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「くそくそくそっ!!どいつもこいつも俺を馬鹿にしやがって!」
腸が煮えくりかえるほどの怒りを抱えながら廊下を歩いていると、前から営業3課の連中が俺の方へ歩いてきた。
このイライラをぶつけたくて、一番ひ弱そうな社員に態とぶつかったのだ。
ぶつかっただけだったのに・・・・・・・・・。
「うわーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
ドンッ!!!!!!!!!
ぶつかった場所が悪かった・・・・・・・・
階段でぶつからなければ・・・・・・・・・・・
いや、イライラを関係ない奴にぶつけなければ・・・・・・・・・・・・
ピーポーピーポーと鳴り響く救急車とウ~~~となるパトカーのサイレン音。
俺によって階段から突き落とされた男は、頭から血を流し起き上がってこなかった。
俺はこいつの同僚に取り押さえられ、地べたに這いつくばっている。
俺によって階段から突き落とされた男は、緊急車両で運ばれていった。傍には、俺の監視役が付いていった。
俺は警察に引き渡された。
俺によって巻き込まれた者に、俺は何も感じなかった・・・・・・・・・・・。
警察署で、階段から突き落とした男の意識が回復したと連絡を貰った。
正直、安堵した。
あんな大怪我を負わせたかったわけじゃない。
ただ、イライラをぶつけたかっただけだ。
関係ない奴に・・・・・・・・・・・・。
俺は「傷害罪」で起訴されることになった。
さすがに、俺のせいで降格になった叔父も俺を見放した。
ただ、見放さなかったのは、
「あ~~んた、何してくれちゃったの!!!イライラをぶつける相手が全く違うでしょうが!」
「てか、身から出た錆だろうが!!元々はお前の行いが悪いから、世間から見放されたんだろうが!!!」
「お前は謹慎一ヶ月後、「資材課」に異動だ」
「な、なんで・・・・・・・俺なんて見捨ててくれれば」
「馬鹿言ってんじゃないわよ!見捨てる、見放すことは簡単よ!だけど、見放される方は、『辛い』でしょ?」
年増のおばさんかと思っていたのに、今は慈愛に満ちた女神の様だ。社長が「女神」と彼女を称したのも判る。
「お前さ~~~本当はどうにかしたいって思ってたんだろう?だけど、今までの行動から素直になれず、イライラが募って今回の騒動になったんじゃないのか?」
見るだけで腹の立つ同僚が、俺の気持ちを判った風に言うてくることにかなりムカつくが、全くその通りなので、反論できない。
「怪我をさせた営業3課の者も「大事にしないでくれ。あいつもあいつなりに苦しんでいたんだと思う」って許してくれている。謹慎が解けたら、真っ先に土下座でもして謝ってこい!ただ、もう営業には戻れないがな」
社長が相手と掛け合ってくれたようだ。
どうしようもないこんな奴のために!
俺は、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
「ごめん、二葉。ごめんなさい、一条さん。申し訳ございませんでした、社長っ」
この言葉に3人はイシシと淀みのない笑顔を俺にくれたのだった。
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