現状と戦場
「まさかここまで無理してたなんて………。」
「当然と言えば当然だな。あんなのが楽に使えるわけが無い。」
星屑と鍵矢は図書室で話していた。
「二人ともやっぱりここか。」
村雨は図書室に入り、椅子を二人の近くに持ってきた。
「みんなは?」
星屑が不安そうに聞いた。
「心配はないよ。コウ先生の様子を見てる。」
そのコウ先生は今、保健室で寝ている。……俺のせいで………。
「くそっ!結局、俺は自分勝手に突っ走ってやられてるだけじゃねぇか……!」
自分が情けなくなってくる。何も出来ない自分が………。
「それ……なんだけどね。」
スマホをポケットから取り出し、そこに映った画像を見せた。
「星屑君しか倒せないよ、玲は。」
「奴は、奴の三本鎖はこれか!」
鍵矢は驚きを隠せなかった。
そこには玲の写真と三本鎖について書いてあった。
光野玲・光を操ると考えられる。
奴は光の屈折を利用し、人に映像を見せられると考えられる。
光には圧力があるため、もし光を操れるのだとしたら光弾も可能だ。
「星屑君が最初、あいつの攻撃を避けられなかったのはこの三本鎖が原因だ。」
なるほど、でも………。
「この情報は何処から来たんだ?信用できるのか?」
「あぁ。君も知ってる人からの情報だよ。」
ある人が誰かは気になるがそれより今は別だ。
「結局どうすればいいんだ?」
「当てずっぽうに攻撃する……。それか君のanotherfifthだけだ。」
「another fifth?」
すかさず鍵矢が聞いた。
「星屑君のあの能力無効化能力のこと。名前をつけたのは僕じゃなくて何年も前のある科学者の予言だけどね。」
そこで一度区切ると続けた。
「もし、新たに三本鎖を超えたものがいるとしたら、それこそがanotherfifthだって。ただ、区切らずに書かれていたから、an other fifthかも、と言われてるけどね。」
こいつにだけは俺のもう一つの方がばれてたらしい。
「その辺は置いといたとして、僕が星屑の君の弱点を見つけた。はっきり言って…………………致命的だよ。」
「致命的…………」
もし本当にそうなら、俺が今まで勝てたのは運だ。
「君の弱点は…………」
「しゃーねぇな、やってやるか!」
話をし終わった星屑は、早速その弱点を克服するための闘い方を考えていた。
鍵矢達はその後、自分達の三本鎖について話し、その上で対策を練った。
そしてその後鍵矢はある人物に電話していた。
「もしもし……あぁ……………悪いな、助かるよ………あぁ……………それじゃ」
俺は………あれを使うしかない……………………か。………しゃあないな。
鍵矢はある場所へ向かった。




