↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日米転生earth  作者: 照山
序章 2024年
PR
25/32

第19.5話 盛り上がり

2024年3月29日夜


中立を貫いていたスイスへのミサイル着弾と、それを受けたスイスの対露宣戦布告、さらには国連安保理によるスイスの反撃承認という前代未聞のニュースは一瞬にして全世界のSNSは大きな盛り上がりを見せた。日本国内のSNSでは、ロシアの致命的な失策とスイスの電撃参戦に対する驚愕、そして半ば呆れと皮肉が混ざり合った投稿が爆発的な勢いでトレンドを埋め尽くした。


【日本のトレンド】

#永世中立国スイス

#アルプスの要塞

#ロシアの自爆

#スイス参戦

#国連安保理反撃許可


『ロシア、パリへの攻撃を外してスイスに着弾させたってマジかよ・・・。永世中立国に手を出したのは草も生えん。完全に最悪の相手を怒らせたな』


『スイスを敵に回すとか正気か? あそこ山全体が要塞だし、国民皆兵だし、陸上から絶対に攻め込めないぞ。ロシアどうやって落とすつもりだ?』


『「中立国だから手を出してこないだろう」からのスイス即宣戦布告は激熱すぎる。ロシアは自分で自分の首を絞めてるわ』


『安保理で中露が除外された状態でスイスの反撃が承認されたの爽快だな。自衛隊の北方防衛にも弾みがつくぞ!』



同日22:00

一方ロシアと同盟関係にあり、西側諸国との情報戦を展開していた中国国内のネットでも、これまでとは一線を画す異例の事態が起きていた。通常であればロシア擁護の書き込みが目立つ中国のSNS上において、今回のスイス攻撃に対しては猛烈な非難と批判の声が殺到したのである。検閲当局の削除追いつかないほどの勢いで、ロシアの軽率な武力行使に対する不満が噴出した。


『流石に中立国への攻撃はダメだろ! ロシアは何を考えているんだ? これじゃ国際社会で我々まで同類扱いされるぞ!』


『スイスは永世中立国だぞ。ヨーロッパの銀行や外交の拠点にミサイルをぶち込むなんて、完全な狂気の沙汰だ。弁明の余地もない』


『我々が台湾海峡で戦っている最中に、背後でロシアがこんな致命的なポカをやらかすとは・・・。足を引っ張るのもいい加減にしろ!』


『中立国を攻撃してNATO側の結束を固めさせてどうする。これでは我が国の外交戦略まで台無しだ!』


中国の国民やネットユーザーにとっても、「永世中立国スイスへの直接攻撃」は到底擁護できない暴挙であり、同盟国ロシアの失態に対する焦りと怒りが露骨に表れていた。



同日23:30 ロシア・モスクワ クレムリン


そして、当事国であるロシアの首都モスクワ。クレムリンの大統領執務室では、ゼリア大統領と軍幹部らが重苦しい沈黙の中に叩き落されていた。


「大統領・・・国内外のSNSや一部の軍事ブロガーの間でも、今回のチューリッヒ着弾に対する批判と動揺が広がっております。『不必要な敵を増やした』『アルプスの要塞を相手にどう戦うのか』という不安の声が絶えません」


参謀将校からの報告に対し、ゼリア大統領は顔を不快そうに歪めた。本来であれば西欧の主要都市を牽制し、中立国の頭上を通過させることで圧力をかけるはずだった戦略ミサイル。それが機材故障という不運によってスイスに着弾し、結果としてヨーロッパで最も手強い山岳国家を戦場へ引きずり出してしまったのである。さらに、中国からの冷ややかな視線と、日本を含む世界中からの嘲笑と激怒。


「・・・黙れ! 誤射であろうと何であろうと、我が国に刃を向ける者はすべて敵だ! スイスが反撃してくるというのなら、アルプスの山々ごと灰にしてやるまでだ!」


ゼリア大統領は怒号を飛ばしたものの、その声には計算が大きく狂った焦燥の色が隠しきれずに滲んでいた。たった一発のミサイルの逸脱が、権威主義陣営の足元を揺るがし、世界大戦の戦火をさらなる混沌へと引きずり込んでいくのだった。

次回も楽しみによろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。