第八章 シュルツからの返信
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第八章 シュルツからの返信
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陽介がシュルツに英語のメールを送ったのは騒動から半年後だった。返信が来たのは、公式サイトへの投稿から一週間後だった。
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差出人:Dominic Schultz
件名:Re: About RML license
Yosuke、
あなたのブログ投稿を読みました。
涙が出そうになりました。
私は GPL を使うことで、誰かに「強制」したかったわけではありません。ただ、一人でも多くの人が「なぜ秘密にするんだろう」と考えてくれることを願っていました。
裁判所の判決は、ある意味で正しかった。法律はノルムを作れない。ノルムは人が作る。
あなたのレシピは今日、9歳の私の娘と一緒に作りました。
最高においしかった。
ありがとう。
Dominic
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陽介はこのメールを三回読んだ。そして返信を書いた。
挑発から始まった騒動が、ようやく対話に変わった気がした。遅すぎるかもしれない。でも、遅れて届く言葉もある。
「次に日本に来たとき、うちの店においでよ。一番いいスパイスチキンを出しますよ。もちろんレシピは渡します。RML 形式で」




