引越し祝いって結局何がいいの?
ジャラニャス「とりあえず、中に入ってお茶でもどうかしら」
ヴェンチャーネ「そうね、いただくわ。」
宇治山「じゃあおれも入ります。」
二人はジャラニャスの家に入った。
宇治山「見た目通り、中もしっかり和風なんだ。」
木目の天井に畳の和室までの直線があり、そこから畳や神棚が見えている。
ジャラニャス「どうかしら、私の家は、星は沢山もらえるはずよ。」
宇治山「誰に星つけてもらうんだ。」
ジャラニャス「決まっているじゃない、写真を撮影して、適当に文字を書いて投稿すれば星が貰えるじゃない。」
ヴェンチャーネ「星って......いつの話をしているのかしら。」
ジャラニャス「ヴェンチャーネ?古いのはあなたよ、流石にあの星は古いわ、でも私の星は違うの、ツッコミ待ちの星なの。」
宇治山「何かわかった。言わんけど。」
ジャラニャス「分かってくれるならいいのよ」
ヴェンチャーネ「あれかしら?3つある......サイコロ投げるやつかしら」
宇治山「いつの話だ。」
ヴェンチャーネ「とりあえずお菓子でも出してくれないかしら。」
ジャラニャス「ああ、いいのが入ったからね、せっかくだから用意してあげるわ」
ジャラニャスは出ていった。
ジャラニャス「できたわー。」
ジャラニャスは禍々しいものを持っている。
ヴェンチャーネ「......一体これは何かしら、禍々しいというか、もう見た目から悪意しか見えないのだけど。」
ジャラニャス「靴下とドブをココアで煮詰めたものよ、あなたが好きだと思ったものを、作ったのだけど。」
ヴェンチャーネ「あなた、もう嫌がらせのためにしているでしょう」
ジャラニャス「なんのことかしら?私あなたのために頑張って作ったのにそんなことを言われるなんて、私かなしいわ。」
ヴェンチャーネ「悲しんでいないでしょあなた、そういう演技はやめなさい。」
ジャラニャス「悲しんでいますー、私本当にかなしんでいますー。」
宇治山「おれはなんでこの二人の争いを見ているんだ......」
ヴェンチャーネ「知らないわよ。ジャラニャスの方から売ってきたんですもの、そういうのを聞きたいのならジャラニャスの方に聞きなさい。」
ジャラニャス「えー、私はヴェンチャーネの反応を見ているだけなんだけどなー、ヴェンチャーネのやつ、弄りがいがあるんだよねー。」
宇治山「えっと......おれの話いつする?」
ヴェンチャーネ「......あぁ、そういえば今日はその話をする予定だったわね、ジャラニャスがしつこくこっちを煽ってくるからすっかり頭から抜けていたわ。」
宇治山「忘れていたのかよ」
ジャラニャス「そりゃあね、ヴェンチャーネって、やっぱり頭に抜けているところがあるから、何か考えても0コンマ1秒ですぐ他の記憶に補完されてしまうのよ、確かこの間は坐禅の組み方を教えたら最終的に泥団子の作り方の記憶に補完されていたわね。」
ヴェンチャーネ「ちょっとジャラニャス、嘘をつかないでくれるかしら?」
宇治山「とりあえず本題に入るぞ。」
ヴェンチャーネ「そうね、ジャラニャスの邪魔や妨害ばかり入ってるから中々話が進まなくて困るわね。」
ジャラニャス「いちいち私の話に反応するヴェンチャーネについてもどうかと思うけど?」
宇治山「それには不本意だけど同意するわ」
ヴェンチャーネ「ちょっと!?」
宇治山「それでねぇ......まぁ単刀直入に言うと、最近引っ越してきたんだわ。」
ジャラニャス「まぁ、そうだったの」
宇治山「この家が相当でかいから気付いているかについては分からないんだけど、その引っ越してきた家っていうのは、この家の隣なんだよね。」
ジャラニャス「つまり、あなたはお隣さんってことね。」
宇治山「まぁ、そうなるな、でもお隣さんって言っても、ここに来るまでの間結構な時間掛かったよ?だって、隣って言っても出入口のある通りとは、反対側の通りの隣だからな。」
ジャラニャス「それは大変だったわね、この家結構大きいから、大回りすることになったでしょうね。」
宇治山「そうだな」
ジャラニャス「ところで引っ越してきたってことは引越し祝いっていうのも勿論持ってきたのかしら?」
宇治山「早速そういうのを欲しがるか......と言ってもまだこの異世界に来たばかりで引越し祝いに何が適しているか分からなくて......ちょっとした物程度にはなるがいいか?」
ジャラニャス「いやねー。ちょっとした物で十分よ、かえって豪華な物だったりしたらちょっと気が引けるわ。」
宇治山「それで、ヴェンチャーネが確かそれを持っていたと思うけど......」
ヴェンチャーネ「え?」
宇治山「ヴェンチャーネ、ちょっとこっち来て」
宇治山はヴェンチャーネの服の部分を掴み部屋の端の方に連れていく
ヴェンチャーネ「ちょ、ちょっとなによ。」
宇治山「小声で話してくれないか?ジャラニャスに聞かれないようにしておきたいんだ、後ジャラニャスをどこかにどかした方がいいかもしれない、それについてもどうするか話しておきたいんだ」
ヴェンチャーネ「なるほど、わかったわよ。」
ちなみにジャラニャスは端っこに行った二人を見て何をしているんだろうと思っていた。




