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推し活/脱出ゲーム開幕宣言
微妙に短いのが溜まってきたので供養です。
【推し活】
私は日課である推しの観察をしている最中だ。推しは今日も素晴らしい。
「おはよう」
推しの声は少し掠れている。
「おはよう。朝ご飯できてるよ」
今日はベーコンエッグ。推しは岩塩と粗びきこしょうが好き。
「いただきます」
推しの食べ方は綺麗。作られた料理は特に綺麗に食べている。素敵。
「今日も美味しいよ。奥さん」
「あら、ありがとう」
推しは何時だって素敵な旦那様。
【脱出ゲーム開幕宣言】
『皆様、ゲームの始まりです』
無機質な声は響く。その部屋は何も無い空間だった。ただ、集められたらしい六人が揃っている。
『ルールは簡単です。これから出す課題をクリアしていく。それを繰り返して出口を目指して貰います』
淡々と説明する声に冷や汗が流れていくのが分かった。
『あぁ、ご安心下さい。誰か一人になるまで終わらないようなゲームではありませんので』
これはただの脱出ゲームです。
『では、皆様』
開幕です。
少し手を加えればいけそうですが、思い付きで書いたものなのであまり労力を割きたくないんですよね。