その男、自由につき。
新章スタートです!
暗闇の中、袋小路に追い詰めた光野は言った。
「"降光"……。」
空中に光弾を撃った。
「な……や…ややめろー!」
目標が叫ぶ。
知ったことか……。
光が無数に分かれ、雨のように降り注いだ。
その光は無情にも目標の体をえぐり、降り終わるときにはもう頭もえぐれて、その死体はまるで……車に潰された蛙だった。
「星屑くん!」
朝。登校時間。通学路。
月美が星屑を見つけると言った。が…。
「加那太。どうしてこんな所にいるの?」
先に永遠が声をかけた。
「俺は登校するのも禁じられてんのか?」
「珍しいと思って。」
「俺はそんなに引きこもってないから…。」
ていうか引きこもってない。
「今日、部活行く?」
永遠はクラスが星屑とは違う。当たり前だ。
今まで知らなかったんだから。
「行くよ。みんなにわかった事聞きたいし。」
不審者事件の後、みんなに手伝って貰いながら三本鎖について調べてもらえることになった。
村雨は特に"コネ"があるらしくFMSについて調べることも、そう難しくは無いらしい。
それぞれが"やるべき事"をやってる中、星屑は自分の"やるべき事"が分からなかった。
「んじゃ。」
校舎は学年ごとに分かれていて、一年の教室がある東校舎の一階に着き、
「んじゃな。部活の時に。」
と言い、別れた。
で、教室。村雨に聞きたい事があるので話しかけた。
不審者になりすました村雨を星屑が倒した時、全生徒がなぜか見てなかったらしい。それが不思議でたまらない。
「なぁ。何で誰も俺らが闘ったのを見てなかったんだ?」
「僕にも"謎"としか言えない。色々調べたけど一つしか分からなかった。」
一つ?一体何が?と聞こうとする前に
「分かったのは記憶が消されてるとかじゃなく見てなかったんだ。その時、窓の外はいつもと変わらない景色だったらしい。」
同じ?という事は見た人を口封じした人がいるのか?いや、いくらなんでも無理がある。じゃあ何だ?村雨が俺を呼ぶのはみんな聞こえてたらしいし。
「学校に三本鎖がもう一人いる可能性がある。」
村雨のその一言で星屑は三本鎖が近くにいる気がした。
「やっと終わった。」
部活に行くのが最近は待ち遠しくなっていた。
都伝部に入ったのは正解だったと思う。
FMSを調べられるし、三本鎖がいたからだ。
星屑が図書室に入ろうとした瞬間、鍵矢は星屑を止めた。
「"情報屋"を教えてやろうと思ってな。」
話を聞くと鍵矢先輩の情報源、らしい。
ってここは……………。
「職員室じゃないですか!」
「仕事してりゃここだけどしてなきゃ屋上。」
仕事してなきゃって………どんな先生だよ。
「コウ先生いますか?」
うちのクラスの英語の先生が答えた。
「多分、屋上よ……。ったくあの先生は。」
話からすると真面目じゃないG○Oみたいな先生みたいだな。
そう思ったのが暴露たらしく
「あの先生そんないい先生じゃないぞ。」
付け足すように職員室から出ながら言った。
「仕事サボってなにしてんだ。」
鍵矢は屋上で寝そべってる人に言った。
「サボってねえ。ある程度やって暇なんだ。」
無精髭を生やし、ぱっと見、駄目ニートの青年みたいな先生が言った。
「駄目ニートとは失敬だな。」
心を読まないで頂きたいですね。
「読んでない。読んでない。」
なんでわかんだよ!何者だ?
「コウ先生。こいつは新しい部員の星屑だ。……見るのは初めてか。」
ヒゲをジョリジョリと触りながらじっくりと星屑を見ると、一言感想を言った。
「こいつ、ムカつくな。」
「ま、この先生俺とかにもこんな事言ってたから気にすんな。」
どうやらまた、厄介な人らしい。
「自己紹介だが、俺は光野涼。お前の部活の」
まさか……………。
鍵矢が続きを言った。
「顧問だ。」
どうやら、また厄介な人が増えたらしい。
割と新キャラは気に入ってます。




