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箱館・怪談散歩  作者: オブチアスマ


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第75歩 次から次

 前述、市場の同僚女子は

「折り入ってFさんに聞きたいことがある」と言う。


同僚の女の子は市内のあるアパートに最近引っ越したが

夜中になると部屋の窓の方から人が入ってきて

次から次に何人も通り過ぎて行き気味が悪くて困っているという。


 Fさんは話を聞いていると、なぜか、その部屋の間取りが見えてきて

通り過ぎていく人々も見えた。


 同僚の女の子が

「一度、部屋を見て欲しい」と言う。

なぜなら引っ越したいが、お金もかかるし何とかならないかと

悩んでいた。


「あーベランダから入ってくるんだね」Fさんが言うと


女の子はびっくりした様子で

「なんで、わかるんですか」聞いてきたが正直Fさんにもわからない


「いや、なんか見えただけで・・・やっぱりそうなんだ・・・」


「無責任で悪いけど」と前置きして


「ベランダを日本酒で清めてから

多めに塩を撒いてみればいいかもしれないよ」とアドバイスした。


「只、効果があるのかもわからないし逆に現象がひどくなっても責任は持てない」とFさんも言うしかなかった。


 はたして同僚の女の子は言われた通り、やってみた。


すると、どういうわけか、その日から知らない人達が入ってくる事はなくなったと報告してきた。


「自分のことならまだいいけど正直、見えたとしても正しい対処方法はわからないから本当、なんかあれば困るよね・・・」


バレてしまったらしょうがないが、他人に何か見えたとしても普段は隠す事にしているのだそうだ。

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