表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パーティーから追放された僕の最弱スキル『武器強化』が、気付いたら最強スキル【武器錬成】に進化していた件  作者: 五月雨前線


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/34

第24話 当然の反応

※急遽もう1話投稿することにしました!

 楽しんでいただけると幸いです(^○^)

「ユミナ・ブルークイーン……いい名前だ。これからはユミナと呼ばせてくれ」


「は、はい……あの、えっと、気になってたんですけど、どうして私を助けてくれたんですか?」


 ユミナは不安げな表情を浮かべながら、上目遣いで僕たちを見つめている。


「私たちがユミナを助けた理由はちゃんとある。よく聞いてくれ。ユミナのスキルが……」


 ミラエルが話し始めたその時、ぐうううう、とユミナのお腹が盛大に鳴った。ユミナは「あっ……」と声を漏らし、顔を真っ赤にしながら両腕でお腹を覆った。


「す、すすす、すみません……! 最近まともにご飯を食べてなくて、お腹が空いてて……本当にごめんなさい、お話の最中に……」


「謝ることはない。まともにご飯を食べてない、というのは、もしかしてさっきの奴らのせいか?」


「あ、はい……クエストの報酬の取り分を減らされていたせいで、所持金が底をついてしまって……」


「……そうか。よし、じゃあ今から一緒に騎士団の本部に行こう。まずはそこでご飯を食べて、お風呂に入るといい。その後ゆっくり話し合おう」



「ほ、本当にごめんなさい……調子に乗って食べ過ぎちゃいました……」


 その後僕たちは騎士団の本部に戻り、ユミナをお風呂に入らせて食事を取らせた後、ミラエルの部屋に移動した。僕とミラエルは応接用のソファでユミナと向かい合って座っている。

 驚いたのはユミナの食べっぷりだった。食堂で食事をしたわけだが、なんと20人前の料理をぺろりと平らげてしまったのだ。


「謝る必要はない。好きなだけ食べていい、と言ったのはこっちだからな。あれだけ沢山食べてもらえると気分がいい、と料理長が喜んでいたぞ」


「あ、いえ、そんな……」


 ミラエルにそう言われ、ユミナは頬を赤らめながら視線を落とした。元々着ていた戦闘服はボロボロだったため、現在ユミナは騎士団から支給された戦闘服に身を包んでいる。


「本当に申し訳ないです。お風呂と食事、さらには服まで提供してもらって……なんとお礼を申し上げたらいいか……」


「気にする必要はない。では本題に入ろう。単刀直入に言う。ユミナの力を貸してほしい。ユミナのスキルが、リューオの神級スキル『武器錬成』のデメリットを打ち消せる可能性があるんだ」


「え……? 私のスキルが……?」


 ユミナは鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしている。当然の反応だ。


 その後ミラエルは、事の顛末を詳細に説明した。初めて僕と出会い、ミノタウロスを討伐するべく13階層に向かったこと。その1週間後、ネミア王女救出作戦が発令され、フェアード教団の人間及び怪物ミュルヴォと戦ったこと。神級スキル『武器錬成』のデメリットである「錬成後の消耗」をなんとか出来るスキルの持ち主を探していたところ、ユミナに出会ったこと……。


「以上が今までの流れだ。分かってもらえたかな?」


「は、はい、丁寧な説明ありがとうございます。フェアード教団の名前は聞いたことがありますが、まさかそんなことをしてるとは知らなかったです……」


 ミラエルに問われ、ユミナは言葉を返す。うんうん、と頷きながら話を聞いていた辺り、ユミナは真面目な人なのかもしれない。


「最近教団は凶暴性を増していてな、手を焼いているんだよ。この辺りだけじゃなく、他の様々な地域でも教団の人間が悪さを働いていると、騎士団の支部から報告を受けている」


「なるほど……。えっと、1つ気になることがあります。私のスキルがリューオさんの神級スキルのデメリットを解消出来るかもしれない、ということで私に声をかけてくれたと思うんですけど、それは本当なんでしょうか? 私なんかのスキルで、そんな大それたことが出来るとは思えないのですが……」


 ユミナは伏し目がちに言葉を続ける。まあこれも当然の反応といえるだろう。


《私は嘘をつきません》


 神級スキルが自身ありげに言う。分かってるって。


「神級スキル曰く、間違いないそうです」


「あ、そうなんですね……うーん、でもやっぱり、私が役に立てるとは思えません……」


 なるほど、ユミナはどうやら自己肯定感が低い系の人のようだ。気持ちは分かる。さて、こういう場合はどうすればいいんだろう。


「ふむ……突然色々言われても納得出来ないのは当然だな。よし、じゃあ今からダンジョンに行ってユミナのスキルの性能の把握を……といきたいところだが、さすがにそれは性急すぎるな。色々あって疲れているだろう。今日はゆっくり休むといい。ダンジョンに向かうのは後日にしよう」


 僕は少しだけ驚いていた。今までの様子からして、ミラエルは「今すぐダンジョンに行くぞ」とか言い出すと思っていたから。


 僕の視線に気付いたのか、ミラエルはこっちを向いて「私も学習してるんだよ」と言ってきた。


「初めてリューオと出会った時、そのままダンジョンに連れて行ってしまったことを反省していてな。性急すぎるのはよくない、と学んだんだ」


「なるほど……」


 ミラエルはユミナに視線を向け、「どうかな?」と問いかけた。


「その方がユミナの負担を減らせると思うんだが」


「あ、はい、たしかに、別日にしてもらえると嬉しい感じはします……で、でも、私なんかが役に立てるとはとても……」


「大丈夫だ。私はユミナを信じている。ユミナも自分自身のことを信じてあげてほしい」


 ミラエルが穏やかな口調で言うと、ユミナは大きく息を呑んだ。次いで「……分かりました」と呟く。


「よし。では、ダンジョンに行く日は追って決めるとして、今日はひとまずここで解散にしよう。部下に寮まで案内させるから、ユミナは寮でゆっくり休んでくれ。あとは騎士団への仮入団の手続きを……」


「ちょ、ちょっと待ってください! まさか、私に寮まで提供しようとしてるんですか?」



※第25話は2026年4月27日18時20分に投稿します。お楽しみに

人生初、ポケモンカードの大会(非公式)に参加してきました!


結果は……2位! 3勝1敗で2位でした(約10人中)!


景品もらえました! めちゃくちゃ楽しかったです! 


対戦相手の方も皆優しくてやりやすかった(^○^)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ