シンカ
シリアスな展開になってますね。
ほのぼのはまだ出来そうにないです。
ガラガラ……、星屑はギリギリだけどなんとか下校時間より前に部室に行くことが出来た。
「遅ぇぞ星屑。今日はもう来ないかと思ってたぞ。」
三浦に言われ、謝りながら分かったことを聞いた。
「俺はこれと言って特に無いな……月美さんは?」
「う〜ん……FMSについてはネットでのってる事ぐらいしか分からなかった……ごめんね、星屑くん。」
「いや、助けてもらってんのはこっちだ。サンキューな!」
やっぱそうそうすごい情報は見つからないか……。そう諦めかけたが、
「こんなの見つけた。」
永遠が持っていたのは三本鎖についての本らしい。怪しいのは、表紙に持ち出しを禁止しています。と書かれてる事だ。
これって……。
「市の図書館にあった。」
ナイス!永遠!でも……。
「持って来てよかったのか、これ?」
ガッツポーズをして、威張るように
「ばられなきゃ平気。」
「ばれなくてもダメだ!」
著者 光野涼
シンカの到達点
前書き
私はこれを読んで、少しでも多くの人が自意識をしっかり働かせて欲しいと思い、これを書いた。
ここに書いてある事は信じられないような事が多い。でも、私の兄弟や、その上司が研究した集大成のようなものだ。
内容を理解し、これらの事を出来るだけ多くの人に伝えて欲しい。
もうすぐ、"シンカ"が始まるのだから……。
前書きが変だ。誰もがそう思ったに違いない。まず、何故進化ではなく"シンカ"なのか。
なにかある。この本には。最終進化計画もなにか分からないし。
「星屑、この人……コウ先生じゃ………。」
光野涼………コウ先生…………あぁ!
でももし、本当にコウ先生なら、何でこんなものを書いたんだ?
それにしても、
「光野……どこかで見たような………。」
三浦は溜息を一つ、ついた。
「俺は帰ってその手のサイトを調べてみよう。んで、星屑。お前は"なに"を見たいんだ?」
え?
首を振り、失言をしてしまったかのように取り消した。
「すまん。なんでも無い。」
三浦が部室から出るとき、微かに聞こえた。
「お前の望みには、目的が見えないな……。」
その言葉は星屑の胸をえぐりそうなほど星屑の心を痛めた。
「今は………まだ…言えません………。」
三浦のいなくなったことが分かっていても、言わなければいけない気がした。
俺の目的…………。
奴に話しかけられた。
<なんだ、まだわからねぇのか?>
うっせぇよ。本当はわかってんだ……でも…。
<わーってるって。お前の事なんてな。>
そう、俺の目的は………
そう考えたその時だ。
大きな音がし、そっちを見ると村雨がいた。
息をきらし、肩で呼吸してる。
「部長さんが………」
「!ハイジョがどうしたんだ!?」
「………凄い物を見つけたんだ!」
へ?ハイジョが!?
「やーやーやー都伝部しょくん!とホッシー!」
ホッシー?俺の事か!?
「いちよう聞きます。ホッシーって何ですか?」
「もっちろん、君のアダ名!」
「なぜ?」
「言いにくいからだけど?」
なぜなに当たり前のこと言ってるの?みたいな顔なんだこの部長さんは!?
「ちなみに、村雨くんはツユツユ!雨といえば梅雨だから!」
ハイジョ………今日のそのテンションは何なんだ!?
「それはそうとして、ヤバイもの見つけちゃったよー!」
「私も手伝ったんですけど………。」
後ろから四宮が出てきた。苦笑いをしてる。
そんなの知ったこっちゃない!と言わんばかりの勢いで喋った。
「これこれ!FMSの三本鎖について調べてたその為だけの組織の論文!………その名も上本研究所の記録。」
最終報告書
我々は新たに発見したBe Gateウイルスは生物の誕生そのものに深く関わっている可能性がある。ウイルスからDNAの二重螺旋構造に極めて酷似した物が発見された。
我々はこれを使い、シンカを実行に移す提案をする。
シンカ。やはりこれがキーワードなんだ。
これを見る限り、シンカは物や、人ではなさそうだ。つまりは、
「シンカは多分、現象とか、事件ですね。」
四宮の言葉に全員が頷いた。
やっぱ鍵はBe Gateウイルスだな。二重螺旋構造ってのがどうゆう事かよく分からないな……….。
細胞がそんな形なのか?はたまたそういう形のウイルスなのか?
……う〜んわからん。シンカ……進化……いや、多分そうは繋がらない。
コウ先生に聞くのが早いかも知れないな。
コウ先生って………何者なんだ?




