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クラスごと異世界転移した俺のハズレスキル『堕落』、実は最強の能力だった。すべてを奪われた俺は、ありえた自分となって復讐する  作者: 黴男
第二章:ハイブ拡大編

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101-魔法+剣VS銃

俺は今、空を飛んでいる。

いや、ベノムドミネーターでも流石に空は飛べない。

じゃあなんでかというと、魔王の必殺技らしきものを食らったからだ。

剣に膨大な魔力が纏わりついて、それを叩きつけられた。

結果として魔王城の天守閣にあたる部分は崩壊し、俺は市街地に吹っ飛ばされた。

あいつは追ってくるだろうな。


「〈堕落(フォールンダウン)〉」


俺は空中で姿を変える。

マイティジェネラルへと姿を変えた俺は、街中へと堂々と着地する。

ブーツと足が完全に衝撃を吸収し、跳ね返った衝撃波が周囲を薙ぎ倒す。

直ぐに魔力感知モードに視界を切り替えて、一番強い魔力反応を探した。


「背後にいるぞ」

「ありがとう」


そして、背後から殺気。

俺は迷わず背後へ撃った。

ブリーチ・ハンドガンと呼称される拳銃で、実質的にショットガンを拳銃サイズに圧縮したものだな。

背後で金属音が響き、俺は振り返ってナイフを抜き、魔王へと肉薄する。


「貴様、その姿は何だ? 魂ごと変わったように見えるが」

「話す義理はない、情報は命で買え」


コマンド・ブレードの一撃は大剣で弾かれた。

あんまり鍔迫り合いに向いていないナイフだから、俺は二回目の衝突を前にしてコマンド・ハンドガンを撃つ。

魔王の張っていたらしい結界に食い込み、止まる弾丸。


「人間どもの銃とやらか...だいぶ威力が違うようだな?」

「答える義理はないと言ったはずだぞ」


俺は前へと踏み込み、魔王の急所目掛けてナイフを突出させる。

当然魔王はそれを見越しているだろうから、手前でナイフを引き、上へ放り投げてコマンド・ハンドガンとブリーチ・ハンドガンを両手で撃つ。

ブリーチ・ハンドガンは両手で撃てって説明書に書いてあったんだが、マイティ・ジェネラルの身体なら問題ないらしい。


「っ! 貴様、やるな!」

「...」


撃ち尽くす気で、逃げる魔王へ偏差撃ちで仕掛ける。

勿論向こうは、こっちに弾切れがあることを知っているし、上に放り投げたナイフの回収の隙を狙ってくるだろう。


「さて」

「そこだ!」

「馬鹿が」


コマンドブレードを回収するために、俺はコマンド・ハンドガンを上に投げた。

ナイフをキャッチした俺に、魔王が襲いかかるが、まだブリーチ・ハンドガンが残っている。


「見切った!」

「ほう?」


俺はナイフをしまってハンドガンをキャッチしようとしたが、それを魔王に奪われる。

引き寄せる魔法か何かを使ったな? だけど無駄なんだ。


「これでお前も...! ん?」

「悪いが、俺以外にそれを撃つことが出来る人間はいない」

「...くっ!」


魔王が放り捨てたコマンド・ハンドガンを、俺は拾ってリロードする。

当然相手がそれを待ってくれるはずもないが、俺は落ち着いて肩の武装を起動した。


「〈スペクトル〉」

「なっ!?」


肩の武装が飾りだとでも思ったか?

確かに、信号弾を打つ装備と化していたが、これも立派な兵器だ。

絞った細いビームが魔王の頭の上を掠め、反射で魔王が退いた所を追撃する。

俺はリロードの完了した拳銃二つと、スペクトルによる掃射でカタをつけるつもりで、撃ちまくった。

だがそのせいで気付けなかった。

魔王が結界を張りながら、何か詠唱していたのを。

魔力の動きがフィルターに引っかかって初めて、俺は魔王が詠唱していたものの正体を知った。


「ち...!」

「...溢れる魔力よ、総てこの剣に宿り放て! バスター...ブレイク!」


魔王が振り下ろした剣から、魔力の塊が放出されるのが見えた。

俺は迷わず拳銃を捨てて、背負っていたバックラーを構え、そして凄まじい衝撃と轟音が襲った。

これは受け切れないな、そう思ったので盾を捨てて上へと跳ぶ。

眼下で大爆発が起き、そして同じく跳躍してくる魔王が見えた。


「(やらかしたな)」


反撃する装備がスペクトルくらいしかないぞ。

なれば、それを使うだけか。


「貰った」

「いいや、貴様こそが終わりだ! ウィンドバースト!」

「風魔法!?」


この軌道は湖直通だな。

湖か...うん、そうだな。

そこでいいなら、受けて立とう。


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