第26話 教祖様
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【フェアード教団視点】
そこがどこにあるのか、いつ作られたのか、知っている人はいない。ごく一部の人間の限られた人間を除いて。
そこは、フェアード教団の司令部ともいえる場所だ。教団の中でも最高級に地位が高い者のみ、そこに足を運ぶことが許される。
そして……その場所の一角から事態は大きく動き出すことになる。
「失礼します、教祖様。定期報告をしにまいりました」
その場所の一角、四方に本棚を構える部屋で、1人の男が椅子に座って本を読んでいる。その男の背中に、若い女性の声がぶつかった。
「……グルムか。その声音からして、良い報告を持ってきたようだな」
教祖様と呼ばれた男は、本から視線を離さないまま口を開く。その返答を聞いたグルムは唇の端を釣り上げた。
「教祖様には全てお見通しですね。その通りです、良い報告を持ってまいりました」
「グルムが捕まえてきたシャーベ・ディルブルームの兵器化が完了したのか?」
「いいえ、彼に関してはまだ兵器化の途中です。対リューオ・アルブレード専用兵器としての改造が完了するまでは、もう少し時間が必要かと」
「そうか。では、良い報告とは何だ」
「『九重塵羅』の内の1体、『八鬧』が遂に完成しました。いつでも出撃が可能です」
ぱたん、と音を立てて本が閉じられた。男は読んでいた本を机に置いて立ち上がり、グルムに視線を向ける。
「驚いたな。教団の9大人間兵器に相応しい性能にするべく、完成基準をかなりの高水準にしたはずだが」
「その基準は全てクリアしています。以前複数のミュルヴォをリューオ・アルブレード並びにミラエル・ソードフレアと戦わせた際に得られたデータが、基準のクリアを後押しした形です」
グルムは自身ありげに言い、持っていたファイルを男に手渡した。男はファイルを受け取り、中に入っていた大量の資料に素早く目を通す。
「……グルム、君は極めて優秀だ。この仕事ぶりは賞賛に値する」
「最大限のお褒めの言葉を預かり光栄です」
笑みをこぼすグルムに男はゆっくりと歩み寄り、グルムと静かに口づけを交わした。長い間の後、唇を離したグルムは恍惚の表情を浮かべる。
「身に余る幸せです、教祖様」
「それはこっちの台詞だよ、グリム。私の悲願が達成される時が刻一刻と近づいているんだからね。勿論、ミラエル・ソードフレアを殺す、という君の目的にも、ね」
大きく頷きを返すグルムは、歪んだ笑みを浮かべていた。
「時は満ちた。完成した八鬧を1週間以内に出撃させる。出撃の細かいタイミングは、グルム、お前に一任する。最も効果的なタイミングで出撃させるんだ。愚かな人間どもに、自分たちの罪を、我々教団の崇高なる理念の尊さを思い知らせろ」
「承知しました。必ずや期待に応えてみえましょう」
グルムは一礼し、部屋から出ていった。男は再び椅子に腰掛け、本を読み始めた。込み上げる笑いを、隠そうともしないまま。
フェアード教団の9大人間兵器『九重塵羅』の一角、『八鬧』の完成と出撃。それを機に戦いは、さらに加速していく。
※第27話は2026年4月29日13時50分に投稿します。お楽しみに
皆さんはラーメンが好きですか? 自分はラーメンが大好きなので、今回はラーメンについて語ってみることにします。
ラーメン……それは魔法の食べ物だと自分は思っています。この世には無限にも等しい料理が存在していますが、その中でもラーメンは、不思議な力を持っていると確信しています。食べたら元気になるし、ラーメンのことを考えると幸せになるし、沢山の種類があるし……。
そんなラーメンの中の2大流派といえば、二郎系と家系ではないでしょうか。インスパイアも含めて、どちらの流派も全国各地に沢山の店を構えています。
二郎系は、ガツンと味の濃いスープ、食感のある太い麺、うまうま豚、悪魔的に美味しいにんにく、ますます濃くなるカラメ……などが魅力でしょうか。つい最近家の近くに美味しい二郎系のお店があることを知ったので、また食べに行きたいです。というか今日食べに行きます(唐突)。
家系は、これまた味の濃いスープ、ほどよい太さの麺、美味しいチャーシューにほうれんそう、必ず一緒に食べたいご飯、そしてご飯との相性が抜群の海苔・・・などが魅力でしょうか。家系ラーメンのお店に行く際の自分のコールは「濃いめ、多め」で固定です。毎回これです。味が濃いのが好きなんじゃ!
結論:ラーメンは最強!




