お泊まりの準備
お泊まり前日、私は三浦先輩に呼び出されていた…
『松井さん、ごめんね。』
『いえ。大丈夫ですよ。』
『で、考えてきてくれた?』
『一応は…でも佐倉先輩が好きな料理なんてわかるわけないじゃないですか!』
『だから3択です。あとは三浦先輩が決めてください。』
『紗奈ちゃんも奏くんから何か聞いてなかったの?』
『紗奈…奏くんとあまり喋らなかったって…』
『あっ!でも、三浦先輩の事「綺麗な先輩」って言ってました!名誉挽回出来ましたね!』
『あの日私がどれだけ我慢してたか…』
『私もです。』
『佐倉先輩可愛かったですからね〜』
『あのたこ焼き、店員さんが佐倉先輩指差して「あの子の分は俺が払っとくよ」っておまけしてくれたんですよ!』
『顔覚えてる?そいつ絶対ストーカーになるから私たちが守るよ!』
『大丈夫です。支払いの時に多分奥さんに「あの人にナンパされました」って言っておいたので!』
『だから何か揉めてたんだ!』
『天罰です。仕方ありません!』
『それより夜ご飯です。』
『やっぱり、私は先輩と一緒に何か作りたいって思うんですよ。』
『それ良いね!』
『海の帰りに買って帰れば良くない?』
『それです。』
『だからカレーか、シチューか、ハヤシライスです。』
『ハヤシライスって入れるもの少なくない?』
『家庭によっては違うんですよ?』
『うちは紗奈がマッシュルーム嫌いだから代わりに人参入れますし…』
『そうなの?うちフツーだよ?』
『多分、先輩が知らないだけで何か隠し味は入れてると思いますよ。』
『じゃあ、その3択であとは姫に決めてもらおうか!』
『姫がいつも食べてる姫の手料理が食べたいからね!』
『誘導役は任せてください!』
『ハートの人参は佐倉先輩に作ってもらうように頑張ります。』
『頼んだよ!』
『よし、じゃあ帰って?』
『えっ?』
『私今日は忙しいの。』
『掃除しなきゃいけないし…』
『このままでも良いじゃないですか!』
『ダメに決まってるだろ?』
『私がストーカーって思われちゃうだろが!』
『あっ、これ凄い。佐倉先輩の等身大抱き枕じゃないですか!しかも2個ある。1個くださいよ!』
『その抱き枕もダメだから。』
『お店教えるから自分で作って。』
『じゃあ、この写真…』
『帰れ!!』
『えぇ〜。先輩と私の仲じゃないですか〜』
『じゃあ、明日待ってるからね。バイバ〜イ!』
三浦先輩の家を追い出されて私は自分の家に着くと明日の準備をしていた。
『お泊まりに必要な物は準備出来たし…』
『海水浴場の準備も出来た…あとは…何か忘れてるような…』
私はいつものようにソファーでくつろぎながらテレビを見ているとある事に気づいてしまった…
『あっ!!ひよりちゃんどうしよう!!』
『連れてく?…でも見つかったら…』
『ひよりちゃん、一緒に行きたい?』
『行きたいよね?』
『お姉ちゃん、ごはん…何やってるの?』
『あっ!な、なんでもないよ?』
『…』
『お母さん!お姉ちゃんお泊まりにぬいぐるみ持って行く気だよ!!』
『持ってかない!持ってかないから!!』
『海波、うちでは何も言わないけどその汚いの持って行かないでよ!』
『持ってかない!!…って言うかひよりちゃんは汚くないから!!』
ー私は次の日、悩みに悩んでこっそりと連れて行く事にした…




