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調度品が置かれ、偉い人間が使うような椅子や机がある部屋、基地司令が勤務を行う部屋に、二人の男女が居た。


「これはパイロット候補の資料です。もう一人は彼を使う上での鍵となる存在なので、眼を通して頂きたい。」


初老は過ぎ、幾つもの戦場をくぐった気配を持つ男、司令官が、紙の束をテーブルを挟んだソファーに座る、若い女性に渡す。

彼女は白衣を着ており、肌は褐色で、髪は黒色だ。容姿も良く、出るところは出て、何も知らない男なら誰でもついて行きそうな人だ。


「フフっ、どんな子かしら…」




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


彼の名前は、木島きじま 戦人いくと 十八歳。

顔は中性的で、少し見た程度では女の子に見られる事が多く、本人はそれを良く気にしている。髪の色が人間には見られない緑色が混じった黒となっている。身長は168㎝。体は線が細いが、見かけによらず力がある。

戦闘能力は高く、射撃より格闘技能が高い。


島根県の江津市で生まれ育つ。

五歳のとき、江津市はFRMフルムの襲撃を受け、

数少ない生き残りの一人。

両親はその攻撃で亡くなり、関西に住む父方の祖父母の元に身を寄せる。

十五歳になり、京都の士官学校に入学。パイロットコースを選択。

様々な事件やハプニングに巻き込まれつつも、優秀として学校を卒業。

その後、腕を買われ前線に送られた。

しかし、素行の悪い所や、あまり人と話そうとしない事。なにより、実際の戦闘での退却命令の無視。

これらを理由に軍法会議にかけられたが、先の戦闘での戦果と、その高い操縦技術を蔑ろにするべきでは無いとして、前線から離れた基地の部隊に移っての謹慎処分となった。

因みに、彼が操縦した機体がフルムの返り血を浴び、真っ赤になった事と、彼の容姿が女の子も見えてしまう事(本人に可愛いとか言うと殴られるので注意)から『鮮血の戦乙女』と二つ名が付いた。(本人非公認)


この基地、福岡県宗像基地に来て、はや三ヶ月。

徐々に馴染み始め、今では、基地の人間と普通に話す事が出来るようになったが、若干トゲがある言動となっている。これは、彼の普通の話し方か、この宗像基地の人間の特殊性が原因かは不明。


彼、木島 戦人が基地に馴染む事が出来た要因として、一人の人間が関わるため、その者の事も記述する。


井上いのうえ 十夜とうや 十八歳。

顔は精悍な形で、髪は黒。身長は174㎝程。体は見た目で分かるほど大きく、筋肉がかなりある。話によると、筋肉同好会に所属しているらしい。


彼はいたって普通な人生を歩んだのちに、京都の士官学校のパイロットコースに入学。

ほとんど一般人であったため、学校内部では疎まれる存在だったが、彼の外見から、直接的にも間接的にも何かされるという事はなかった。


戦人と十夜の出会いは、戦人が他の訓練生に絡まれていた所を、似た境遇だからという理由かは不明だが、戦人を助けた事により交友が始まった。


彼自身はパイロットとしての能力は高くはなかったが、格闘の技術は高く、戦人と訓練しているのを度々見られるようになった。


十夜も戦人と付き合っていく上で様々な出来事に巻き込まれて行くが、無事卒業を果たし、宗像基地に配属が決まる。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




「んー、意外とかわいい子ね。でも、こんな子で大丈夫かしら?何の成果も出なかったら、私怒るわよ?」


紙をめくり、他の情報をみながら、そんなことを言う女性。

彼女の評判を知っている司令官は、冷や汗をかく。しかし、そんな様子は少しも出さずに、


「心配ございません。彼はそう簡単には潰れませんよ。」

「それは何故かしら?」


体を前屈みにして指を立てる司令官。そして、


「彼は復讐だけで生きている男ですからね、力が手に入ると言えば喜んで協力してくれますよ。」


良い笑顔でそう答えた。

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