降魔の勇者
8時になった。
コロッセオという古代の遺跡をモデルにして建設されたこの闘技場にはもう人でごった返していた。
僕は裏口から通され、そのまま皇帝の待つ闘技場の舞台へと案内された。
1人で暗い夜の森へ歩いているような心細さと場違い感がある。
地上には僕1人だけ、皇帝は上の特等席にいた。
「これより、新たな勇者復活を祝い、その力を示してもらおうと思う」
闘技場全体に声が響き渡る。これも魔法道具か?
というか、新たな勇者ってなんだ?
と、向こうの門から、人影が走ってくるのが見えた。
おおおおお、と会場全体から歓声が上がる。
「うおぉぉぉ! なんだこの人の多さは! 人、人、人! みんなオレを観てるのか! くぅぅ、テンション上がるぅ! ビバ異世界ライフ!」
なんだなんだ、あの元気いっぱいな少年は?
「なあ! お前がニセモノの勇者か?」
どうも、僕に向かって言っているらしい。
「おい、そこのお前! 聞いてるのか! 無視すんじゃねえよ!」
やはりこのタイプの男は苦手だ。
「皆のもの、静まれ」
「これより神聖帝国皇帝カール11世の立ち合いのもと、新たな勇者の復活を祝して新旧勇者の決闘を開始する。勝敗は一方が負けを認めるか、戦闘不能の状態になること」
なっ――
ふざけているのか? なんで僕が決闘しないといけないんだ。
「おい、待て! 僕はそんなことは聞いてないぞ!」
「良いのですかな、ファウスト君? 君の逃した魔女2人の命がどうなっても」
サヴォナローラが手を招いて、合図をする。
するとアドルフが魔封じの鎖で繋がれた2人を引っ張ってきた。
「2人を助けて欲しければ、この決闘に勝ってみせるのです」
ロニ子とロニエだ。
猿ぐつわをされている。逃げきれなかったのか……?
いや、追跡魔法か? あのブレスレットに細工がされていたのか?
「逃げ切って、自由になったと確信した時からの絶望へと落ちたあの顔、たまりませんなぁ」
最初から逃す気などさらさらなかったってことか。
クソったれが!
あの下品でいやらしい目つきと歪んだ笑みを見ていると、ふつふつと怒りが込み上げてくる。
……そういうことか。
僕に悪魔が宿らなかったから、僕が弱かったから、新たに実験でまた勇者を召喚したのか。そして弱い僕はお払い箱だから、ハメたのか。
新しい実験結果というのは、つまりアイツだな。
あの元気の有り余った少年だ。
それでアイツの力を民に誇示するため、僕を引き立て役にしようって寸法か。
逃した魔女を人質に、僕に選択権を与えない……
帝国ぐるみの謀略か。
サヴォナローラの手のひらの上で踊らされている。
くそ!どこまでも汚い奴だ!
やってやる。
僕が2人を解放してみせる。
「おい、皇帝! 僕が勝ったら本当にその2人を逃すんだろうな?」
「皇帝の名にかけて約束しよう」としゃがれた声で宣言する。
「もう1人はどうなった?」
サヴォナローラが口を挟む。
「あなたが知る必要はないことですよ、ファウスト君。あぁ……その勇者に不釣り合いな目は嫌いではありませんよ」
いちいち僕の名前を呼びやがって。
てことは、まだ捕まっていない可能性もあるってことか。
「おい! お前がディスアキアちゃんのくちびるを奪ったっていうニセモノ野郎だろ? さっさとこっちを向けこの野郎!」
ディスアキアちゃんって、なんでちゃん付けなんだよ。
「お前みたいなへっぽこ野郎相手に、ディスアキアちゃんは渡さない!」
「ロニ子! ロニエ! 待ってて、僕が今助けるから!」
「無視するな!」
恐怖に慄く彼女たちの目には諦めと絶望の色が映っていた。
それでも、うなずく彼女たち。
背後に立つアドルフのあの勝ち誇った顔……
待て。
2人の着ている服が、あのボロ布1枚だけだって……?
そこから連想できるのは――、騎士たちが若い魔女に強要するあの行為。
それしか思い浮かばない。
腹わたが、煮えくりかえる。
「貴様ぁぁぁぁ!」
「では新たな勇者シンと、異端者ファウストの決闘、始め!」
サヴォナローラもアドルフもぶっ殺してやる。
「おい、新しい勇者、構えろ」
「へっへーん。ディスアキアちゃんはオレが貰う! 彼女にふさわしいのは、本物のこのオレだ! 正々堂々勝負して、オレが本気で勝って、フィアンセとして認めてもらうんだ! まぁ、お互い勇者同士、手加減なしで行こうな!」
どんな事を言われたのか知らないけど、僕は今腹が立っているんだ。
2人は周りながらお互いの間合いを探り合う。
僕は先に口を開いた。
「来い」
「ふふん、お先にどうぞ!」
なめやがって。
魔女の補助なしではアイツもまだ剣技は使えないだろう。
だったら他の騎士と僕との違いのように、少しでも経験のある僕が有利なはずだ。
地面を蹴って勇者シンの方へと走る。
なぜアイツは剣を構えない?
そう思ったと同時に勇者シンは剣を一振りした。
目の前が炎に包まれる。
なんだ――!?
とっさに後ろへステップを踏んで下がる。
熱っ! 熱気が顔を叩きつける様に撫でる。
炎? 魔法か?
観衆が大いに盛り上がっている。
「シン様! 頑張ってくださいー!」
「異端者をとっちめてやってくれ!」
「うおぉぉぉ! みんなオレを応援してくれてるのか! これはもう頑張るしかねぇな! 負けらんねぇ!」
そう言って勇者シンは刃に炎の纏った剣を上段に構える。
でもスキだらけじゃないか。
と思った瞬間――、
来る!
速い!
すかさず僕は剣を受けるが、
て、重っ……!
なんとか凌いだが、僕は剣圧で後ろへ吹っ飛ばされる。地面は水平なはずなのに、まるで斜面を転がり落ちるように身体が回って壁にぶつかった。
「…………っててて」
すぐに立ち上がって構えるが、今の威力は……
てか今のって、剣技じゃなかったか……?
「皇帝陛下、あれが最新の炎の魔剣でございます。いかがでしょうか?」
「ふむ、かなり良いようだな。実用段階に入ったと言える。生産ラインに追加投資しよう」
「成功した降魔の勇者はあのように魔女の支援を必要とせずに剣技も使えるのです」
「失敗作を早々に切って正解だったな」
「損切りは早めに行う陛下のご判断に敬服いたします」
そんな会話が上から聞こえてくる。
なるほど、あれが例の魔剣か。
あの炎もそうだろう。
それにあの身体能力、剣技、あれが降魔の力なのか。
でもディスアキアに比べたらなんて事ない。
勝ち目の無い勝負じゃない。
いける。勝算はある。
考えろ。
炎が邪魔だな。
「ほう、お前、良い剣を持ってるな、僕のと交換してくれよ」
「へん! いいだろ〜! お前のはボロっちいな、さすがニセモノ野郎だぜ!」
と勇者シンは剣を振り回す。
魔剣はおそらく柄についてある、あの魔法石が動力となっている。
アレをまずは破壊してみるか。
何か使えそうなものは……
無い。
さて、どうしたものか。
無闇に突っ込むとさっきみたいに炎を出されてしまう。
だったらあいつの斬り込みをなんとか耐えて、次に繋げないといけない。
ディスアキアの剣技しかないな。
マナを使って発動しなくても、スピードと威力は劣るが、無意識にできるまで身体に染み込んだこの剣技だけはいつでも繰り出せる。
タイミングが肝心だ。
アイツの間合いは僕よりも広い。
すぐに剣技に移行できるようにしつつ、少し剣先を下げてアイツを誘う。
呼吸を整えろ。
よく見るんだ。
勇者シンが飛んで来る。
まだだ、焦るな。
間合いに入ったところで――、
――よし、ここだ!
剣を下から振り上げて、勇者シンの縦斬りを滑らせて受ける。
やっぱ重いな!
腕ごと後ろに持っていかれる……
アイツの切っ先が抜けて――、
右手の甲が斬られ鈍い痛みが走るが、そのまますぐに2撃目と3撃目を剣の柄頭にある魔法石へ撃ち込む。
的、小せえよ!
よし!
剣が勇者シンの手から抜けて飛んでいく。
それと同時に4撃目をそのまま腕に撃ち込む。戦闘不能が勝利条件なら、腕を斬り落とすのがいいだろう。
籠手に弾かれてしまったが5撃目も叩き斬る勢いで撃ち込む。
剣と籠手がぶつかって奏でる子気味良い金属音が、耳の奥でぐわんぐわんと反響する。
硬いな、良い籠手だ。
なら、体術だ。
6撃目を中断する。5撃目を斬り終わると同時に左手の裏拳を、勇者シンの左のこめかみに打ち、正中線を軸に腰を入れて右足中段前蹴りを続ける。
勇者シンがよろめいた隙に落ちた剣の方へ跳び、文字通り思い切り魔法石を叩き斬った。
なっ――!
なんと、魔法石にヒビが入り、割れたと同時に、爆発した。
爆音が一瞬轟き、またもや吹き飛ばされた僕は爆発の光で反射的に目を閉じた。
双眸を開いたがいつまで経っても視界が真っ白だ。目がやられてしまった。
すぐに立ち上がったが、どこにアイツがいるのかわからない。
あまり痛くないが、ヒリヒリする。火傷だろう。
ちょっとまずいな。
目を閉じて集中しろ。
音を聴くんだ。
そうして意識を向けて初めて気づく。――耳鳴りがして何も聞こえない。
今攻撃されたらなす術がない。
とりあえず、大きく息を吸って握ったままの剣を構えた。
と同時に不意を突かれた腹に鈍い痛みが走った。
「がっ……!」
肺から空気が抜けて、倒れる。
受け身を取り頭部を守ったが腰を強く打った。
脳震盪が繰り返される。
腹に感じるずしりとした重み。肺から空気が抜かれ、力が入らない。
これは馬乗りされて顔を何度も殴打されているな。一番まずい状況だ。
聴覚が戻ってきた。
「この! この! この! この野郎!!!」
痛い……
「オレの剣を! オレの顔を!」
膝蹴りしても、剣を振ってぶつけても、何をどう足掻いても殴る手は止まらない。
しかも一撃一撃が重い。
しっかりと殺意を感じる。
鼻から伝ってくるツンとした痛みと、頭痛と、息苦しさ。
ディスアキアに殺されかけた時以来の感覚だ。
ああ、これ、鼻の骨が折れて曲がってるやつだな。
くそっ……
「このニセモノ野郎!!!」
殴打の手が止まり、下腹部に感じていた重みから解放された。
視界はまだぼやけているが、少しずつ見えてきている。
立て。
肘と膝をついて息をする。
吐血した。
再度訪れる吐き気。
手慣れたように、喉に引っかからないようにまた嘔吐する。
酸っぱいし、苦い。
口に残ったものを、唾と一緒に吐き出す。
地面の土が血で赤く染まっている。
僕の目が血で染まったのかもしれない。
アイツはどこだ?
遠くの方で屈んでいる勇者シンの姿が見えた。
剣を拾っているのか。でもこれであの鬱陶しい炎は使えないだろう。
しかしまさか爆発するとは。予想外に対する迅速な反応は、僕はまだまだだな。
剣を地面に突き立てて立とうとするが、思わず空振って前のめりに倒れ、吐瀉物に覆いかぶさる。
――えっ?
倒れたまま横目で確認する――、剣が途中で折れている。
おいおいおい、僕、絶対絶命じゃん。
剣がなかったらアイツの――、
「んじゃ行くぜ」
と僕に向かって剣を向けている。
剣圧が見えた。
いや、見えたと言うよりむしろ感じた、に近い。闘技場を駆け抜けて、僕の心臓を真っ直ぐに捉えた剣の軌道を感じたんだ。胸の皮膚が針で触れられているような感触を覚える。
――次は、殺される……
こっわ、勇者シンこっわ。
なんだなんだ、あの禍々(まがまが)しい殺気は?
知ってるぞ。アレは別次元だ。
ディスアキアの持ってるオーラに似てるけど、アイツのはもっとドス黒い。
アレは、悪魔の力だ。
この威圧感――
やばい。
やばい、来る――。
「そこまでだ!」
聞き覚えのある、凛と響く声。
さっきまでの騒々しさが嘘のように、一瞬で闘技場が凍りついた。
誰1人として音を発しない。
いや、発せないのだ。
声の正体の覇気に気圧されて、息をのむことすらもできない。
この声の正体は――、
ディスアキア。
血反吐を吐いて折れた剣を構える僕と、殺気に満ちた勇者シンの間に彼女が仲裁するように割って立っている。
彼女からはまた別次元の重く、力強いオーラを感じる。
「勝敗は決した。これ以上は無意味だ」
「まだだ!」
まだ負けを認めるわけにはいかない!
ディスアキアはギロリと僕を睨みつける。
僕は真っ直ぐに彼女の視線を受け止める。
「キミも分かっているハズだ。これ以上続けると、死ぬ」
「かもしれない。でも、僕は見殺しになんかできない!」
「それは強者のみに許されたセリフだ!」
と彼女はこの世界の摂理を口にした。
力が足りないから、従うしかない。
リードに従い、フォローをするしかない。
でも、だからって、黙って従うのか。
「アイツらの踊りは、美しくない」僕はボソリと言った。
「そうかもしれない」
「だったら――、」だったら止めるなよ。
「それでも――、」
「それでもボクは、キミの殺されるところを見たくない」
「……」
まただ。彼女の放った言葉に、どう返せば良いか、わからない。
「ねぇ、ディスアキアちゃん! なんで――」
と空気を読まずに勇者シンは割って入る。
「キミは少し黙っていてくれないか?」
恐ろしい覇気を放ち、続きを言わせない。
「キミは弱い。だからニセモノなんだ」
「……」
でも、ここは譲れないんだ。
ここで僕は負けを認めると、これからどうすれば良いのかわからなくなる。
「ありがとう、ディスアキア。それでも僕は、見過ごせない」
僕はそう言い、アイツに向かって走り出した。
「バカだな。それはボクも同じことだ。キミはボクのモノだ。キミをボクの目の前で奪わせはしない」
それは破門された時に解消されたはずじゃ……
そう思う間にも、彼女は僕よりも速く勇者シンの前に立ち、彼の意識を奪った。
数迅の作業だった。
意識の消失を確認した後、僕の急所を的確に突く。
「今日限りで、ボクたちはバイバイだ」
意識を失う前に、彼女は僕にそう別れを告げた。
僕は闘技場の中央で倒れていた。
そうだ、決闘は――?
ロニ子とロニエの背後にサヴォナローラとディスアキアがナイフを持って立ち、2人の猿ぐつわが外されている。
皇帝が口を開く。
「ようやく目が覚めたか。これより神聖帝国第1皇女ディスアキアと、教皇直属異端審問官サヴォナローラによる、魔女の公開処刑を行う」
「異端に炎の鉄槌を!」
「魔女に裁きを!」
観衆がうるさい。
「勇者様……!」
絶望に満ちた2人の目からは、涙が溢れている。
アドルフたちから魔女を守れ、やっと僕の小さい力で、大きな世界に働きかけていると実感できたのに。
弱い僕が、この小さい手ですくえたと思ったのに。
絶対的な力は僕から大切だと思うものを、我が物顔でもぎ取って行く。
背後の2人が、ナイフを観衆に見えるようわざと高く掲げる。
「ディスアキア、ちょっと待っ――」
「処刑執行」
「やめろ!!!」
ディスアキアとサヴォナローラはナイフをそのまま胸に突き刺した。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
生きたまま胸を切り裂かれ、自らの心を引き抜かれる彼女たちの振り絞った断末魔の叫喚が、闘技場全体に響き渡る。
いやだ……! 聴きたくない! 見たくない!
耳を塞いでも、手をすり抜けて耳の奥まで突き刺すように駆け巡る最後の叫び。
目を閉じても、脳裏に浮かぶこの光景、溢れ出す鮮血の色彩、抗うように光る魔女の核。
思い出す、初めて命を奪ったゴブリンの眼を、初めて殺めた魔女のあの眼差しを。
これは、呪いだ。
どれほど時間が経ったのだろう。
眼を開けると世界は――、
世界は、灰色は灰色をかぶっていた。
灰色は死だ。この世界に来てから何度も、何度も見てきた、命が潰える瞬間。
魂の抜けた虚な瞳は、灰色になる。
メフィストはもう、僕の魂を取りに来たのか。
もう、だめだ……
闘技場から皆が去り、誰も居なくなった後も、僕は1人、ずっと動けずにいた。
泣きたいのに、泣けない。
涙が出ない。僕は、おかしいのかもしれない。
それに、この灰色の世界。
後ろから声がした。
「まだここにいたのか」
振り向くとそこにはディスアキアが立っていた。
「ディスアキア……」
「あのまま別れるつもりだったんだけど」
彼女はその先は言わない。
彼女は魔女を殺した。自らの手で。
僕を助けるために、だ。
いつかの舞踏会の夜、彼女は言っていた。
――女性を解放する。
それには魔女も含まれているはずだ。
守るべき、対象だったんだ。
自分の大事なものを犠牲にして僕を救ってくれた。
彼女にこの選択を強いてしまったんだ。
僕が弱かったばっかりに。
「僕のせいで、君にとても残酷なことをさせてしまった」
「うん、そうだね」
ディスアキアは僕を真っ直ぐに見る。
「だから、お前はもう要らないや。ボクの手を煩わせるだけの、弱いやつなんて邪魔にしかならない。利用価値ゼロだ。勘違いされたら困るから、それだけ言いに来た。とっとと消えろ、ニセモノ」
ディスアキアは冷たく、言い放った。
ああ。
死にたい。




