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パーティーから追放された僕の最弱スキル『武器強化』が、気付いたら最強スキル【武器錬成】に進化していた件  作者: 五月雨前線
第1章

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第27話 アイスブレイク

【リューオ視点】


「おはようございます、リューオさん」


「おはよう、ユミナ」


 ユミナと出会ってから5日後の朝。待ち合わせ場所である騎士団本部の前で待機していた僕は、ユミナに声をかけられた。


「いよいよ、私のスキルがリューオさんに役立つかどうかを調べる日になっちゃいましたね……」


「そうだね。5日前と比べて体の調子はどう?」


「体の調子はいいんですけど、とにかくドキドキしているというか……不安で……」


 その言葉通り、ユミナはさも不安げな表情を浮かべている。


「大丈夫だよ。神級スキルが『ユミナのスキルは役立つ』って太鼓判を押してるんだから」


《その通りです。私は嘘をつきません》


「その通りです、私は嘘をつきません、だってさ。自信持ってよ」


「うう……そう言ってくれるのは嬉しいんですが……どうしても自信を持てなくて……」


 ユミナは右手を胸に当てて、体を縮こませている。まあ気持ちは分かる。実際にダンジョンに行ってユミナのスキルが役に立つことが分かれば万事解決だろう。

 なんて思っているところで、2人の女性がこちらに近づいてくるのが見えた。1人はミラエルで、もう1人は……知らない女性だ。


「リューオ、ユミナ、おはよう。少し遅れてしまって申し訳ない」


「おはようございます。全然大丈夫ですよ」


「お、おはようございます……」


 ミラエルが口を開き、僕とユミナが言葉を返す。

 

 ミラエルが纏っているのは、お馴染みの銀色の戦闘服だ。極限まで軽量化に成功した鎧のような感じで、美しいミラエルに相変わらずよく似合っている。

 そしてもう1人、ミラエルの傍に佇む背の高い女性は、僕とユミナの視線を受けて「どうも〜」と言った。


「はじめまして、だよね。私はキュオル・マイズロード。序列79位のSランク冒険者。スキルは金級の『五行』。今日は私も同行することになったから、よろしくね〜」


 キュオルと名乗る女性は明るい口調で言い、ひらひらと手を振った。ふむ、SSランクではなくSランク冒険者なのか。


 キュオルの身長は175センチくらいで、170センチの僕よりも大きい。ミラエルと比べると少し面長で目はやや細めだが、顔立ちは整っている。紛れもない美人だ。艶のあるミディアムロングの髪は水色で、なんだか派手な感じがする。


 纏っている戦闘服の種類はミラエルと少し違っていて、どちらかというと以前レインが纏っていたローブのような戦闘服に似ている。

 戦闘服の色はミラエルの銀と異なりネイビーブルーだ。腰から短刀を提げ、先端に黄色の宝石がついた黒い杖が握られている。


 そして胸は……ミラエルと同等、いやミラエルよりも少し大きいくらいか。ジロジロ見ないようにしないとな……なんて思っていると、「ねえ、アンタ」とキュオルに話しかけられた。


「アンタが噂のリューオ・アルブレードだよね。リューオって呼んでいい?」


「あ、はい、大丈夫です」


「ありがと。私のことはキュオルって呼んでね。リューオは神級スキルを持ってて、その力で何回もピンチを切り抜けた凄腕の冒険者なんでしょ? すごいじゃん」


「いえ、そんな……」


「リューオが今思ってること、当ててあげようか?」


「へ?」


 キュオルはにやにやと笑っている。なんだなんだ? 脈絡が無さすぎて反応に困る。


「え、えっと、急にどうしたんですか? 当てる、って当てられるんですか?」


「勿論。1つ。このキュオルって女の冒険者ランクはSSじゃなくてSなんだ、って思ってる。2つ。キュオルはミラエル様より胸が大きくてエロい、って思ってる。どう? 当たった?」


「あええっ!?!?」


 ドンピシャで心を読まれるとは思わず、僕は驚きのあまり変な声を出してしまった。それを見てキュオルは「あっはっはっは!」と楽しげに笑う。


「いい反応するじゃん、図星だね。ふーん、なるほど、リューオは初対面の女性の胸の大きさを観察して比較する癖がある、と。メモメモ」


「ちょ、ちょちょちょ! 人聞きの悪いこと言わないでくださいよ!」


 わざとらしくメモをとる仕草を見せるキュオルに、僕は慌てて言葉をぶつける。何なんだこの人、心を読む系のスキルでも持っているのか!?


「なに? 私の予想が違うって言いたいの?」


「キュオルをエロいだなんて全く思ってませんよ!」


「ふーん。じゃあそれ以外は?」


「それは……その……」


「あっはっは、顔真っ赤! 面白いじゃんリューオ。気に入ったよ」


 僕をからかうキュオルはとても楽しげな様子だ。ううう、何なんだこの人は……?


「はー面白。今のはまぁ、アイスブレイクってやつだよ。初対面の人とダンジョンに行く時は、毎回こういうことをやるようにしてる。こうすれば雰囲気が解れて明るくなるでしょ? それを狙ってるってわけ」


 キュオルは自身ありげに言い、ばちーんとウインクをする。同じ美人でも、キュオルはミラエルとは明らかにタイプが違う美人なのだと、今はっきり分かった。

 アイスブレイク、その言葉自体は聞いたことがある。大事なことだとは思うけど、もうちょっとやりようがあった気がする。このままだと僕が巨乳好きの変態みたいになっちゃうじゃん!


「貴方はユミナ・ブルークイーンだっけ? リューオの神級スキルのデメリットをなんとか出来るんでしょ? すごいじゃーん。ユミナって呼んでいい?」


 キュオルはいつの間にかユミナに話しかけていた。コミュ力の高さがえげつない。


「はい、私はユミナ・ブルークイーンです。えっと、まだ私のスキルが役に立つと決まったわけでは……」


「そういうのはいいから。おお、ユミナはなんか小さくてかわいいなぁ。よしよし」


「ひゃああ、くすぐったいです……」


 キュオルはユミナに歩み寄り、まるでペットをあやすかのようにユミナの顎の辺りを手でくすぐりだした。ユミナは顔を赤らめており、なんか……えっちだ。


「キュオルは前からこういう感じなんだ。あまり気にしないでくれ」


 美女と美少女が戯れている様子を眺めていると、ミラエルに話しかけられた。ミラエルはどこか呆れの色を含んだ表情を浮かべている。


「そうなんですね。なんか……すごいです」


「コミュニケーション能力の高さと明るさがキュオルの武器だからな。実際雰囲気は幾分か解れた気がする。大したものだ。私にああいう芸当は出来ない」


「武器……なるほど……」


「それよりもさっきのキュオルの話なんだが、リューオは私とキュオルの胸の大きさを……」


「わああああ! その話は無し! 無しの方向でお願いします! キュオルが勝手に言ったことですから!」


※第28話は2026年4月29日16時20分に投稿します。お楽しみに

ロッテ勝利(2026年4月28日)!


いやー素晴らしい! 先発のジャクソン投手が7回無失点! エクセレント!


てらえもんがホームラン! グッジョブ!


この調子で上に上がっていくぞ! 


マリーンズファイティン!

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