↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クラスごと異世界転移した俺のハズレスキル『堕落』、実は最強の能力だった。すべてを奪われた俺は、ありえた自分となって復讐する  作者: 黴男
第二章:ハイブ拡大編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/106

065-憎悪の具現

さて、落ち着いて堕とせる環境づくりはどうやら成功したらしい。

俺の周囲には動けないクラスメイト達....小林、西村、中島、上野、木下。

まずは小林からだ。

俺は小林の襟首を掴んで、そのついでに触手を皮膚を突き破る形で突き刺し、根を張った。


「き...っ.....」


こいつには因縁がある。

相談に乗ってくれる筈だったのに、あいつらがいる前で聞いてきやがった。

何も無かったと答えるしかなかった。

それ以上深入りもしてこなかった。

善人の顔をしたクズだ。

偽善者ぶった綺麗綺麗ちゃん。

反吐が出る。


「オ前ニ相応シイ末路ヲ与エテヤル」


こいつのスキルは、便利だ。

だからこそ。


「〈侵蝕堕落(フォールンダウン)〉」

「ッ、ッ、ッ、ッ!!」


その苦しみは、俺には計り知れない。

少なくとも失禁し、涙を流すほどではあるようだ。

当たり前だ、俺は意図して堕落の方向性を変えた。

繁殖母胎のハイブとして作り替えたも同然だ。

触手を切り離せば、そこに立つのは虚ろな目の小林だ。


「次ダ」


だが小林に興味はなくなった。

次だ。

俺は西村に目を向ける。

いつもの余裕そうな表情はどこへやら、目が血走っている。

俺はその顔を踏みつけ、足から伸ばした触手で全身を突き刺した。


「〈侵蝕堕落(フォールンダウン)〉」

「ッ、ぎぃ、おぉ、ッ、あぁ、ッ!!」


面白いくらいのうめき声が漏れる。

カエルが潰れた感じか?

こいつも見た目はたいして変わらない。

スキルがどうなっただろうか。


「次」

「ヒュッ!」


嗚咽のような音が、上野の口から漏れる。

そして同時に、俺は不思議な虚無感に襲われていた。

本来なら圧倒的な征服感を感じていたはずだ、一人の女性を俺の手でどうとでもできる状況。

いかに口では否定しても、本能は理性を凌駕する。


「〈侵蝕堕落(フォールンダウン)〉」

「ッヒィ! ッィ!」


興ざめだ。

俺は適当に根を伸ばし、彼女を堕落させる。

次に、こちらを睨め付ける木下。


「〈侵蝕堕落(フォールンダウン)〉」

「ッ、ぎゃああああああああああああーー! あーー! あー!」


毒の効果が切れかかっていたのか。

その口から、はっきりと耳障りな悲鳴が吐き出された。

数秒もしない内に彼女の声は止む。

当然だ、訓練された昔からの(・・・・・・・・)ハイブ兵が俺の前で命令にない事をするはずが無い。


「忠義ヲ示セ」

『ハイ』

『ハイ』

『ハイ』

『ハイ』


四人がそこへ並ぶ。

壮観だ、かつて見下ろすようにしか俺を見なかった人間が、今度は俺を見上げている。

だが、達成感や征服感は無い。

あるのはただの虚無だけ。


「...ン? 一人足リナイナ」


白石が持って来た鑑定石で全員のスキルを確認していた俺は、中島がいない事に気付く。


「さっき這って逃げてったよ? 特に言及がないから、皆何も言わなかったけど...」


しまった、どうでもいいから見逃していた。

手間だな。


「追跡シロ! 絶対ニ逃スナ! 最悪ノ場合殺害シテモ構ワナイ」


何かあった事を明白にするため、一人くらい死んでても構わないしな。

リアリティは必要だ。


「サテ...」


俺は全員のスキルを確認する。

うん、よしよし。

小林は狙い通りになった、あいつの〈無限収納(マジック・ポケット)〉は変異し、〈無限巣窟(ポケットハイブ)〉へ。

これでどこでもハイブ生物を量産できるようになった。

他は後でもいいだろう。


「オ前達ハ外ニ戻リ、中島ヲ捕縛シロ。俺ハ奥ヲ目指ス」


白石を含め全員に撤退指示を出す。

ボスを倒したなら、この奥に脅威はいないだろう。

お宝に興味はないが、迷宮を維持しているモノに興味はあるな。


↓小説家になろう 勝手にランキング投票お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。