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帰還者確変
「帰還者事変」の続きです。
「なにこれ」
思わず呟いた私に目の前の存在はギョロリと目を向けてくる。
「お前、どこから来た?」
「地球?」
何処だそれはと首を傾げているのはどう見てもふわふわなスタンダードプードルであった。警戒されてるからか目は怖いままだけど。
「お前・・・異界人か」
「なにそれ」
「私みたいな者は居ないのだろう?」
すまない、表層のみだが思考を見せて貰った。その言葉に不快感が駆け上っていく。ここは私の世界じゃない。帰りたい。還らなきゃ。
「そうか」
ならば、手助けしようと言ったプードルに私は鍛えられた。私がこちらに来てしまったのは不測の事態だったが、還る為には転移に耐えられる身体と精神が必要らしい。精神は一度耐えられたし、強く還りたいと思っているから大丈夫だろうが身体は分からないという話だ。
結果、私は多分私の世界の中だと最強レベルになってしまった。それでも、私はやっと還れる。
待っててね。
「え?」
流石にこれ以上は続きません。




