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俺とお前(ら)の壊れた青春  作者: 井石知将
そして何かが動き出す
10/20

また、違う朝が始まる。

今回である意味、一つのシリーズを終わらせたいと思います。

第18次報告書。星屑はそれを聞いたことがあった。

「僕は父さんの書いたその報告書を読まなけゃいけないんだ。」

一通りの話を聞いた星屑達は一言。

「なんで読まなきゃいけないんだ?」

と聞いた。

「僕の父さんはそれを公にしようとして殺されたんだ。で、遺言それを予感してた父さんは遺言を書いていたんだ。一言、読んでくれ。とね。」

一度村雨は区切った。

「もういいよね?僕は君達とはいられない。殺そうとしたんだから。」

鍵矢はいきなりとんでもないことをした。

村雨を殴り飛ばしたのだ。

「ふざけんな。部員に一度なったら勝手には抜けられねぇんだよ……ここは。」

まるで自分も一度抜けようとしたような口ぶりだった。

星屑はそこに混ざることにした。

「なに勘違いしてんだ?俺はお前なんて、二秒で倒せるぜ。だからな…………ここでやってこうぜ。三本鎖(フィフス)同士仲良くな。」

………なんて……なんてあまいんだ。この人達は……。

一瞬なきそうになり村雨は慌ててしたを向く。

「感動の場面で悪いんだが、三本鎖(フィフス)についても説明してくれ。」

三浦にとってはそっちの方が気になっていた。

全く、せっかちだな。そういう村雨の顔は明るかった。


三本鎖(フィフス)というのはね、簡単に言うとただの進化なんだ。

DNAが進化して三本になったんだ。原因は分からないけどね。

でDNAが変わると、こんな問題が起こる。

それが年をとるスピードが早くなるのと、ジャンクと呼ばれる約90%以上の何のためにあるか分からないDNAが活性化する事なんだ。

まぁ前半は理由は簡単だ。

DNAが増える。というのは逆にいえば一回の細胞分裂で普通の人より多く成長出来るんだ。早く成長するから必然的に寿命が短くなるんだ。

後半はちょっと複雑で、例えば、電化製品はそれだけだとただのゴミだけど、電気があれば、それぞれの能力(とくちょう)を発揮出来るよね。それと同じ。

まぁ三本目のDNAが増えたからそれが電気みたいな働きをして、今までのジャンクDNAが電化製品みたいな感じ。

それで三本鎖(フィフス)なんだ。

個々に差はあるけどね。


「つまりどういうこと?」

月見がちんぷんかんぷんという感じで聞いた。

「だから、進化して他の人には使えない能力(ちから)を手に入れた人達のことなんだよ。」

「えーと…進化したらなんでも出来るようになりましたーってこと?」

これはハイジョだ。

例えが酷いな。否定は出来ないけど………。

「そう言えなくもない。でも、大きな力を使う理論は何時(いつ)だって難しく聞こえるもの。クーラーとか電子レンジの仕組み、全部言える奴いるか?」

ナイス!鍵矢先輩!

「で、みなさんどんな事が出来るんですか?」

四宮が一番星屑が言いたくなかった事をきいた。

「俺は水を使える。」

鍵矢が言った。みんな驚いてたが星屑は前に聞いていたので驚きはしない。

「僕は音だよ。超音波とまではいかないけどね……。」

こっちは村雨だ。これにもみんな驚いてた。

三浦が不安そうに尋ねた。

「星屑は何が出来るんだ?メンドくさそうな能力だと思うんだが、気のせいだよな…?」

ほらこうなる!

「正解ですよ…。すごい説明が疲れるんです。」


代償を払うとその真逆のものが手にはいるんです。

例えば、左手の温度を下げる代わりに、右手の温度を上げる事が出来るんです。

他にも右手の空気を圧縮する代わりに、左手の空気をすごい勢いで膨張させられるんです。

あ、手を治したのは手、意外の全身の時間を進める代わりに、手の時間を戻したんです。

切られた時と同じ痛みがくるんできついんですが………。


「それってどっかの漫画の等価交換みたいなのか?」

「ちょっと違うんですけど…そう考えて下てくれて大丈夫です。」

なにかの代償を払い、何かを貰う。どちらも、星屑はメリットにしてしまった。ということだろう。

自分なりに解釈した三浦は理解が早かった。

が………………。

「ねぇ?どういう意味?」

「加那太なに言ってるの?」

「星屑くん……ごめん分からない。」

上からハイジョ、永遠、月美だ。

「給食で嫌いな物貰ってあげる代わりに、好きな物も貰うみたいなことですよね?」

このすごい分かりやすいが、なんか悲しくなる説明は四宮先輩だ。

星屑は説明がわりと簡単に終わり嬉しかった。

ふと、星屑は思った。

でも、今までは説明すらして来なかった自分が人に説明してまで協力を願うのは初めてだ。

こんな風に助けてくれるなんて思ってなかった。

正直、それが嬉しかった。人並みの青春なんてもう望めない。俺のも、お前らのもぶっ壊れていく。

まだ説明を実はしてない"鳥羽山病院事件"もいつかは話さなきゃいけなくなる。でも今は話せない。

それには"(ジブン)"の事も話さなきゃいけないからだ。


なんだよ俺の事黙ってるつもりかよ。


当たり前だ。俺はまだ多重人格人間だと思われたくない。

そして、俺の壊れた青春は幕を開けた。






































そこに地獄があるとも知らずに………。

次回からは作中に出てるある人物が"鍵"となります。

新キャラも出てきて、深くなっていく予定です。

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