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私の考えが甘すぎたことに反省をする。

否、甘すぎといえない。

「観客が多いわね~。悪いけどトウシは観客を守るようにぐるりと防御壁作ってくれない?」

「了解した。付与は『触ると腐る』にしよう」

「ええっ!?えげつないっすね!!でも、そのおかげで俺たち3人で討伐できるっすね!」

「ああ、それとお前たちは好き勝手動け。俺は防御壁で試してみたいことがある」

「「了解っ!!」」

「ヒョウゴ私はカメレオンであいつの傍まで行くわ」

「了解っす!じゃ、俺はあいつを引き「つけなくていい」

と、ガーディアンの彼が言った。

「引き付けるのは俺がする。だから、お前も討伐に集中しろ」

「アイアイサ!!じゃ、俺も取得に苦労したカメレオンを使用しますかね」

ん?カメレオンはアサシンの固有スキルではないのか?固有スキルは違うジョブでも得られるものなのか?今更なのだが取説を読むと


固有スキルは別ジョブでも獲得可能。

獲得する場合は、スキルショップでそのスキルを買い、そのスキルを使用する練習を討伐しながら行うこと。一度自分のスキルとして定着すると、ドロップ品でそのスキルの巻物が出てきたとき限界突破できる。ただし、そのジョブに合ったスキルのみが定着できる。

例)アサシンのカメレオンをシーフは獲得可。ジョブとして「悪」のものは可。「聖」は不可。

例)シーフとガンナーのイーグルは狙い撃ちが得意なジョブ、アーチャーや魔導士は獲得可。

ということだ。

感覚の部分もあるようだが、なんとなくわかる。

取説を読んでいる間に、討伐が始まってしまった。

なんとガーディアンである彼は2人の分身をファランクスで創り出しているのだ。ただし、色は闇色。分身と言っても形が同じだけなのだ。

だが、魔物には効果的だったようだ。この魔物には「色の識別」ができない。いや、ほとんどの魔物ができない。

これは現実世界と変わらない。

ただし、判別できる魔物もいる。上位種族、「フェンリル」や「リヴァイアサン」、そして魔物ではないが「魔王」ではある「サタン」「ルシファー」「ベルゼブブ」などだ。

このゲームには魔王が数種類存在する。ランクも違うが魔王だけあってハイランクしか討伐できないし、できたギルドがあるのかも不明だ。

それらに会っただけで、全滅するとまで言われている。

会ってみたいが会いたくないものだ。

話がずれたが、クラーケンにはガーディアンが創造した「偽物」で十分なのだ。ただ、ガーディアンは細かい作業が得意ではないジョブ。それなのにここまで緻密な分身を創れるなんて、相当訓練したに違いない。

一体現実世界での生活はどんなものかしら?ここまでやりこめているのだから、ニートなのかしら?

彼の技量に惚れ惚れしすぎていたけれど、シーフの彼もすごい。あっという間に間合いを詰めてクラーケンの片目をつぶしている。

そして、アサシンの彼女は、なんと!クラーケンの頭上に乗って涎を垂らしながら

「イカ焼き食わせろーーーーーーーーーーーー」

と叫んで、双剣で頭上を刺して、そのまま真っ二つに割いたのだ。

墨の部分を綺麗に避けて。

凄いとしか言いようがない。

たった3人でクラーケンを倒したのだ。

しかも、まだ中級でもない彼らがだ。

中級ではない??

いや、ちょっと待って私。

始まりの町にいるから彼らは「初級ギルド」だと思っていた。思っていたのだ。

つまり、私は彼らのランクを知らない。

彼らのステータスをもう一度確認をすると、一人一人はまだ私より低いランク「50」だが、ギルド総合ランクは「80」

中級ランクの上なのだ。一人一人ではできなくても信頼できる3人であれば簡単に倒せるということ。

学ばせていただきました!!!

ん?ちょっと待って!

欄外に何か書いてある。欄外って、誰も読まないし見ないし、というか、記載されている人今まで見たことないかも?


『要注意ギルド。現在中級ランクだがそれ以上の実力を個々で持つ。どんな強敵でも涼しい顔で討伐する。S級以上の魔物の討伐を依頼したいが、中級のため叶わず。強制的に参加させることも他のギルドの手前不可。関わらないのが『()()』』


・・・・・・・・・・・・・・・・・「吉」じゃなくて「大吉」って、何なのそれ???

運営何かを諦めてない?

呆然とその項目を眺めていると、目の端で大きなクラーケンが「えっちらおっちら」とどこかへ運ばれていく。

たぶんギルド案内所に運び込み、捌いてもらうのだろう。

それ以前にその魔物、建物に入らなくね?

「さ~~~~、皆でバーベキューよ!街のみんなで準備に取り掛かって頂戴!」

「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」」」

地が轟き揺れるほどの歓声と拍手。つい私もしてしまったわ。


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