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パーティーから追放された僕の最弱スキル『武器強化』が、気付いたら最強スキル【武器錬成】に進化していた件  作者: 五月雨前線
第2章

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第49話 やっぱり変人

投稿が遅れてしまい申し訳ありませんm(_ _)m

 ユミナが目を覚まし、本格的に神級スキルの研究が始まってから3週間。僕たちはダンジョンに赴くことになった。ダンジョンに行く理由は以下の3つだ。


 1つ。3週間の研究結果を踏まえた上で神級スキルの性能テストを行うため。『武器錬成』と『超回復』をより詳しく研究することが目的だ。


 2つ。3週間前に僕が錬成し、提供した剣を研究した上で作られた、試作品の「強化武器」の性能テストを行うため。

 なんでも『武器錬成』で錬成した剣に未知の元素が含まれていたようで、その元素を解析した上で試作品の完成に至ったらしい。

 元素が見つかった過程や、その元素を研究に活用する方法などをウラナさんに教えてもらったが、殆ど理解出来なかった。頭のいい人たちってすごいなぁ、と思ったものだ。


 3つ。ダンジョンのどこかにあるとされている、敵の侵入経路を調査するため。

 僕はこれまで、13階層で様子のおかしいミノタウロスと戦い、11階層でネミアを救出しつつ複数のミュルヴォと戦い、6階層で八鬧と戦った。その3回の中で、敵はいずれもダンジョン内に出現している。


 そしてダンジョンに入るためには、当然ギルドで手続きをする必要がある。ギルドの体制はしっかりしているので、虚偽の理由や身分などを用いて手続きをクリア出来る可能性は低い。

 となった場合、教団の連中は僕たちの知らない秘密の侵入経路を持っていて、そこからダンジョンに侵入していると考えるのが自然だ。というわけで、研究と同時に侵入経路も探しちゃおう、となったわけだ。


「ふう……」


 集合場所である騎士団本部の入り口周辺で、僕は小さく息を吐きながら体を伸ばしていた。時刻は早朝ということもあって、周辺に人は殆ど見当たらない。


《リューオ様、体の調子はいかがですか?》


(大丈夫だよ。今日はダンジョンで色々研究するみたいだから、諸々よろしくね)


《承知しました》


 軽くストレッチをした僕は、装備をチェックして忘れ物がないか確認した。騎士団の紋章が刻まれた戦闘服、腰から下げた剣、アイテムポーチ、ポーチに入っている諸々のアイテム……よし、大丈夫そうだ。


「リューオ、久しぶり〜」


 その時、明るい声が飛び込んできた。視線を向ける。170センチの身長、水色のミディアムロングの髪型、ネイビーブルーの戦闘服、腰から提げた短刀と黒い杖。3週間前に共闘したキュオル・マイズロードだ。


「お久しぶりです」


 僕はぺこりと頭を下げた。3週間前の戦闘後、キュオルは僕より早く目を覚まし、その後は他の任務にあたっていたため、全く顔を合わせていなかったのだ。


「どう? 元気してた?」


「はい、お陰様で。キュオルはどんな感じでしたか?」


「忙しかったよ〜。通常の仕事でただでさえ忙しいのに、フェアード教団云々のことが加わってもう大変だよ〜。アツアツの恋愛話でも聞かせてくれたら、お姉さんはいっぱい元気出るんだけどな〜」


「それは大変でしたね……え? 恋愛話? どういうことですか?」


 首を傾げる僕にキュオルはにやにや笑いながら歩み寄り、がしっと僕と肩を組んだ。


「それで? ミラエル様とはどんな感じなの?」


「……!」


 ミラエルの名前を出された瞬間、頬が熱くなっていくのを感じた。そんな僕を見てキュオルは「あっはっはっは!」と盛大に笑う。


「相変わらずいい反応するねぇ」


「……どんな感じって、別に何もありませんよ……」


「嘘はよくないなぁ。ミラエル様とお家デートしたんでしょ? それがどんな感じだったのか聞きたいんだよね〜」


 キュオルは楽しげに言い、僕の肩を揺すっている。これからダンジョンに行くというのに、何でこの人はこんなにテンションが高いんだろう。やっぱりキュオルは変人だ。


 そして、当たり前のようにキュオルはミラエルとの一連の出来事のことを知っている。誰かが情報を拡散したのだろう。ノルドか、スーナさんか、それとも売店の女性か……。人の口には戸が立てられないとはまさにこのことだ。


「大したことはしてません。ミラエルの部屋に行って、少し話をして、それで終わりですよ」


「10代の男女がひとつ屋根の下で夜を明かして、何もないってことはないと思うんだけどなぁ」


 僕の心を見透かすようにキュオルは言う。

 キュオルの言う通り、何もないというわけではなかった。リクエストされたとはいえ、ミラエルをバックハグする形になったし、寝ているミラエルの胸を触りそうになっちゃったし……。


「と、とにかく! 変なことはしてませんから!」


「分かってるって。軽くからかっただけだよ」


 尚も僕と肩を組むキュオルはくすくすと笑っている。全くもう、本当に底の知れない人だ。


 そうこうしている内に、周りに人が増えてきた。今日のダンジョン遠征には戦闘部門の冒険者をはじめ、研究部門の方々も多数同行すると聞いている。


「そろそろ離れてくださいよ……」


「なに? 私とこういうことするのは嫌?」


「そういうわけではないですけど、そろそろ出発の時間ですし……」


「まあそうだよね。リューオとこういうことをするべきなのは、私じゃなくてミラエル様だもんね〜」


「…………」


「でも、私なりに考えがあってやってるんだよ? リューオは今日の主役じゃん。私がこうやってダル絡みすることで、リューオの緊張が少しでも解れればいいなぁって思ってさ。どう? 緊張解れた?」


 僕から体を離したキュオルは、楽しげな様子で聞いてきた。


 ……正直、少し緊張が解れた感じはする。それを正直に言葉にするのは癪だから、適当に誤魔化しておいたけど。


※第50話は2026年5月21日の午後9時40分に投稿します。お楽しみに。

ロッテ勝てました! まりほー! 交流戦前の最後の3連戦はカード勝ち越しするぞ!


マリーンズファイティン!

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