佐倉先輩の素顔
『おはようございます。今日はよろしくお願いします。』
『おはよう、松井さん。早いね。』
『はい…今朝ちょっと気になった事があったので…』
『気になる事?』
『はい。』
『えっと…佐倉先輩って、三浦先輩の家知ってるんですか?』
『あっ…教えてない…』
『松井さん!とりあえず荷物私の部屋に置いて佐倉さんのうちに迎えに行くよ!』
『分かりました!』
『急いで。』
『はい!!』
私は先輩の部屋に荷物を置いて外へ出ると先輩のお母さんの車で佐倉先輩のお家に向かった。
『私、今から仕事だからごめんね。』
『ありがとうございます。』
『母さん、ありがとうね。晩御飯は私たちが作っておくから。』
『気をつけてね。』
『はーい。』
車を降りてすぐに佐倉先輩のお家の中から奏くんの声が聞こえてきた…
『お母さん、しずく姉ちゃんがおしゃれしてる。絶対デートだよ!』
『違うから!!』
ピンポーン
『はーい、奏、お姉ちゃん忙しいんだから行ってきて。』
『はい、佐倉ですけ…あっ。ちょっと待ってください。』
ドタドタと音がして奏くんの声が聞こえてくる。
『姉ちゃん、デートの準備してないで荷物届いたから持つの手伝って!』
『だからデートじゃないって!』
『すみません、お待たせしま…』
『佐倉さん、おはよう。』
『おはようございます。』
『えっ…あっ…』
バタンッ…
佐倉先輩は私たちと目が合った瞬間ドアを閉めて奥へ走って行った…
『閉められちゃいましたね。』
『こんな時は…』
三浦先輩はインターホンを連打し始めた
『先輩、ダメですって!』
『奏!出てって言ったでしょ!』
『はーい。ちょっと待ってください。』
『はい、佐倉ですけど…』
『おはようございます。』
『しずくさんのクラスメイトの三浦千夏と申します。』
『しずくさんのお迎えにお伺いしたのですが…』
『あっ。ごめんなさいね。ちょっと待ってて。』
しばらくして、荷物を持った佐倉先輩とお母さんが出てきた。
『ごめんなさいね。この子昨日から楽しみにしててずっと準備してて…』
『ちょっと、お母さん…』
『私もです。』
『私たちも楽しみにしてたので…』
『じゃあ娘をお願いしますね。』
『はい。失礼します。』
『失礼します。』
『お母さん、行ってきます。』
『気をつけてね。』
『先輩、荷物一つ持ちますよ。』
『あっ…でも…』
『そうだね、ちょうど三つあるし分けて持とうよ。』
『で…でも…』
『私だけ持たないなんて周りから酷い人に見えるから持たせてよ!』
『じゃ…じゃぁ…お願いします…』
『私、そっちの大きい方持つ。』
『それはちょっと…』
『いいから!』
私たちは三浦先輩の家に着くと佐倉先輩の荷物を部屋へと運んだ。
『とりあえず荷物はそこに置いて、海に持ってく物はこのキャリーケースに入れて。』
『はーい。って、あまり持って行くもの無いんですけどね。』
『わ、私も…水着とサンダルとタオルくらいしか持ってきてない…』
『シャワーとかは向こうにあるみたいだからタオルだけはうちにあるやつ多めに入れてくよ。』
『じゃあ忘れもの無さそうだし出発しよっか。』
そして私たちは海へ向かった。




