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蒼藍2~水の魔道士現る~  作者: 環田 諷
デートにいきましょう
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その4

「アリスは元気なんですか?」


 嬉しさからそうロジーナは尋ねた。が、アンディは渋い顔を彼女に向けてくる。


「それを、蒼藍に聞いちゃだめよ」

「・・・え?」

「いいから。とにかくアリスの話題を蒼藍に、特に蒼春院で話さないで頂戴」


 ああ、怒られているんだと、遅れてロジーナは気付いた。アリスが何をしたのか解らないが、少なくとも彼女の話題はタブーなようだ。しおしおと落ち込むロジーナを、慌ててアンディがフォローした。


「ごめんなさい、別に怒ってるんじゃないのよ。ただね、あまり良い話ではないのよ」


 一体何があったのか、気にならないなんてことはもちろんない。が、とてもではないが聞ける状態ではなかった。

 しばし、重たい雰囲気が二人の間に流れる。デートなんて言う明るい話題で出掛けてきたはずが、なぜこんな事態になってしまったのかと、揃って後悔していた。


「あー!もうっ!なんでこんな可愛い子とのデートでこんな空気にならなきゃならないのよっ」


 痺れを切らしたアンディがそう叫ぶと、立ちあがってロジーナの前に手を差し出した。


「まだ来たばかりでこの辺の勝手は解らないでしょう?私も初めはここにいたから、色々案内してあげるわ!」


 元通りの晴れやかな顔で笑う彼に、ロジーナは安心感を覚え、彼女もまた元通りの楽しげな顔で笑った。


「はい、お願いします!」

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