過去の詮索と未来の選択
久しぶりの更新です。
これから出来れば、一週間間隔ぐらいで更新したいです。
前回までのあらすじ。
えぇ〜と…………屋上に上がるとそこには超イケメンの凄腕先生がいた。(雪国風)
「なにやってんですか?」
星屑を急に意味分からない事を言い出したコウ先生に突っ込んだ。
「まぁ、初めて読む人にわかりやすいようにな。」
初めて読む人にわかりやすいようにな。の意味は分からなかった。
「コウ先生。バカしてないで情報くれ。」
「所でなんで先輩はタメ口で話してるんですか?」
何か深い事があるんだろうか?
星屑は思っていた答えとは違うムチャクチャな答えが帰ってきた。
「だって、コウ先生だからな。」
単純だった。
「そうそう。最近の"ぐちゃぐちゃ殺人"。多分、三本鎖の仕業だ。」
その言葉から察するに三本鎖のことも知っているらしい。
それにしても"ぐちゃぐちゃ殺人"?
「なんですかそれ?」
鍵矢先輩に聞いてみた。
「体をぐちゃぐちゃにされた死体が最近、多く見つかってんだ。まるで車に潰された蛙みたいなな。」
「かなりまずい事になってるんだよなぁ。」
理由は星屑にも察する事は出来た。
三本鎖の存在自体が本来まずい事なんだ。それを利用する人間がいるかもしれないし、本当に三本鎖なら……。
「警察じゃ解決出来そうにないな。」
鍵矢の言葉に全員が頷いた。
鍵矢と星屑が部室へ戻ろうとするとコウは星屑を呼び止めた。
「悪いな。暇つぶしに付き合ってもらって。」
「いえ、別にいいですよ。」
オセロをしていた。四つ角全部星屑にあげて、だ。
「ところでよぉ。………お前……。」
コウは煙草を吸いながら、一つ、質問をした。
「"鳥羽山病院事件"のあれ、お前だろ。」
パチッと白い駒を置き、一気に何個も白い駒にする。
数秒間の沈黙があり、星屑は重々しく口を開いた。
「………どうして…そう思うんですか?」
星屑は角を利用して、なんとか巻き返そうとしたが
「調べた結果…だな。」
コウはさらに多く駒をとる。
「…それ、部のみんなに話しますか?」
さすがにこれ以上とられるわけにもいかず、五個ほどとった。
「いや、ただ、何故起きたのか、原因が知りたい。」
それに、と付け加えた。
「"暗闇"という過去にしがみついても"今"は変わらねぇ。なら、せめて未来は"希望の色"になるように生きて欲しいんだ……俺には出来なかったけどな…。」
コウが駒を置き、笑いながら言った。
「あと五手で詰みだ。」
最後の言葉は聞いてなかった。星屑は自分の"希望の色"を探すのに精一杯だった。
「星屑。ちょっと。」
どうやら俺は今日は部室に入れないらしい。
村雨が星屑を呼んだからだ。
それにしても、村雨の情報の量はどれだけなんだろうか?
この間なんかコーヒー飲んで眠れなくなったって話してたら、「カフェインにそんな効能無いよ。」とか教えてたし……。
「"ぐちゃぐちゃ殺人"って知ってるよね。」
「ん?あぁ、あれか。」
コウ先生が言ってたやつだ。
「どうやらそれが、僕の父さんを殺した人らしい。」
「どういうことだ?」
「父さんの死体も、全く同じ死に方なんだ。……問題があって、それだと今までの定説が根底から覆る。」
少し考えてから一言。
「二重ブレイクで三本鎖が生まれたと思われていたのに、父さんが死んだのはその、二重ブレイクより前なんだ……。」
つまり、
「あぁ、二重ブレイク以前に、三本鎖が存在していたんだ。」
一度、深呼吸をし、体に走る悪寒を星屑は感じた。
「それが多分、シンカと呼ばれるもう一つの可能性だ。」
シンカの事をすっかり忘れてた。それが何かは分からないけど……。
ん?シンカってそういえば……父さんの報告書に書いてあったっけ。
よく考えれば父さんはもうシンカが原因だと書いていた。定説を信じすぎだね。僕は。
確かもう一人研究者がいたっけ。
光野……玲。一体誰なんだろう。もし生きていたら話を聞かなきゃいけないな。
「玲様。準備が整ったそうです。」
薙刀を持った女、大桃 華が言った。
「そう………か。」
玲の計画はもう引き返せないとこまできてる。
「これより、最終進化計画を開始する!」
大丈夫だ。俺は大刀も殺せたんだ。今回も成功する。
成功すれば、世界は救われるのだから。
もし、コウ先生みたいな人がいたら普通、クビですよね(笑)




