所は前からあったからね」
エルネアが言った。
「俺の場所もな」
「じゃあ、増えたのは?」
俺は新しく広げた屋根を見る。
「一人分」
エルネアも同じ場所へ目を向けた。
「そうだね」
それだけで、十分だった。
◇
帰る前。
エルネアは腰掛けに座り、記録帳へ今日の分を書いていた。
俺は使った道具を片づける。
「何を書いてる?」
「今日見た場所と、雨のこと」
「屋根もか?」
「少しだけ」
「研究に関係ある?」
「前に話したでしょう? ユウマが暮らすことで、場所が変わっていくって」
「話したな」
エルネアが屋根を見る。
「今日も変わったから」
「雨で狭かっただけ」
「理由はそれでも、変わったことに違いはないよ」
俺も屋根を見る。
支柱が一本。
葉が少し。
排水溝が少し長くなった。
大した変化ではない。
「研究するほど?」
「何年か後に見たら、こういう小さな変化の方が面白いかもしれないよ」
「何年か後?」
「残っていたらね」
「壊れてそうだ」
「ユウマが直してるかもしれない」
「それなら残ってるか」
そんな先のことは分からない。
でも、今日直したものも、前に作ったものも、使う限りは直すだろう。
◇
日が傾く。
エルネアが帰る準備を始めた。
「今日は雨も止んだし、大丈夫そうだな」
「道も、このくらいなら問題ないよ」
「滑るところは?」
「気をつける」
「転ぶなよ」
「ユウマもね」
「俺はここにいる」
「明日、森へ行くでしょう?」
「多分」
「じゃあ同じだよ」
そう言われると返せない。
エルネアが鞄を持つ。
棚の容器は、今日もそのままだった。
「またね」
「うん。また」
ハクアの耳が動く。
エルネアは森へ入っていった。
◇
夕方。
もう一度、屋根を見る。
広げた端。
雨は降っていない。
だから、本当にうまく水が流れるかはまだ分からない。
「次に降った時だな」
支柱を軽く揺らす。
大丈夫そうだ。
屋根材の端。
紐。
排水。
一つずつ確認する。
ハクアが屋根の下へ入った。
「ハクア、そこを使うのか?」
新しく広げた方ではない。
いつもの場所だ。
「だよな」
白い身体が伏せる。
俺も火の近くへ戻った。
棚の端にはエルネアの容器。
少し離れたところには腰掛け。
雨避けは、一人分だけ広くなった。
昨日まで、俺とハクアだけなら足りていた場所。
今日、一人増えたことで、少しだけ形が変わった。
「…………」
火へ枝を足す。
ぱち、と音がした。
次の雨で、ちゃんと使えるか確かめればいい。
第96話を読んでいただき、ありがとうございます。
雨避けが狭いと気づいたユウマは、支柱を一本増やし、一人分だけ屋根を広げました。
エルネアが来ることで、拠点の形も少しずつ変わっていきます。




